090「大人には時間がない」
甥っ子君がうちに泊まっています。
私にはあんまり話してくれなかったけど、ダンシングマンが仕事から帰ってきて、2人で長く話していました。
(私は台所で晩御飯の準備とかお弁当の下ごしらえとかしてた)
話が終わったところで3人で晩御飯を食べて、甥っ子君はお風呂入って、その間に部屋を片付けて、甥っ子君に使ってもらうようにしました。お風呂から出て、今お部屋で休んでもらっています。
で、ダンシングマンから見せられたのは、私の身辺調査報告書。
ああ、ダンシングマンのご両親かお兄さんかお姉さんが嫁候補として調べたんだな、と思い当たりましたが。
ダンシングマンは激怒。
甥っ子の前で怒鳴らないように気をつけてくれたようですが、めちゃくちゃ怒っております。
すぐにでも実家に連絡しそうな勢い(午後11時回ってた)を宥め、風呂入って来いと尻を蹴り飛ばした。
で、今ダンシングマンはお風呂中。
ダンシングマンの実家は由緒ある家だし、嫁候補の身辺調査は必要だとは思うけど。
ダンシングマンとしては、そんなことしてほしくなかったようです。
甥っ子君は身辺調査報告書を目にして、これは憲法違反(婚姻は当事者間の合意のみに基づいて云々っていうやつ)じゃないか、と親とケンカして、ダンシングマンに言いつけてやろう、と家を飛び出してきた、と。
身辺調査報告書に現住所があったから、地図で調べてやって来た、と。
若いって凄いなあ。
凄い純粋な怒りと言いますか。大人は「仕方ない」で済ませてしまうところだけど、許せなくてこんなところまで来てしまうとか。
何と言うか、ちょっとじーんと来てしまった。
…………
_| ̄|○
(↑そしてまた自分の年に打ちのめされたとこ)
しかし、それはそれとして、甥っ子君を親御さんの元へ帰さなくてはならないのですが、何と言い聞かせれば良いのでしょうか。
下手な嘘とか、大人の事情とかで誤魔化したくないんだけど、私としてはダンシングマン家族と波風立てずに解決したい。
これぞ大人の事情。
……汚れたわね、私も。
_| ̄|○
甥っ子君、優しくて良い子なんだけど、まっすぐ過ぎて社会に適応出来ないっていうか。
私が中学生の時ってもっと歪んでたっていうか。
_ノフ○
傷付けずに納得してもらう方法、何かないかなあ。
あと、ダンシングマンの怒りを収める方法と。
3人でじっくり話したら良いんじゃないかとは思うんだけど、時間が……何もかも大人の事情過ぎる。
甥っ子君、ダンシングマン、本当にごめん。




