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085「最終日」

新人さん指導、最終日!


テンション高く本社出社したら久しぶりに山姉さんがいて、昨日の業務時間外に朋ちゃんが来たと教えてくれました。

会社に来たのは午後7時過ぎで、山姉さんとS係長が残業、社長も何か残っていたそう。


朋ちゃんはモコモコのダウンコートに黒のズボンで、顔はほぼノーメイク。山姉さんが気付いた時には事務所の中にいて、最初、誰か分からなかったぐらいで、お肌ぼろぼろで頬げっそり、一気に20才ぐらい老けていたそうです。

朋ちゃんはか細い声で挨拶して、気付いた社長と応接スペースで1時間ぐらい話していたとか。


で、話が終わって、社長は用事があるから、と朋ちゃんを置いて出て行き、山姉さんとS係長は朋ちゃんと少し話したそうです。


朋ちゃん、涙ぐみながら皆に謝っていたそうです。

特に私と本社事務係長には、挨拶もせずに勝手に辞めて訴訟まで起こして。お世話になっていたのに気付かずに酷いことをしてしまった、と。


朋ちゃんは他の会社でアルバイトを始めたものの、そこではあんまり丁寧に仕事を教えてもらえなかったらしい。で、派遣登録して他の会社にも行ってみたけど、どこも教えてもらえない、どうやらあんまり教えないのが普通らしいと気付いたのだそうです。

まあ、正社員とアルバイトでまた違うんだろうけど。


朋ちゃんパパは訴訟を取り下げたそうです。近いうちに正式に書面が届くことを社長に伝えに来たのだ、とのこと。

良かった、裁判にならなくて。


で、出社して来たまっスンとS係長を交えて、始業時間前に賑やかにやってたら新人さんに朝から降臨されました。


うん、S係長が交ってきた時に予想ついた。

今回は山姉さんがいるから、とにかく私は山姉さんと新人さんの間に立つように立ち回り。

山姉さんは初めて見たらしく、びっくりしてたけど、まっスンが事情を説明しながらさりげなく遠ざけてくれた。

まっスンも山姉さんの妊娠知ってるのかな?

しかしそこは剛の者・山姉。禁断ワードをいとも容易く口にした。


「あ〜、あれでしょ、女子高生とかがこっくりさんで集団ヒステリー起こしたのと同じやつ」


山姉さん! ダメなのよ、そういう『よくある』的対応するのは!

もう、凄い目で睨んでるし、絶対報復されるんだから。


と、後でメールしときました。


引き継ぎやら指導やら、就業時間ギリギリまで掛かったけど、何とか終わり、社長と係長にその旨を報告。

ついでに新人さんと山姉さんの相性が恐ろしく悪いので山姉の勤務地、本気で支店に移したほうがいいと思います、と伝えといた。

社長も思うところがあったらしく、うーん、と唸ってた。


でも私はそんなこと関係なく、明日から支店勤務に戻ります!!

たまっている仕事を片付けるのだ!

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