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083「恋のさや当ては端から見るに限る」

今日のランチは弟子と食べるのでお弁当ないです。


新人さんは本日も普通に出勤。周りがかなり引いてるのを知ってか知らずか、いたって楽しげにお仕事してます。


今日は私が指導役。社長が「誰が指導してもああなるんなら、ハルがやれ。あと3日で終わらせろ」と。

なんか社長を見直しました。決断というか腹くくるというか。早いな。皆まだおろおろしてるのにな。


本社事務係長も明らかに及び腰。お前の部下だと分かっているのか?

何とか全ての業務をゆっくりでも一人で出来るように仕上げねば。

悪戦苦闘です。

言うことを聞けー!


ランチで外に出て、先にお店に入ってた弟子と合流です。

ちょっとふっくらしてないか、弟子よ。


弟子と先生が遠くに行っちゃうねー、と話して、T先生とはどんな感じ? と聞いたら、面識ないとか。

まあ、就活時期だし、ほとんど大学行かないなら仕方ないか。

あんな美人と知り合えないなんてちょっと可哀想。

なんて話をしてると

「ハルさん、外でお昼、珍しいですね」

と篠P登場。後ろにはまっスン。


「あれ? 一人じゃない」

「ぼっち飯卒業かあ。大人になったな」


しばいたろか、この男ども。


職場の同僚と後輩だよ、と弟子に紹介。

弟子、にっこり微笑んで「こんにちは」と営業してた。

2人とも堕ちたっぽい。

やっぱり可愛い子の笑顔は破壊力あるなあ。

なんとなく相席の流れになり。


おお、篠Pが弟子からアドレス聞き出した!

しかし弟子はまっスンにもアドレスを渡しているぞ!

これは先輩と後輩のバトルか? それとも先輩優先か?


うーむ、面白い人間模様だな。

では私はデザートをおかわりしよう。


ちゃっかり弟子が便乗したのは良しとしても、篠Pまで追加するとは思わなかった!


で、時間ギリギリまで粘ってお店を出て、弟子は事務所でレッスンがあるから、と帰っていった。


「あの子、めっちゃ可愛いっすね」と、弟子の可愛いさにテンションの高い篠Pと、あんまり変わらないまっスンと一緒に本社に帰った。


帰ってきて5分後に新人さんに霊が降臨された。


今日は大丈夫と思ったんだけどなあ。

もう何がきっかけで降臨するか分からない。

文書作成ソフトだと思って手取り足取りやったのに。

( ´Α`)

……早くクビにしてくれないかな。

あら、私ったらつい本音が。ごめんあそばせ。


まあ、朋ちゃんの解雇で揉めてる現状で新たな火種を抱えることは社長もしたくないだろうし。

何とか使いこなすしかないんだろうなあ。


だから本社事務係長、あんたの部下になるんだから何とかしなさい!

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