079「男を餌にして女を釣る」
本社の事務員、仮採用決まりました〜
\(^〇^)/
3ヶ月の試用期間を経て、正社員となります。
28才、女性だそうです。
手続きとか引き継ぎとかで本社に呼ばれました。
第一印象は……微妙。
ごめんなさい。
土曜日会ったT先生から8割ぐらい凛々しさを排除したらこうなるかな、って感じの。
まあ、本社事務係長の好みなのかな。ほんわか系美人。今まで会社にはいなかったタイプですね。
朋ちゃんは可愛い癒し系、山姉さんは美人姉御系で、彼にとってはオアシスになりえなかった、と。
いや、そんな基準もどうかと思いますが。
とにかく、1日では引き継ぎ出来ないので、支店をマッすんと山姉さんに任せて、1週間ほど臨時本社勤務になりました。
営業事務のほか、色んな雑用を教えながら、たまには雑談で緊張をほぐしながら。
気を使います。
そして香水がちょっとキツイ。
お昼休憩で新人さんは事務係長とランチにお出掛けしたので(私はお弁当派)、この隙に社長に相談。
社長一言、「香水禁止」。
それは無理だ。飲食業でも接客業でもないしな。
一応、お願いはしよう。
午後、引き継ぎが一区切りついたところでやんわりと言いました。
「新人さん、明日から香水をちょっと控えてくれますか? 量を今の3分の1にするだけで良いので」
「どうしてですか?」
面倒なのキタ。
正直にキツイから、とか言っていいか? ……うん、たぶんはっきり言わないと分からないタイプだと思うから正直に言おう。
(↑偏見と決め付け)
「近寄った時にふんわり香るほうが上品な感じがして良いですよ。取引先の方にお茶出す時にはむしろ何の香りもないぐらいがちょうどいいです」
「お茶、出さなくちゃいけませんか?」
さらに面倒なのキタ。
これに対しては朋ちゃんの時にめちゃくちゃ頑張ったからな、言い訳覚えてるわ。
「事務員の給料に含まれている仕事ですから」
にっこり笑って言ってやったわ!
しかし正直作戦が失敗だったのか、その後何かにつけて突っ掛かる新人さん。
( ´Α`)
ヤバいな。うざいぞ。
でも見てて分かっちゃった〜。
コイツ、営業係長に気がある。
名前呼ばれて返事する時のテンションが全く違うぜ。
まあ、S係長(営業係長)は本社事務係長と違って既婚で奥さんラブラブメロメロだから間違いはないはずだし。
これを利用しない手はない。
S係長を餌にする作戦で行くぜぃ。




