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073「両親よりは兄弟が問題だ」

ダンシングマンのパパとママに会って来ました。

(´ω`)


ダンシングマンご実家の最寄り駅に着くと、ダンシングマン家である旅館のマイクロバスが泊まってて、にこやかにこちらに手を振る男性1名。

ダンシングマンが3年ぐらい山籠りしたらそんな風になるかもしれないな、と思うような風貌でした。


ダンシングマン兄だそうです。

お兄さんが就職された植木屋さんは、ご実家旅館に出入りもあって、手の空いている時は旅館の仕事を手伝ったりもするそうです。

ご近所付き合いも大事ってことですね。


「なんで旅館の車で来てんの?」


怪訝な顔をするダンシングマン。


「え? 子供連れて来るんじゃなかった?」


お兄さんのお声はダンシングマンそっくりでしたよ。


「誰も何も言ってない」


ダンシングマンはムスッとしていました。

うん、今日機嫌悪いぞ、ダンシングマン。

ちょっと怖い。


で、軽く挨拶をして、マイクロバスに乗せてもらって旅館へ。

さすがに結婚の挨拶ではないので、裏門に回していただきました。


で、裏門から勝手口に向かっていると「うわー」みたいな雄叫びが近付いて来て、脇道みたいなところから和服姿の女性が飛び出して来た。


「子連れ再婚なんて許すか、このアホ!」

と、飛び出した女性が叫んで


「誰がじゃ、ボケ!」

と、ダンシングマンが叫び返し。


ちょうど勝手口から揃って出て来られていたダンシングマンのご両親はばっちりそれを目にし。


お兄さんは忍び笑い。


私はご両親にいきなり深々と頭を下げられてしまいましたよ。


うん。悪気はないんだろうし、恐らく、叫んだ2人にすれば普段の会話なのも分かるんだけど。

親としてはいたたまれないよね、やっぱり。

とても丁寧な口調のご挨拶でありました。

私も頑張って頭を下げました。

でもあんまりおしとやかな感じとかは出せなかった。

そもそもそんなものは生まれ持ってないし、持つ努力とかもしてないから世話ないです。


しかし何故子連れだと思われてるんだ?

ダンシングマンよ、何と言って私の話をしたのだ。


「俺は無実だ!」


私の視線に気付いたダンシングマンは小声で叫んでおりました。


とにかく、子連れがデマだと皆さんに分かっていただいたようで、ダンシングマンの実家兼旅館の従業員さんが生活してる棟へ通していただけました。


叫んでいた女性はダンシングマンのお姉さんで、旅館の若女将をされているそうです。賑やかそうな旅館です。


長くなるので次回に続きます。


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