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042「若さの前には無力」

ダンシングマンが退職を目前に自称・霊が見える人を連れて、本社ビルに行きました。

十代の若い女の子。

二人でエレベーター乗ったけど、あんまり反応なく、どっちかと言うと最上階の、屋上に通じるドアに反応したそうです。

そしてその子は笑顔で言ったそうです。


『私では無理なんで、今度、先生と一緒に来ます』

と。


何が!?

何が無理なの?


ってことで、本日、ダンシングマン退職記念日に先生と弟子がやって来ました。

弟子は、ダンシングマンの営業先で知り合ったアイドル志望の子。

(めちゃくちゃ可愛い)


弟子と先生は、大学の学生と准教授の関係で、先生は現代民俗学の第一人者らしい。

またエライの来たわ……。


午後6時にビルにやって来て、弟子と先生、ダンシングマン、私の4人でエレベーターに。

(ダンシングマンに立ち会いを頼まれたから。)


最上階から階段で、普段は締め切っている屋上へ。

一周して、階段で降りてくる。

途中、先生は5階のトイレの様子を見てたけど、ビル出るまで無言だった。


ビル出て一言。

「男性ですね。5階に勤務されていた方が亡くなられていることを理解出来ずに出勤されています。なので昼間は見えやすいと思います」


……?

ってことは夜は家に帰ってるの?


どうやらそうらしい。

幽霊にまでなって出勤してるって、凄い真面目な人だったんだなあ。


……あれ、ちょっと待って。じゃああの夜中にエレベーターが勝手に上下してたのは?


「故障だと思います。気付かないだけで昼間も勝手に動いていると思いますよ」


orz

なんてっこった。ただの故障かよ。もっと早く業者呼べば良かった。


で、出勤霊については、先生から、害はないだろうって言われたので、放置に決定。

そのうち居なくなるかな。


先生は研究対象にしたいから、たまに見学を希望。

私がいて、社長がいない時にということで電話番号交換した。(笑)

何故か弟子とも交換した。

orz


で、私は仕事に戻って営業課長以下残業していた数名に報告。明日の朝には社長以外は全員知ることになるでしょう。


ダンシングマンと先生と弟子の3人は飲みに行ったらしい。

何故か弟子から飲み会の中継写真が1時間おきに送られてくる。


……ダンシングマン、弟子とツーショットでにやけ過ぎ。

後で制裁を加えなくては。


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