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038「私には勝ち目がない」

ダンシングマンが早起きでした。

orz


午前9時。

ダンシングマンから、うちの最寄り駅に着いたとメールが入る。

私、睡眠3時間でシャワー浴びたところ。

朝ご飯作ってきたから一緒に食べよう、と。


急いで駅まで迎えに行ったら、ダンシングマンが女子高生にナンパされてた。

orz


とりあえず奪い返して我が城へ連行。

狭いよ、と言っておいたけど、やっぱり狭いことに驚いた模様。

コーヒーを淹れてサンドイッチをいただきました。

おいしかったです。

……全てのポテンシャルで負けてる気がする……

orz


朝ごはん後、ダンシングマンはおもむろにベッドの上に正座すると、

「ハルの家は狭い」

と一言。


知ってるよ!! 分かってるよ!! でも諸事情(主に金銭面)でこうなってるの!!


「俺、年内に今より広いとこに引っ越すから、一緒に来ない?」


…………。

なんでダンシングマンって、こう突然言ってくるのかな。


「ちょっと考えていい?」


「うん。でも即答で『うん』って言わないと、このクローゼット開けるから」

ε- (´ー`*)フッ


うわあああ! 全部読まれてる!!


「分かった! 分かったから開けないで」


「じゃあ、年内でよろしく」


お、おう。(;´∀`)


「家賃は俺ね。ハルは水道光熱費。食費その他は折半。

で、ご両親にはいつ頃挨拶に行こうか?」


ああ、そうか。

やっぱり無断で同棲はヤバイよね。


って、完全にダンシングマンペース。……いいのか、私!?


「もう少し先でいいんじゃない?」

「よし、じゃあ、今日の午後都合が悪かったらもう少し先で。はい、電話かけて〜」


いや、ちょっと待って。

まだ親に彼氏出来たって言ってない!


「分かった。待つけど、今電話しなかったらこのクローゼット」

ε- (´ー`*)フッ


うわああああ!

かける! かけるから開けるな!


ダメだ。勝てない。

(↑弱い)


結局、今日は両親不在で来週になったんだけど。

ダンシングマンのペースかなり早くて不安になってきた。


ペース早くない? って今日、冗談っぽく聞いてみたけど、ニコニコしながら「こういうのは早いほうが良いかなあって思って」って。


指輪の時もそうだったんだけど、ちょっと迫力があって怖いんだけど。


これが素ならいいんだけど、無邪気っぽい笑顔見てると、本当は何か裏あるんじゃないかって不安になるんだよなあ。


聞いても何かうまいことはぐらかされてるような……。

私の考え過ぎならいいんだけど。


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