030「顔は大事」
仕事したいんですよ、奥さん。
(-_-;)
本社事務係長と平社員・朋ちゃん。
相変わらず、あんまりうまくいってないみたいで、初日ほどではないけど電話のない日がないっていう。
そこは頑張ってもらわないとなあ、と思うんだけど。
まっスンと同じ営業主任で1年先輩の山姉(ヤマネエ・女性)さんがちょくちょくキレ気味にうちの事務所にやって来る。
山姉「あー疲れた! ちょっとハルちゃん、お茶入れて! ガツンて冷たいやつ」
私「はいはい」
山姉「あんた、よくあの係長と何年もやって来れたよね」
私「はあ」
山姉「朋ちゃんにヒステリックに怒鳴り散らしてさー。で、朋ちゃんは朋ちゃんですぐ泣いてトイレこもるし。
なんで私が毎回毎回慰めに行かなくちゃいけないわけ? 仕事にならないったら」
……ごめん、山姉。
山姉「社長は社長で絶対に朋ちゃんの肩もつし。うっとうしい!! 出来てんじゃないの、あの2人!?
ちょっと、ハルちゃん、お菓子ないの?」
私「クッキーとお煎餅、どっちにします?」
山姉「お煎餅!」
よっぽど毎日大変なことになってんだろうな。
今の時期、大した仕事はないはずだけど。
何してんだろ、あの人達。
山姉さんは30分ほど愚痴って営業に出掛けて行きます。
んで、しばらくするとまっスンが来たりします。
たまには営業係長と営業部長とかも来ます。
その度にお茶出して話をしていたら、もちろん仕事が進まないわけですね。
一応、データ管理の仕事は受け持ったまま来たから暇は全くないんだけど。
私、昔っからどんだけ忙しくても暇に見えるらしいんだよね。
なんでだろう。
顔にしまりがないのかしら。
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