020「成長したってことにする」
若ちゃんにやられました。
orz
朝、職場に行くと朋ちゃんが挨拶してくれない。
私と口きかない。
……こういうの嫌だわ〜。
よって、話をすることにした。こういうのは迅速な対応が肝心なのですよ。
仕事の後、10分だけ、と区切って喫茶店へ。
私「全然覚えがないんだけど、私、朋ちゃんに何かした?」
朋「私にはしてないです」
……誰に何したんだ、私。
(-_-;)
朋「若ちゃんにお金借りたそうですね。彼の実家、今大変なのに、やめてあげてください」
私……(#´∀`)あのワカメ野郎……
私「借りてないけど」
朋「嘘」
私……( ´Α`)ウゼー
「借りてないよ。そこまで困ってないし。それに後輩に借りるよりはお金もってそうなまっスンに借りると思わない?」
事務をしていると全社員の給料額を知ってるので、その辺のお話をした。
朋「でも、彼が……」
私……(゜Д゜)
まさか朋ちゃん、若ちゃんが好きなのか!?
……やめといたほうがいいんだけどなあ。
っていうか、どこがいいんだろう。
私「ごめん、今まで気付かなかったんだけど、若ちゃんのこと好きなの?」
朋ちゃん、嬉しそうに頷く。
この子、隠すとかないのか? 職場恋愛舐めてないか? ま、いいけど。
私「分かった。これからは2人の邪魔しないようにするね」
……今までもしてないけどな。
朋「あの……じゃあ、ハルさんは若ちゃんに迫ったりとか」
私「はぁ!?」
朋「いつもホテル誘われて困るって彼が……」
私……(#´∀`)
朋ちゃんには悪いんだけど、私、若ちゃんに男性として以前に人間としても魅力感じないから。本気で。
それにしても、あることないこと吹き込んで、ムカつくなぁ。
朋「私も、その話はおかしいなって思ってたんですけど。ハルさん、奥手だし。」
……そ、そうか?
朋「ハルさん、Kスタジオのフリーターっぽい人が好みなんですよね?」
なんかバレてるし!!
朋「前、一度事務所に来た時に対応してたの見て、営業部長と『微笑ましいねー』って言ってたんですよ。」
……この子、軽く私を馬鹿にしてないか?
朋「やっぱりそっか。何か変だと思ったんです。また彼に聞いてみます。」
朋ちゃんが単純で良かった。
しかし何かまずいな。
ちょっと保身に動いとくか。もう誰かに守ってもらえる立ち位置じゃないんだよなあ。
いつから守られる側から守る側になったんだろうな、私。




