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第九戦線観測録

作者:セルヴォア
最新エピソード掲載日:2026/03/17
大陸北西部を二分する長期戦争の末期、帝国軍第九戦線は、誰の目にも明らかな破綻を抱えたまま前線へ兵を送り続けていた。

補給は滞り、命令系統は腐敗し、勝利は貴族将校のためにのみ用意され、敗北の責任は平民士官へ押しつけられる。

そんな戦場で、若き少尉ユリウス・アーデルハイトは、無能な上官の立てた作戦図が味方を殺しかけていることを見抜く。

彼は副官エリナとともに、崩壊寸前の部隊を立て直し、常識外れの観察眼と戦術眼で局地戦を覆していく。

だが、その勝利は栄誉にならない。

戦果は上層部に奪われ、正しさは記録から消され、戦場には説明のつかない違和感だけが残っていく。

敵は本当に“敵”なのか。
なぜ敵軍は、勝てる局面で不可解な撤退を繰り返すのか。
なぜ遺棄陣地や古い遺跡には、帝国の公文書と矛盾する痕跡が眠っているのか。

戦場で功績を重ねるほど、ユリウスは前線の一士官ではいられなくなる。
軍の中枢、帝都の政治、そして帝国そのものが隠してきた何かが、少しずつ彼の前に姿を現し始める。

彼が観測した断片は、やがて一つの仮説へ収束する。

この戦争は国家同士の争いでは終わらない。

これは、敗残兵のように始まった一人の平民士官が、戦場の観測者となり、観測し直すまでの物語。
灰と泥にまみれた塹壕の底から、すべての観測録は始まる。
第一章「灰白河の敗残兵」
第一話「作戦図上の死地」
2026/03/08 09:42
第二話「誤記された命令」
2026/03/09 13:54
第三話「進言却下」
2026/03/10 17:50
第四話「春泥」
2026/03/10 22:57
第六話「断線」
2026/03/11 20:37
第二章「帝都に穿たれた空白」
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