シーン9成長とギルド。
翌日………私のパパとママは私を連れキャリッシュちゃんのお家に向かった。
そして、彼女の、ご両親とお話をして………そして十五になれば大人として認められるこの世界で………私達は冒険家になるという目標ができた瞬間だった。
そんな私達は…数年の時を経て………まずはギルドで簡単な冒険をしていく事になったの。
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『ほぇぇ…………ここがギルドかあ……………。』
『凄いね………私も初めてきたよ。』
『あっ………でもさ………キャリッシュちゃん……私の夢に付き合ってもらう事になった事……本当に良かったのかなあ?』
私は今更になったけど聞いてみる……するとキャリッシュちゃんは笑顔を見せてくれる。
『私さ………アンタと一緒にいる事多くて……本当に姉妹のように過ごしてきたけどさ……いつしかアンタの夢が私の夢にもなっていたのよね……だから……………。』
私の頭に手をあて撫でてくれるキャリッシュちゃん。
『ずっと一緒だよ!フェルノ!?』
『キャリッシュちゃん………ありがとう!』
私は抱きつく……そんなキャリッシュちゃんの腕に包まれて……私は幸せな気持ちになった。
そんな私とキャリッシュちゃんは初めてギルドの扉を開き……中へと入っていく。
緊張するけど…………あれから私達はパパに近隣の冒険に連れていってもらい教えてもらったりしてきたの。
パパに連れられていく冒険は危険なところはできるだけさけるような冒険…………ママの監視下にあった為………それは仕方のない事だった。
そんな中………時々……表に出てきて私をサポートしてくれていたのはフレアちゃんだった……でも不思議な事にフレアちゃんはパパにもママの目にも見えてはいないようで……そこは改めて説明する事がなく……助かった事ではあったのだけれど……………。
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『ふぅ………数年かあ……結構待ちくたびれたけどいよいよね。』
私達の間から顔を出したのはそんなフレアちゃんだった。
『そうだね……あれから三年くらい経つけど………そういえば、フレアちゃんって見た目もあまり変わってないよね。』
『そりゃそうでしょ!フレアは魔神なのよ……そうそう変わるはずが…………。』
キャリッシュちゃんの言葉にフレアちゃんが反応する。
『あなた達は獣人だし……そりゃあ普通に成長して今あなた達は以前より大きく成長したけどね………私は姿を変える気になれば………………ほら。』
サーーーーーーーーーーーーーッと姿を消していくフレアちゃん。
そして次の瞬間。
ぽんっと音を立てて現れたのは大人の女性のフレアちゃんだったの。
『『おおおっ!!』』
『フレアちゃんってやっぱり大人よね。』
『うんうん!本当に大人って感じ………綺麗って感じに見えるもんねえ。』
えっへんとこれでもかってくらいのドヤ顔をするフレアちゃん。
『私は変幻自在だからね!凄いでしょう……?』
『でも…………………………』
そう言ったキャリッシュちゃんは鼻を鳴らす。
『やっぱりおじさんの匂いが残ってるのよね。』
『そうそう………でもおじさん臭も慣れてきたよねえ。』
私達の声に震えるフレアちゃん。
もはや、これは私達にとって時間が慣れさせてきたのだった。
今ではフレアちゃんはおじさん臭がする魔神という認識になっていたのだった。
そんなフレアちゃんは私達にしか見えてはいない………だからこうしていても周りから見たら二人で会話をしているようにしか見えない状況なの。
『さあ!フェルノ………そんな事より早速冒険の第一歩に踏み出そうよ!』
『そうだね………その為に今までずっと勉強も頑張ってきたんだもんね。』
『うんっ!本当にある程度の成績に達しないと卒業できないって言われてさあ………』
キャリッシュちゃんの言葉に私は地獄だった勉強してきた思い出を頭に浮かべ……顔が青ざめる。
『あはは…………あのせつは大変お世話になりました。』
『まあいいよ………私はアンタといる事が楽しかったしさ………もちろんこれからも。』
そう言ってくれる大親友のキャリッシュちゃん。
『ありがとう!もちろん冒険で何かあっても私が守るからね!』
『あはは!それは私も同じよ!これからも私がアンタのパートナーだし、アンタといると退屈しないのよね。』
私もこれまでキャリッシュちゃんとの友情も深めあってきたのだった。
『さあ……じゃあギルドの初冒険は…………と。』
色々な貼り紙に目を向ける私達。
大ネズミ駆除………ゴブリンの巣の殲滅……etc.....そこには様々なお仕事依頼の貼り紙が並んでいた。
『ほぇぇ……………こんなに沢山お仕事があるんだあ。』
『本当ね…………でも私達初心者だし、まずは簡単なところからいくのがいいんじゃないかな?』
そんな話をしながら色々な貼り紙を見ていた私達。
辺りにも沢山の冒険者達が依頼表を見ながら話をしている。
でも……どうやら見た所四人パーティーできている人達が多かった。
すると受付の女性から声をかけられたの。
『ねえ、あなた達初めて見るけど………登録からかしら?』
『は……はい………私達初めてのギルドなのでよく分かってません。』
『あらあ!そうなのね…じゃあまずはこっちで登録しましょうね?』
そして登録をした私達……お姉さんが口を開く。
『では………お姉さんから一つアドバイス……ここには色々な危険なお仕事ばかりが揃ってるわ………だから最低でも四人ほどのパーティーで行くのがいいんじゃないかしら?』
ぽーっとその様子を見ていた私達…すると。
『そうだぞ!?なんせ魔物との戦いだってあるかもしれん……若いお嬢ちゃん達だけでは……ビビって漏らしちまうぜ?』
そう言い放った誰か………初めての私達にそんな声をかけてきたのは戦士の様なゴツイおじさんだった。
そして男のツレの様な数人の男達もニヤニヤ気持ち悪い表情を私達に向けていた。
『『げへ…えへへへ……………………………………。』』
その声に私達は震える。
でもこっちにもおじさんはいるんだから!!
フレアに目を向ける私達。
すると。
『やめろ……………………………。』
そう言い放ち、一人の男性が立ち上がったのだった。
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