シーン74戦いの幕開け。
激しい衝撃を受けた空島……そして天空の城。
『なっ!?何事だ!!!???』
私達も衝撃に驚きの声を上げてしまう。
すると城の外が騒がしい声と恐るべき何者かの気配を感じる。
『外か………………』
そう言い放ったのはイーグレンス王だった。
そんなイーグレンス王は兵士に声を上げる。
『例のものを持ってくるのだ。』
『しかしイーグレンス様!!???』
『なんだ!?』
『戦いなど私ども兵士が役目………国王自らが出ずとも。』
セミルちゃんの焦りの表情を浮かべた訴えの声にイーグレンス王は玉座から立ち上がる。
背中の翼を広げ立ちつくすイーグレンス王………イーグル…………その王たる姿に私達も立ちすくむ。
『セミルよ………そして皆さん………どうやら敵が攻め込んできたようです………そして感じた気配にはどうやら魔族の姿もあるようで………ここからは激しい戦いに入っていくことでしょう……これは空島の危機的状況……あなたがたがもし……その力をお貸しいただけるのなら助かるのですが………。』
『もちろんですぞ…………イーグレンス王……そしてセミル殿………僕の風を纏いし槍を思う存分振るってみせましょうぞ。』
槍を握りそう語ったのはサーベルさんだった。
私はハッとセミルちゃんに視線を送る………するとセミルちゃんの表情が何やらおかしな事に気がつく。
『なっ………なによ………魚のくせに……カッコつけちゃって………イーグレンス王………もちろん戦います………この天空の城の騎士として………この生命をかけて。』
『セミル………生命をかけると言ってくれるのは本当に頼もしい…だがそれは違う……自分の生命をしっかり守り戦うのだ……その為に………この俺も………戦うのだから。』
そう語ったイーグレンス王………次の瞬間………その姿を変えていく………。
そしてオオワシを連想させる鳥人戦士の姿へと変貌したのだった。
手にしたのは巨大な斧だった。
『アレは……………………………。』
『魔神具…………………ですな。』
私の声に続けたドエルゴ…………するとイーグレンス王が口を開く。
『皆の者……聞くが良い…………我が力はマジェストのもの………そう……この俺もマジェスト………この天空の城の主にして……天空の城の空の戦士……………『イーグレンス王』だ。』
私達の目の前で自分の力を示したイーグレンス王。
そしてセミルちゃんが続ける。
『実は私も…………マジェストなんです。』
『えっ!!???セミルちゃんもマジェストだったの!?』
私の言葉に頷くセミルちゃん……そして彼女は何かを取り出す。
彼女が手にしていたのは一つの『不思議なロープの様な何か』そして彼女は口を開く。
『魔神具『サンダーネット』……………今ここにその力を。』
そう告げたセミルちゃん………そして次の瞬間。
バチバチと電撃が目に見えた………次の瞬間現れたのは……………………。
『いでよ!!サンダーバード!!』
そして目の前に現れたのは雷を纏った怪鳥だった。
『おお………………サンダーバード………これは強そう…………セミルちゃん…………凄い。』
『いえいえ…………私これでも一応………空島騎士団の騎士長なので。』
にこりと笑みを浮かべたセミルちゃん。
『さあ………………いきましょう!!』
そう告げたイーグレンス王………私達は一斉に城外へと走り出す。
そしていち早く城外へと飛び出したのはセミルちゃんと魔神であるサンダーバードだった。
『クエエエーーーーーーーーーーーーっ!?』
バサッと城外へと飛び出し舞い上がるサンダーバードとセミルちゃん。
私達の目の前には空島への攻撃を開始し兵達と空中戦を繰り広げていた空で暴れているワイバーンはじめ、空の魔物達だった。
そしてその戦線へと加わっていくセミルちゃん。
するとその魔物の中で一際特異な魔物の姿があったの…………それはなんと空の覇者とも呼ばれる『ベヒーモス』だった。
するとイーグレンス王が口を開く。
『伝説の魔物…………………『ベヒーモス』アレをも呼び出すとは…………魔王め…………この空島を本気で破壊しに来たということだな………さあここはこの俺がいこう…………。』
『イーグレンス王………我々もいきますぞ。』
『ドエルゴ殿……………感謝致す………我々鳥人は精霊様達より受け渡されたこの空島をお守りしていくのが運命…………この力は空島の為に。』
すると巨大な斧を振るうイーグレンス王。
『さあいきましょう…………魔神具『スカイトマホーク』そして……いでよ天空の神獣……………』
『『宇宙』!!!!!』
ゴオオオーーーーーーーーーーーーッと轟音を立て上空から舞い降りてきたのは、なんと伝説の『宇宙』という名の青い炎を纏う怪鳥。
こうして私達の戦いが幕を開けたのです。
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