シーン71いざ空島へ!!
『えっと……でも皆で行くにしてもどうすれば………。』
私がそう言うとヘキサちゃんが前に出る。
『えっへん!!それならこの僕がそれを解決しようじゃないか?』
『ヘキサ殿………大丈夫なのですかな?』
そう問いかけるドエルゴ……でもどうやら彼女には何らかの秘策でもあるのか。
私はそんな事を考えてると。
『えっへん!この僕は聖獣の孫だからね!』
そういうと手を広げ構えるヘキサちゃん。
するとヘキサちゃんの周囲に風が巻き起こる………その風は空間に何かを発生させる。
そして私達の目の前の空間に何かが渦まいていたのです。
『それは…………なんですか………………?』
私がそう問いかけると………ヘキサちゃんは口を開く。
『これは僕のもっとも得意とする能力………そう…………その名は『転地』……僕の思い通りに一瞬で様々な場所へ行ける能力なんだ。』
『ほおおおーーーーーーーーーっ!?なんですとぉぉぉーーーーーっ!?』
『ふわあああーーーーーーーーーっ!!それは凄いですうーーーっ!!』
サーベルさんも私も思わず大興奮してしまう。
すると得意げにヘキサちゃんが口を。
『へへーーーん!!なんとこの能力は聖獣であるおじいちゃんも最近は年で疲れるのじゃああって言って中々やらないんだからあああーーーーーーーーーーーっ!!もっと褒めていいんだよおおおーーーーーーーーーーっ!!』
身体をくねくねさせながら、にたあっと笑みを浮かべるヘキサちゃん………なんか怖かったの。
すると何故か…………ため息をついたのはセミルちゃんだった。
『はあ………ヘキサ様………………………あのですね………えっと………大変言いにくいのですが……ヘキサ様の『転地』には………本当にムラがありすぎませんか?』
『『えっ!????』』
私達はセミルちゃんの言葉に思わず身を引き停止してしまう。
『何よ!!あんなのはたまに起こるちょっとしたミスよ!僕はもう今まで何度もこの能力を使って来たんだよ?そんなセミルちゃんの事だって転地でえっとあの時はセミルちゃんを初めて連れていったから結構遠くまで行ったじゃん?』
『……………ヘキサ様………あの時は確かに初めてでしたから遠くアメリスアードに行ってみたいですと言いました………ですが………………あの時。』
顔がみるみるうちに青ざめていくセミルちゃん。
『全く違うチェンウォンに連れていかれたんですよ!!???』
『『!!!?????』』
私達はその言葉に驚き停止してしまう。
『何言い出すのよセミルちゃん?そんな昔話をしちゃって…………あれから僕だって頑張って修行して今はもう凄いんだから!!』
『そうでしょうか?私はあの時チェンウォンの深き谷に落ちていって………やばかったんですからね!?』
『でもほら!?あの時はいいこともあったじゃない?そう!!僕はアレを狙っていたんだよお!!うん!そうなんだよ!!』
『確かにあの時の事で私は力を手にしましたけれど…………もう………ヘキサ様はいつもそうやって。』
ぶつぶつ言っているセミルちゃん。
でもここまで来るとさすがにあのヘキサちゃんの用意した転移能力の中に入って行くのはちょっと怖い気がしていた。
『ほらほら皆あああ!!早速空島に向かうよ!!あそこに入れば皆一瞬で空島に行けるのさーーー!!』
『えっと………でもヘキサ様………………』
『ええっと……………ヘキサ殿!!ここは僕も飛べますし皆の代表として僕がセミル殿を護衛して行くのはどうでしょうか?』
そう言い出したのはサーベルさんだった。
『おお!!サーベルさんナイスアイデアですね!?うん!!それがいいですね!!ぜひぜひそういたしましょう!!!』
あのヘキサちゃんの能力に酷く災難にあってきたのだろうセミルちゃんはサーベルさんの話に同調し叫んでいた。
そんな私はイライラしていた。
『何!?サーベルさんはセミルちゃんと一緒に行きたいだけなんじゃないの!?』
私は思わずそう叫んでしまっていたの。
『んんっ!?フェルノ殿!?いかがなされたのです!?ここはセミル殿と僕にまずはまかせてくだされ。』
『そうよ!!ここは飛べる私達がまずは先陣をきるのがいいかと。』
セミルちゃんもそう声を上げる。
私は身体が震えていた………こんな意地悪なこと言うはずじゃなかったのに。
私がそんな事を考えていると。
ヘキサちゃんが声を上げる。
『えええーーーーーーーーーーーい!!皆!!僕を信じて……………いっけえええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!』
ヘキサちゃんがそう叫んでいたの。
私達の身体があの黒い渦に吸い込まれていきそうになる。
『おおっ!!』
『これは!!!????』
そしてヘキサちゃんの声が聞こえた。
『転地!!!!!!』
私はその瞬間。
意識が飛んでいったの。
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