シーン69セミルちゃん。
私達が偶然キリマジャーロ付近で見かけたのは聖獣様の孫娘で獣人ヘキサちゃんだった。
そしてそんな彼女が空を見上げると何かが落ちてくる。
助けたサーベルさんでしたが。
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『ありがとうございます!!』
そう語ったのは落ちてきた女の子……よく見ると鳥の様に翼を持った少女だったのです。
『あなたは一体……………………。』
『どうやら鳥人のようね。』
そう語ったヘキサちゃん………すると少女は私達を見て驚きの表情を浮かべる。
『獣人さん…………獣人さんに………ドワーフさん……でえ……………………魚人さん!!???えーーーーー!!なになに!?私どうしてこんな異郷に落ちてきたのおおっ?ここどこおおおーーーーーーーーーーーーっ!?』
取り乱し始めた女の子……………するとヘキサちゃんが声をかける。
『はいはい落ち着きなさーい!!』
すると少女はやっとヘキサちゃんの姿に気がついたように声をあげる。
『わああっ!!ヘキサ様!!!お久しぶりです!!』
『うんっ!!久しぶりだねえ『セミル』ちゃん!』
『はい……………でもヘキサ様と、えっと。』
『えっと………私はフェルノ!こっちがサーベルさんで、キャリッシュちゃんにドエルゴだよ!』
私がそうして皆を紹介すると、『セミル』ちゃんの視線がサーベルさんの元で止まる。
そして恍惚な表情で見つけていた….……もしかして………『セミル』ちゃんもサーベルさんのこと~……さっきもああしてカッコよく助けちゃったし。
私がそんなことを考えていると。
『新鮮なお魚………………………。』
ヨダレを垂らし見ていた『セミル』ちゃん。
『いやいや!!『セミル』殿!!僕は食料ではありませんぞおおお!!!』
そんな事なかった。
『ああ………えっと私も自己紹介します、私は『カワセミ』の鳥人で『セミル』って言います!』
するとヘキサちゃんがそんな『セミル』ちゃんに問いかける。
『そうそう!ところで空にいるあなたがどうして突然落ちてきたのさ?』
ヘキサちゃんの言葉にハッと我に返りその表情を曇らせる『セミル』ちゃんはゆっくりと話しはじめたの。
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『私達アフリエイトの鳥人は基本的にこの大地のあの空島で暮らしています。』
そう語り空を指さした『セミル』ちゃん。
指の先には目には見えてないけど空島があるのだろう。
彼女は続ける。
『けれど……………最近……空を飛行している仲間達が………魔族の気配を感じるなにかの攻撃をうけ、被害に遭う事件が起こりだしたのです。』
私達はその言葉に驚愕した……そして彼女は続ける。
『それは恐ろしく大きく………私達鳥人が飛ぶよりも早く………そしてその身体は恐ろしく硬い何かでできたまるで魔物を強化したような姿………仲間の一人なんかはその魔物に吹き飛ばされて、その衝撃で…………………………………。』
目に涙をためる『セミル』ちゃん…………それは本当に恐ろしい敵なのだろうと感じる。
『もしかすると………それはヒューマンの作った『鉄の巨大な鳥』なのかもしれませんな。』
『ドエルゴ…………それって……………あの鉄の車の様な……………。』
『お嬢……はい……アレの鳥型のようなもので、空まで飛んでしまうのでしょうな。』
そうそう説明してくれたドエルゴ……でもあんな鉄の塊を動かせるのだから空を飛行できる何かまで作ってしまえるのがヒューマン属の力なのだろう。
私もヒューマン属の知能の高さに驚いていたのでした。
『そういえばこの空をそんな大きな鳥が最近は結構飛んでいるの僕もこの目で見た事があるよ。』
『ヘキサ様も見た事あるんですね!?』
『うん………あんなのが空を飛べるんだから本当にヒューマンも恐ろしい力を持ってるんだと思っていたよ。』
『そうなんです……でもそれが最近……………頻繁にこの辺りを飛ぶようになっていて………まるで私達の暮らしている空島を探しているようにも見えていました…………魔法の力で簡単には発見できないようになっている空島なのですが………。』
その時!!
私達の上空でもの凄い音を立て何かが通過していく!!
『アレが!!!???』
『まさか…………アレがヒューマンの作った……………………。』
すると『セミル』ちゃんは震えていた。
『そうです………………………………アレが恐ろしいヒューマンの作った空を飛行する魔物………………私達はアレを…………『機械飛行機』と呼んでいます。』
上空をあっという間に通り過ぎ去っていくデスバード!!!
その光景を恐ろしい目で見ていることしか出来なかった私達。
その時………『セミル』ちゃんが翼を広げる。
『『セミル』ちゃん!!はやまっちゃダメだよ!!!』
そう告げたヘキサちゃん。
『でも………………………………。』
『まずは空島で何が起きたかを教えてよ。』
ヘキサちゃんはセミルちゃんの暴走を止めると………………そう問いかけたのでした。
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