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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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シーン65フェネックちゃん。

マシーンアリゲーターの鉄のボディが斬り裂かれていく!!

ギガガガガガガ!!!!!っと機械音が激しく洞窟内にこだましていく………………。


『フェルノ殿っ!!!』

『フェルノ!!!』

『お嬢………………………さすが……………ですな。』


皆が私の名を呼んでいた。

炎に包まれた私の身体から炎が消えていく…………そして。

私の目に映ったのは膝をつきこの光景を見ていたノースさんと、彼の元でそんな彼の無事に涙していたキャメルさんだった。


『ノース殿…………………本当に………無事で良かった……………………。』

『ああ…………キャメル…………お前は本当の………この砂漠の戦士だった………本当にありがとう。』


二人の会話に私達も微笑んでいた。

すると………………………。

ゴゴゴと洞窟内に突然起こった地震。


『これは……………………。』

『地震…………ここは………危険かもしれん………お嬢!!皆を連れて離れましょう!!』


そう叫んだドエルゴ!!


『皆!!逃げよう!!!』


私の叫び声に街の人々が出口に向かい走り始める!!


『はい!!!皆にげるぞ!!!』

『『はいっ!!!!!』』


ノースさんの言葉に皆がこたえ走る!!

するとドエルゴが口を開く。


『くっ…………ワシのサンドゴーレムがこの迷宮に干渉できないのが………厳しいですな。』

『ドエルゴ………………。』


そう………ここがドエルゴの能力で脱出の方法が難しいことを改めて実感していた。

その時。

キャメルさんの魔神具から光と共に姿を現したのはフェネックだった。


『ここはこの僕に任せるといいよ。』

『あっ!!フェネックちゃん。』

『この砂漠は僕の力の及ぶ場所なんだ………そしてこの地を守るのが太古からの僕の役目……。』


すると立ち上がったのはキャメルさんだった。


『フェネック殿…………………………。』


なにかを察し悲しげな表情を浮かべるキャメルさん。


『そんな顔をするな………獣人よ…………僕はこれからこの砂漠を………そしてお前達を守る為に全力を使い切るだけだ………その為に。』

『消えてしまうのですな……………。』

『ああ…………この地を汚す者共はお前達が消し去ってくれた…………今度はこの僕がお前達を守る…………それだけのことだ。』

『はいっ……………』


涙を流しそうこたえたキャメルさん。

私達もフェネックちゃんの言葉に悲しさをこらえる。


『フェネック殿…………ワシのサンドゴーレムも力を貸しますぞ。』


そう提案するドエルゴ。

するとフッと笑みを浮かべるフェネックちゃん。


『ああ………僕が消えたら…………その力が使える……………皆を脱出させてやってくれ。』

『そんな…………。』


ドエルゴもその言葉に悔しげな表情をみせた。

すると光のフェネックちゃんがふわふわと浮き上がっていく。


『我が砂漠の民よ……………ずっと幸せに暮らすのだぞ。』


サラサラと消えていくフェネックちゃん。

そして。

ぱーーーーーーーーーーーーーーーっと光り輝きを増していくフェネックちゃんは激しい光となり…………消えていったんだ。


『まぶ……しい。』


すると………………………。


『おおっ!!』


私が気がつくと目の前にあった機械音の全てが聞こえなくなった。

そして私達の目の前にはサンドゴーレムが立ち尽くしていた。


『サンドゴット………フェネック殿………感謝いたします。』


ドエルゴのサンドゴーレムが巨大なハンマーを振り上げていく。


『サンドゴーレム…………………迷宮脱出ラビリンスエスケープ


ドゴオオオオオーーーーーーーーーーンっと振り下ろされたサンドゴーレムの巨大なハンマー!!!

すると目の前に広がる地上へのまっすぐな出口が見えていた。


『おおっ!!』

『これなら脱出できそうです!!!』

『皆様!!出口まで走るのです!!!』


街の人々の声にそう叫ぶドエルゴ。

そして私達は出口まで走ったのです。

私達は走り…………そして……………………。


『地上だ…………………………。』


私達は脱出していた。


『『おおっ…………………………………』』


目の前には黄金に輝く砂漠の大地。

脱出した事に喜び涙する街の人々…………そしてそこには肩を貸しノースさんを救いだしたキャメルさんがいた。

すると。


『キャメルさん………………パパ!!!』


そこにはマースさんの姿があったんだ。

走り二人に駆け寄っていくマースさん。

涙し抱き合う三人に私達もほっと胸を撫でおろしていた。


『良かった………………………。』


私がそうつぶやく…………すると聞こえてきたのはフェネックちゃんの声だった。


(砂漠を救ってくれて…………ありがとう。)


私はつぶやくようにこたえる。


『うんっ…………助けてくれて……ありがとう。』


それからフェネックちゃんの声は聞こえなかった………きっと安心して眠ったのかもしれない。

お読みいただきありがとうございました。


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