シーン59サンドゴッド。
動き出すサンドゴッド。
目の前の恐るべき姿とその光景に私達は立ち止まる事しか出来ずにいた。
すると私達の目の前に槍を構えたサーベルさん………そしてドエルゴの姿があった。
『フェルノ殿………ここは僕が食い止めますゆえ。』
『お嬢…………アイス殿はそこにいるキャメル殿をお守りくだされ…………ここまで強烈な魔力と身体を兼ね備えている魔物……いや、神獣なのだろうか…………恐るべき敵になるやもしれません。』
ドエルゴがそういうくらいなのだと言うことは確かに私にも感じてはいた………するとキャリッシュちゃんも何かを感じていたようだった。
『もしかして………………この神獣までをもあのヒューマン達は動かしているって事なの?』
『いや………………我々の知る限り………我らが崇めている神獣様はそんな存在ではないハズです………太古から我々砂漠の民はこの神獣『サンドゴッド』様を敬い崇めてきたのです……………ただの破壊神となるとは到底思えません。』
そう悲しげに言葉にするキャメルさん。
私はそんなサンドゴッドへと目を向ける………サンドゴッドの赤く輝く目はまるで燃え上がる炎のように激昂しているのを感じていたの。
『もしかして…………あの神獣様は…………怒っているの?』
『お嬢?何かを感じるのですな。』
『うん………………あの赤い目は怒りを感じる………恨み………そしてその激しい力をメラメラと燃え上がらせている感情…………そして悲しみをどこかに感じるみたい。』
『もしかすると………我らが神は………この地を………枯らそうとしているヒューマン共に怒っているのではないでしょうか。』
そう声を上げたキャメルさん…………確かにこの暴走にはそんな意思も感じられたの。
『どうすればいいドエルゴ?』
『お嬢…………このままではこの地下も全てを破壊され、そして地上まで這い出し、このアフリエイト全土の地を砂の大地にしかねませぬ。』
『そんな……………………何とか食い止める方法はないのかな?』
『くっ………………ならば………強行的に倒し鎮めるしかないのだろうか。』
サーベルさんが槍を握りつぶやく。
その時…………何かが聞こえた気がしたの。
『えっ!?』
『フェルノ殿!?』
私が呆然としていたところに突然サンドゴッドが飛びかかってくる!!
『きゃっ!!???』
その時目の前にはサンドゴッドから身を呈して守ってくれているサーベルさんが立っている。
『サーベルさん!!???』
『フェルノ殿!!大丈夫か!?』
『うん………………………………。』
するとドエルゴが叫ぶ!!
『いでよ!!サンドゴーレム………。』
ゴゴゴと砂の中から立ち上がり登場してくるサンドゴーレム………それはサンドゴッドと同等の大きさをほこりサンドゴッドの身体を両手で食い止める!!
『ぐおおおおおっ』
『ぐしゃあああーーーーーーーーーーっ!?』
狂ったように叫ぶサンドゴッド。
そして私達はその光景を見ている事になる。
するとこの時………私の意識の中に誰かの声が流れ込んできた。
(くる…………………………………しい。)
『これは………………………………』
『どうしたのです?フェルノ殿?』
サーベルさんが問いかけてくる。
『いや………………なんかあの子の声が聞こえた気がしたの。』
『フェルノ…………あの子って…………もしかして。』
私達の傍まできていたキャリッシュちゃんからの問いかけ。
『うん…………これは幻聴ってわけではないかも。』
(たす……………………………けて。)
『また………………聞こえた…………….……あの子が!!』
その時。
私目掛けて恐るべき風圧がきたのを私の身体に感じる。
『おじょおおおーーーーーーーーーーっ!!???』
ドエルゴのさけぶ声……………そして私にドーーーーーーーーーーーーーーンッとなにかの力が襲いかかってくる。
これが………………………神の力なの!?
私の中でそんな事を感じる事しか出来なかった。
『うおおおおおーーーーーーーーーーーーーーっ!!???フェルノ殿おおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
サーベルさんが槍を振るい大声を上げ私の目の前に立ちはだかる。
(僕…………………………僕………………………………。)
『はあああーーーーーーーーーーーーっ!?くらえ!!!!!ウィンドウォータースピアーーっ!!!!!』
『ダメ…………サーベルさん…………………その子。』
『フェルノ殿!?………………しかし……………。』
その時。
ドンッと目の前でサーベルさんがその目を開いたの。
『サーベルさあああーーーーーーーーーーん!?』
そして私の絶叫が鳴り響いたの。
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