シーン57古代の大神殿。
私達はアジトである場所まで向かうことに。
そして案内してくれるキャメルさん。
彼と私達はイシスの街から数キロ先の砂漠の上にいたの。
キャメルさんの彼女であるマースさんの話は驚愕だった。
なんと彼らはこの砂漠の地下に地下世界を建設しているという。
私達はそんな場所まで向かったのだった。
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『ここが入り口?』
私がそう告げたのは、砂漠を歩いてきた場所だけど…………昔からあったであろう遺跡が崩れ落ちた場所だった。
『はい……………この場所にはこの砂漠の古代の歴史のある建造物が崩れ落ちているのです。』
『この様な歴史物を利用するとはなんとバチ当たりな。』
キャメルさんにそう返したのはドエルゴだった。
『ええ………本当に………………我々砂漠で暮らす者にとっては神聖な神を祀ってきたこの神殿の下から奴らは油の湧く湖を発見したとの事で…………この地下にアジトを造り…………そして油を採掘し始めたのです。』
『そうなのか…だが…この辺りには何も見えないが……掘り出した油をどこからどうやって運び出しているのだろうか。』
そう問いかけたドエルゴにキャメルさんが続ける。
『ええ……奴らは隣国ヨーロディアにて……ヒューマン達の開発する機械を使い、輸送用の鉄の魔神を開発し………採掘することにも輸送するにも利用しているようです…………故にこの地下の労働では誰にも逆らえないのです。』
『また機械の魔物なのですな………ヨーロディアではその事にかなり力を入れているのですな。』
『そうなんです………その技術はやはりあの様な恐るべき鉄の魔物を作り出してしまう………そしてそれはこの大地を今……そうこの大地を機械という武力を用いることによって…破壊しようとしているのです………そして恐るべき事が………。』
そういうと表情を曇らせるキャメルさん。
『なにかあったのですな?』
ドエルゴの言葉に頷くキャメルさん。
『ええ…………………実はそんな機械の魔物の中でも恐るべき魔物がいたのです……………これが特に厄介なのですが……………』
言葉に詰まるキャメルさんは続ける。
『そう……………ドエルゴ殿達のように………マジェストと呼ばれる力を持っているのです………しかもそれは機械の魔神を意のままに操る事ができるのです。』
私達はキャメルさんのその言葉に衝撃をうける。
『なんと…………そういう事でしたか。』
ドエルゴは理解したようだった………確かに以前そのような敵が一度現れた。
ドエルゴが続ける。
『それなら機械の魔物が現れるものより厄介ですな。』
『ええ…………ヒューマン達が意のままに操る機械の魔物………ヒューマンの頭脳と機械魔物の恐るべきその戦闘能力の高さとなってしまう脅威…………それが奴らの力なのです。』
私達の中に緊張が走る………………。
『ならば……そのマジェスト以上に僕は強くなり戦ってやりますよ!』
そんな声をあげたのはサーベルさんだった。
『サーベルさん…………………………。』
『フェルノ………………確かにそうね…………私もこの旅でマジェストになったばかりだけど………さっきのフェルノの戦いを見て……本当に凄いと思った………私だって強くなるからさ………』
キャリッシュちゃんが笑みを向けながらそう言ってくれる。
『そうですな………………確かに頭脳も高い機械の魔物………それは確かに脅威ですな…………だが我々には魔神という素晴らしい魔力を持つ精霊の力がありますのでな……………やるしかありませんな。』
『ドエルゴ………………そうだね…………よし!!頑張ろうね!!!』
私達はそんな話をしながら歩み進んでいくと………そこは風の吹き荒れる砂漠の上だった。
『皆さん大丈夫ですかな?』
そう告げたサーベルさん。
砂嵐も彼の魔神であるシルフちゃんの力で私達は比較的楽に進めていたの。
『ああ………さすがサーベル殿…………おかげで視界も良好ですしな。』
『本当に………ありがとうねシルフちゃん!?』
『んんっ!?いや…………べ、別にわたしは。』
照れたようにそう告げるシルフちゃん。
私達が微笑みながら更に先へと進んでいくと………そこに見えてきたのは巨大な動かない鉄の塊だった。
『これは………………………………。』
砂に埋もれかかっていた遺跡………………そしてそれを覆う様に鉄の塊が巨大な穴の入り口をかたち取り、ぽっかりと口を開いていたのでした。
『ここが奴らのアジトで………仲間達が強制労働させられている場所なのです。』
そう語ったキャメルさんはその身体を震わせていたのでした。
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