シーン52砂漠の大地。
砂漠地帯で発見した獣人さん………その人はなんとドエルゴの知る人物だった。
『キャメル殿…………………どうなさったのですか?………。』
彼に対して驚きの表情のドエルゴ。
『すみませぬ…………ドエルゴ殿…………宜しければ…………水をわずかでも………………』
震える手を伸ばしてくるキャメルさん……ドエルゴは水を取り出すとキャメルさんに手渡す。
必死な勢いで水を飲んでいくキャメルさん。
『ングング……………ングングング。』
するとその目は輝き、生気が戻り涙を流しはじめるキャメルさん。
ドエルゴはただ彼に追加の水を用意する。
『キャメル殿………我々は旅の途中ですが……よろしければ落ち着いたら………お話を聞かせていただけないか?』
ドエルゴの声にキャメルさんは涙を流しながらうなづいていたのです。
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『ふぅ……本当にありがとうございます………。』
そう声をあげたキャメルさんはゆっくりと私達を見ているようだった。
『いや………キャメル殿……まずは…こちらのメンバーを紹介いたします………こちらの女性があの………我が主であり、あのレイオール殿のご令嬢…………フェルノ殿…………………………。』
『おおっ……………あのレイオール殿の………懐かしいです。』
にっこり笑みを浮かべているキャメルさん。
『そしてこちらがお嬢の大親友でありますキャリッシュ殿』
『おお………素敵な方ですねえ!』
キャリッシュちゃんは照れつつもよろしくお願いしますとこたえる。
『そしてこちらの方が………………。』
渇きを防止するためのフードをはいだサーベルさん。
するとキャメルさんがその目を見開き驚きの声をあげる。
『ぎょ…………………魚人………ですとおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
めちゃくちゃ驚きの声をあげたキャメルさん。
そんなに珍しいのであろうか。
そんなキャメルさんに私達は目を向けているとキャメルさんは何かを悟ったかのような表情をする。
『ほう……………これは……………餌………ですな。』
『『ちがああああーーーーーーーーーーう』』
私達がそんな盛大なツッコミを入れると彼はゆっくりと語り出したのでした。
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『いやいや失礼しました……生き返りました……実は私の暮らしているこの砂漠の中の街………『イシス』に起きた出来事をお話させていただきます。』
そう謝罪をしたキャメルさんは彼に起きた出来事を語り出したのです。
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私はドエルゴ殿も一度立ち寄った事のあるオアシスの街『イシス』で暮らしているのです…………この砂漠の大地で唯一…………樹木が生える地………それは美しい水が存在する場所なのです………。
水辺があり、そしてそのおかげで植物も生え……そして家々を建てそこが街となったのが『イシス』なのですが我々はそこで暮らしていたのですが……ある時………街に突然怪しき者たちがやってきたのです………その者達は旅の者達だと言っていました。
その者達は『このオアシスはとある者が買い取っただからこの水には金がかかるから水を使いたければ金を支払え』と言ってきたのです……。
私はそんな話に憤りを感じながら話に耳を傾ける。
『そして…………その日から男達は我々の街の水を支配したのです…………我々の街の代表である『ノース』氏はそんな男達に抗議したのですが……その時………そやつらの恐るべき正体が……恐るべき魔族だと言う事が分かったのです……………『ノース』氏は魔族によって捕らえられ…………そしてその魔族の手により…………我々の『水』は奪われたのです。』
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誰もがその恐るべき魔族には、歯向かうこともできず……初めは泣け無しの金で水を買っていました…………元々裕福ではないこの地……逆らえば囚われてしまう……そして帰って来なくなった………そして連れていかれた者たちはと言うと…少し離れた場所に何かを初めていたのがなにかの鉄の塊を用意したその者共は……砂漠の地を掘り始めたのです…………そこで囚われた者達は働かされるようになったのです……それはなんとそこから……水を掘り出しているのかと思えば『油』……を掘り出していたのです……聞いた話ではその油は………ヨーロディア等で製作される『機械』に利用するとの話でした………そう……初めからその為にこの地を支配したようなのです………そして皆が疲弊し…………逃げ出そうとしても捕まれば『強制労働』を強いられる……………そんな環境下で………唯一………『水』を身体に蓄えておく事のできるこの身体を持つ私だけが長く生き延びる事ができ……そして皆が私に希望を……この私を何とかあの街から逃がしてくれたのですが………私は逃げのび……希望である『ケニージアの女王』を頼り向かおうとしている途中……ここで倒れてしまったのです。
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そう語ったキャメルさん………。
私達はその内容に驚愕していたのでした。
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