シーン50再びケニージアへ。
私達はマサイア族の皆の村で歓迎を受け………そして旅立つ時がきたのです。
『本当に案内はよろしいのですか?』
そう聞いてきたのはジャバリ君の父親だった。
『ええ………これより先もまた、あの大富豪『ボルドー』の勢力地でもありましょうし、まだまだ脅威も考えられますので。』
『そうですか……………では……………こちらを。』
ドエルゴの言葉にジャバリ君の父親が何かを差し出してくる。
それは見た目に何か鉄で出来た何かだった。
『コレは?』
ドエルゴの問いにニコリと笑みを浮かべるジャバリ君の父親。
『コレは僕が制作に加わっていて担当していた部署で作っていた機械兵士に使われていた重要なアイテムであります….……『魔法核』と呼ぶものなのです。』
『ほお…………それは凄い物ですな。』
その言葉に私は戦った機械兵士の事を思い出していた。
(あの子……………………の心臓………の事かなあ。)
ちょっとだけそんな事を思い浮かべていた。
『ありがとう…………お嬢………ではそろそろ我々は参りましょうか?』
『えっ!?ああ………そうね!そろそろいこっか?』
私はそう声をかける。
『私達はもう行くけど……………何かあったらまた来るからね!!』
『ありがとう………本当にありがとう!』
ジャバリ君がそう目を潤ませていた。
『お姉ちゃん!?私もおっきくなったらお姉ちゃんの冒険に連れて行ってね!』
私に抱きつきそう言ってくれるマウアちゃんを抱きしめ返す。
昨日の夜は沢山の冒険のお話をしてあげた………私が幼い日に冒険をして輝いていたパパを見て育ち………そしてあの日見て憧れた最推しであるアキニー様との出会い……憧れ……この年齢になるまで色々頑張って修行して……今がある事。
それは私にとっても気持ちを改める為にもいい機会になったのでした。
『もちろんだよ!マウアちゃん………大きくなったらいつか一緒に冒険に行こうね!』
『うんっ!!』
最高の笑顔をくれたマウアちゃん。
すると隣にきたキャリッシュちゃんが彼女の頭を撫で語りかける。
『あのねマウアちゃん…………フェルノがね……マウアちゃんくらいの頃はね……すっごい元気な女の子だったんだよ!だからママを説得するの…………大変だったんだよ!』
『ええっ!?キャリッシュちゃん!?どうして今そんな話をするのよーーーーーっ!?』
そんな私を見て笑っている皆。
そしてキャリッシュちゃんの目が真剣になってていたの。
『あはは………でもね………フェルノはね…………それからずっとまっすぐに冒険に出たいんだって………冒険は楽しいんだよって…………頑張ってきたんだよ…………だから幼なじみの私もいつの間にかフェルノの応援をするようになったの…………フェルノの側にいて一緒にこの笑顔を見ていたいって思うようになっていたの。』
『キャリッシュちゃん…………………。』
『フェルノお姉ちゃんのパパはあの冒険王って呼ばれるようになったけど…………お友達も沢山いるの………人に優しくて……そして強くなってきっと冒険王になれるんだよ!フェルノお姉ちゃんもこれからだけど私もフェルノと一緒に冒険したいって、ここにいるドエルゴおじさんもフェルノお姉ちゃんを守りたいって着いてきてくれて、そしてサーベルさんも一緒に冒険に行きたいってさ………。』
そして微笑むキャリッシュちゃん。
『こんなに皆に好かれてるフェルノお姉ちゃんって凄いでしょう?』
キャリッシュちゃんの言葉にマウアちゃんの表情がぱあっと満面の笑みを浮かべていた。
『うんっ!!!フェルノお姉ちゃんかっこいいね!!』
『キャリッシュちゃん……………。』
私は嬉しくて嬉しくて泣きそうになっていたの。
『だからフェルノお姉ちゃんみたいに皆に優しくてかっこいい大人になるんだよ!』
『うんっ!わかった!ありがとうキャリッシュお姉ちゃん………でもキャリッシュお姉ちゃんも綺麗でかっこいいよ!』
そんなマウアちゃんを見て皆が微笑む。
『えっと………わ………私は…………。』
照れるキャリッシュちゃん……でもそこに声をかけてきたのはサーベルさんだった。
『うんうん…………本当にキャリッシュ殿はお綺麗ですしねえ………分かりますぞ!』
『ええっ!?サーベルさん!?』
照れて焦るキャリッシュちゃん………そんなサーベルさんを見ていた私だったけれど………何故かモヤモヤして………彼の足を思い切り踏んでいたの。
ぎゅうーーーーーーーーーっ!
『いだああああーーーーーーっ!?フェルノ殿おおおーーーーーっ!?』
『知らないっ!!』
そう返した私。
そんな私達を見て皆が笑っている。
◇
『じゃあ!!皆あ!またねえええーーーーーーーっ!!』
そう叫び手を振る私達…………そして村を後にしたのでした。
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