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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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41/122

シーン41洞窟内にて。

私達の目の前に現れたヒューマンの男。

物陰からそれを見ていた私達。

そして出迎えの男と会話を始める怪しき男の話に耳を傾けていた。


『どうだ………あのマサイア族はワシの言葉に折れたか?』

『いえ………この周囲では、まだあの最後まで粘っている村が残っていますが………………。』


すると男の形相が険しいものへと変わっていく。


『なあ………お前へのワシからの給金はいくらだ?』

『ひっ!?ボルドー様!!何卒お許しを!!!』


見たところなんら恐怖も感じないその男に屈している男に私は妙なものを感じてしまう。


『お前………このワシがアフリエイトの完全なる王になる為にどれだけの金を投じてきたと思っておるのだ。』

『大変申し訳ございません!!』


深々と頭を下げる男。

態度の大きい男の両脇にはどうやら一人の傭兵の様なボディーガードが着いているようだった。

だけどその男の様子がどう言ったわけかおかしい事に私は気づいた。

そうその男からは妙な匂いが漂っていたのだった。

するとあの男が口を開く。


『おい……………。』

『……………………………』

『……………………………』


ボディーガードの男はその男を後ろから羽交い締めてしまう。

恐怖に逃げ出そうとする男。


『ひいいいーーーーーーーっ!!???』


その時。

すると男が構える…………ここから逃げようと走り出してしまう男。

次の瞬間。

構えた男が妙な言葉を発した。


『テキヘイ…………削除…………テキヘイ…………削除。』


すると……………………………………。

ズンッと男が恐ろしい形相を見せ……震え…………口元から血を流し………そしてぐったりと倒れ動かなくなってしまったのだった。


『『!!!????』』


驚くも声を我慢し……………堪えた私達だった。

すると口を開く『ボルドー』。


『フン………………捨てておけ………行くぞ。』


そう言い残し『彼』はボディーガードを連れ中へと入っていったのだった。

私達は頃合いをみて話をし始める。


『これは…………………。』


先程のやられてしまった男性をみると………もはやその生命は尽きているようだ。


『なんて酷い事を………。』

『これが…………仲間だったハズのこの人の生命を……………あの男は簡単に奪ってしまった。』

『ヒューマンとは何を考えていることやら。』


私達はそんな会話をしていた。

すると震えるジャバリ君。


『まさか父さん達も…………………………。』


私はそんな彼に告げる。


『ジャバリ君……………きっと大丈夫だよ!私達もついてるから…………一緒にパパもママも助けちゃおう!!』

『お姉ちゃん…………うん!!ありがとう!!』


私達はゆっくりと目の前の洞窟に入っていく。

幸いこの周辺には人の姿はなかった。

そんな私達は先へと進む。

ひんやりと冷たい空気を漂わせる洞窟内……大きな穴がずっと奥まで続いているようだった。


『暗いし………寒いねお兄ちゃん。』

『ああ……………でも何とか皆を返してもらおうな。』

『うんっ……………………。』


そう言って笑みを浮かべるマウアちゃん。

ジャバリ君の手を握るその手にはきっとしっかりと力がこもっているはずだ。

そしてジャバリ君の背後から着いてくる仲間たちも皆家族を取り戻そうと………この残された子供達は今恐怖を克服しここまできたんだ。

そんな彼らを見た私はドエルゴに耳打ちする。


『ねえドエルゴ………あなたは万が一の為にあの子達を守って……………あとは私達が戦うからさ!』

『お嬢殿………ええ……そうですな…………さすがはフェルノ殿…………わかりました。』


ニコリと笑みを浮かべるドエルゴ………本当に頼もしい人だ。

すると前を歩いていたサーベルさんが声をあげる。


『フェルノ殿……………これより先から何か聞こえてきますな……。』


すると私の鼻に届いてきたのはなんとも言えない鉄の様な匂いだった。


『何か……………鉄の様な何かの匂いそれに。』


その時感じたのはあのヒューマン達から匂ってきた刺激臭だったの。


『これは!?』


そのまま私達の歩は進む…………そして前に壁が現れ左方向から光が射してきているのが見える。


『フェルノお姉ちゃん………………もしかしてあそこを曲がったら…………………。』


ジャバリ君の声に私は色々な匂いが混ざり合う匂いに嫌な感覚を覚える。

そしてゆっくりとその曲がり角に到達し………進行方向に目を向けると。

私達の目の前に広がったのは数十人のヒューマン達の何かの作業をしている姿だったの。


『こ……………これは……………………………!?』


するとマウアちゃんが何かを発見したようで叫ぶ!!!


『あっ!?パパとママだ!!!???』

『えっ!!!???』


彼女は親元へと走り出してしまう。

その時…………………………彼女の目の前には彼女の両親なのであろうヒューマン達の驚いた表情!!

だが彼女の目の前にどこからともなく現れたのは巨大な鉄の蠢く蟻の姿だった。


『『マウア』ちゃんを!!!助けるよ!!』


私の声に…………戦いの火蓋が切って落とされたの。

お読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
マウアちゃんが両親を見つけて再会できそうな瞬間に、機械の蟻が現れて一気に緊迫した空気になり、先がどうなるのか目が離せませんでした。 続きを読むのが楽しみです。
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