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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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シーン38魔神シルフ。

ジャバリ君達……残されたこの村の人達は…………村を捨てゆく事を覚悟していた。

そして動き出そうとしたその時。

私達の背後から何者なのか………数名の男達が集まってきていたのだった。

『クククッ………………よお………お前達……一体どこへ行こうとしているんだ?』


そう問いかけてきた見た目が強そうなヒューマン族の男。

振り返ったジャバリ君が口を開く。


『これから『マウア』を返してもらいにいき……新たな土地への移住を考えたところだけど。』

『ほお…………ここまで来てようやく『ボルドー』様の助言を聞く事にしたのだな。』


男はニタリと笑みを浮かべる。


『さあ…………ここからさっさと立ち去れよ……………。』


男の言葉にジャバリ君はじめ私達も彼らの横を通り過ぎようとしていた。


『あーあ…………そういや…………こいつが何かお前達知っているか?』


男がそういいながら手にしていたのはピンク色をした可愛らしい『リボン』だった。

それを目にしたジャバリ君が立ち止まる。

その表情は明らかに今目に止まったピンク色のリボンを見て驚いていたのだった。


『!!???………お前……それは先程居なくなったと聞いたマウアが身につけていた物だぞ!!???一体マウアをどこへやった!!???』


激しい怒りを見せるジャバリ君。

彼の怒りの矛先は目の前の大男だった。


『はあああ!?何言ってんだこいつ………人聞きの悪い事を言ってるんじゃねえよ。』


そう言った大男。


『いいか………俺はあの大富豪ボルドー様に金で雇われた傭兵でもありれっきとした護衛だ……この周囲の土地は既にボルドー様の物……………それをいつまでもあけわたさず今まで抵抗してきたのはお前らであろうが…………』

『なにっ!?違う!!この大地は僕たちマサイア族がはるか昔から暮らしてきた神聖な土地なんだ…大自然と動物達………そして僕たちヒューマンであるマサイア族が守ってきた大地なんだ……お前達が勝手にしていい場所じゃないんだ!!!!!』


怒る彼の言葉に大男は告げる。


『ふぅ…………やれやれだ………だからガキ共は嫌いなんだ……力もなければ信じればなんとでもなると思ってるガキ共……いいか?あまり大人をなめるのではない。』


大男は目で他の奴らに目配せをする。

すると背後の男達が何かが中で動いている大きな袋を地に下ろすと入り口を開き始める。

その時そこから顔を出したのは可愛らしい一人の女の子だったのだ。


『マウア……………………!!???』

『んんーーーーーー!!!???』


彼が彼女の名を叫ぶ!!

だが彼女は口を封じられもごもごとしか話せなかったのだ。

だけどその表情は涙で溢れていた……よほど怖かったのだろう。

ジャバリ君が駆け寄ろうとしたその時。

カチャリと一人の男が少女に銃口を向けていたの。


『動くんじゃねえよ……………』


そう言った男………だけどこの状況に私達も動けずにいたんだ。


『クククッ……そうだなあ………そのまま大人しくしていればこいつには危害を加えないでいてやろうではないか。』

『くっ…………きたないぞ…………………。』


唇を噛み締めるジャバリ君はもう我慢の限界も近そうだった。

すると……前へ出たのはサーベルさんだったの。


『なっ!?なんだてめえは!?』

『サーベルさん!?』

『僕の名はサーベルと申します……まあどこにでもいる普通の男。』

『て……てめえ………魚!!じゃねえか!?』

『なんなんだてめえは!?刺身にでもなるつもりか!?』


男達の慌てふためく姿。


『いーや……………僕はサーベル………ただのどこにでもいる普通の男だ。』


そう言い放ったサーベルさん!!

次の瞬間……周囲に暴風が巻き起こり始める。


『うわあああーーーーーーーーーーーっ!?』

『なんだこの魚!!風の力を持ってるのか!?』

『魚のクセになんてやつだ!!???』

『君達…………僕の事を魚……魚と言うんじゃない…………どう見ても…………どこにでもいる………』


暴風がさらに強く激しくなっていく。


『精霊シルフ…………その姿を現し………この者共を消し去ろうぞ!!……僕は……………。』

『あははっ!!いいねいいね!!さあ!!消えちゃえーーーーーーーーーーーーーーっ!!』


シルフが姿を現し、そう叫ぶと………………大男達は暴風に巻き上げられていき………その姿をどこか遠くへと飛ばされていったのだった。


『『うあああああーーーーーーーーーーっ』』

『フン、僕はどこにでもいる普通の男なんだ……魚なんて……………失礼だな。』


そう言い放ったサーベルさん………………。

そして魔神シルフの力を見せつけたサーベルさん。

さすがでした。

お読みいただきありがとうございました。



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