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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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シーン36マサイア族の少年。

私達は目の前にいたマサイア族の持つ不可思議な物に目を惹かれ……接触を試みる事にしたの。

ドエルゴは語る。

ヒューマン族とは私達獣人とは違い特別な力は持たない………よって他種族を恐れるあまりその秀でた知恵を使い行動するとの話だった。

私達は村へと向かう。

辺りの草原には動物達も沢山いるのが見える。

すると徐々に彼らの暮らす村々が見えてくる。


『あっ!?あそこに村があるね?』

『そうだね!あの村に立ち寄ってみてもいいわね。』


私もキャリッシュちゃんもワクワクしていた。

するとサーベルさんが口を開く。


『フェルノ殿……なんでしたらこの僕が上空から見てまいりましょうか?』

『うーん………………・・・』


私が考えているとドエルゴが声を上げる。


『いやいや!それはやめておきましょう……彼らは視界がよく、遠くの鳥までもその目で捉えることが出来ると聞きます……下手に刺激をしない方がいいでしょうな。』

『そ、そうですか………ではそのように。』


サーベルさんが大人しくおさめると再びドエルゴが声を上げる。


『おお…………そろそろですぞお嬢殿。』


ドエルゴの声と共に私達の乗る馬車が村の入口で停車していく。

すると村の入口に一人の黒い肌の男性が立っていた。

男性と言ってもまだ若いようで少年だった。

その手には鋭い槍を持ち私達の場所を見つめていたの。

私達は馬車から降りていく。

すると馬をなだめたドエルゴがニコリと笑みを浮かべ口を開く。


『すみません………我々はケニージアまでの旅の途中の旅人でございます………先程……お仲間のお姿を目にし、この地を通行したいと挨拶がてらに立ち寄らせてもらったところでした。』


ドエルゴの言葉に男は口を開く。


『そうか………僕たちマサイア族の敵では無いのならば………このまま立ち去り通行すればいい。』


少々冷たい感じもしたけれども……村を守るというこの少年の感情を伺い知る事ができたのだった。

すると突然彼の何かが鳴り響いた。

それは私達がみたあの『箱』だったの。

彼はそれを手に話し始める。


『ああ…………どうした!?何かあったのか!?』


少年は箱で何かを話していた………それは私達にとって初めてみる光景だった。


『ああ………なにっ!?それはどこなんだ!?』


少年は焦り話している。


『どうしたんだろ?』

『さあ………何かあったのかしら?でもあの箱………』

『不思議ですな………あの箱から何が聞こえているのでしょうな…そしてやはり会話をしている。』


私達は彼を見ながらそんな話をしていた。

すると彼は焦ったように箱を使った会話が終わったようだ。


『何かあったのですかな?』


そんな彼にそう問いかけたのはドエルゴだった。


『くっ………あなた達旅の者には関係の無い話だ!!さあ、この場をさっさと立ち去るが良い!!!』


すると村の中から仲間なのだろう小さな少年少女達が姿を見せ彼の元に集まってくる。


『お兄ちゃん!!???』

『ふえええん……………『マウア』ちゃんがああっ!?』


一人の女の子が泣き出し少年に縋り付く。

少年の表情は悔しげに歪む。


『何かあったのですな………よろしければ我々に話を聞かせてはもらえないであろうか?』


ドエルゴの言葉に少年は………静かに語り始めたのだった。

数ヶ月前程からこの村にとあるヒューマン達がやってきました…………。

その者達の主というのが『ボルドー』という大富豪なのです………そいつの目的がこの大地の開発だと言いました。

彼が言うにはこの大陸の動物達が暮らす土地を買い取ったのだと…そしてその事でこの地のものは自分の所有物であるから出ていくか…金を支払えとあまりにも身勝手な話をしてきました。

僕たちは当然はるか昔からこの大地で暮らしてきたのです……そんな話に大人達も、もちろん猛抗議しました。

ですが……彼らはこの地に部隊を率いてきて武力行使をしてきました。

もちろん動物達もこの地に住む我々ヒューマン達もその武力には抗えず……徐々に逆らう者は捉えられて……今ではこの辺りでは自分達の村しか残らなくなってしまいました。

そんな中でも頑張って来たのですが……つい先日……仲間の一人……この子達の友人である幼子が連れ去られ捜索隊を向かわせていたのですが先程の電話で今日も見つからないと言われました。


『そんな………酷い。』

『ええ……実はこの村の大人達は既にあの者の手により……皆……捉えられてしまいました……………だから残された僕らだけがこの村の生き残りのようなものなのです………。』


私はあまりにも酷いこの現状に震えてしまう。


『お嬢殿………………。』

『ドエルゴ…………私このマサイア族の人達の助けになりたい。』


フッと笑みを見せたドエルゴが口を開く。


『若いの…………お仲間の捜索………我々にも是非お力添えをさせていただけないか?』

『ええっ!?そのような………事』

『なあに…………これも何かの縁ですぞ。』

『ありがとう………ございます…………………。』


涙し、そう頭を下げた少年……私達はこの村の事件に首を突っ込む事になったのです。

お読みいただきありがとうございました。

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