シーン24船上の戦い。
ウォルディへと向かう事になった私達。
それはターンラニアから海上を渡りゆく事になるという。
そんな私達はハイゼル王のご厚意でなんと兵士達の船に乗船させてもらう事となった。
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『おおおおっ!!これが船なんだね!?』
『そうですぞ………お嬢殿…おお………そうでしたかお嬢殿は船に乗るのは初めてでしたか。』
『うんうん!初めてだから楽しみだよお。』
『あっ!?見てフェルノ!船もうこんなに大陸から離れちゃったなあ。』
『本当だあ!!キャリッシュちゃんも初めてなんだもんね。』
そういいながら、はしゃいでいた私達………すると目の前にはあくあちゃんがいて海をただ眺めていた。
『あくあちゃん……………………』
『あくあちゃん?大丈夫!?』
キャリッシュちゃんとは違い、私はつい声をかけてしまっていたの。
『あ………フェルノちゃんにキャリッシュちゃん…………………。』
『ごめんね……なんか私ってさ……つい声かけちゃって……………考え事してたのかなあ?』
『ううん大丈夫………ありがとう二人とも。』
微笑みながら、そう返事を返してくれるあくあちゃん。
するとそんな彼女が口を開く。
『私ね………なんか海を見ていたら…どんどん色々と思い出してきたの………サーベルの言っていたことを追うように私の中でそれまでの出来事を思い出してきてさ………サーベルの話は本当の事だったんだなって今思っていたの……そうなれば………やっぱりパパの事が心配になっちゃってさ。』
悲しげな表情のあくあちゃん。
すると………目を向けていた海面が突然揺らめいた気がしたの。
『えっ!?あれなんだろ!?』
『えっ!?あ!本当だ…………海の中からボコボコって………なにか来るの!!???』
私達がそう叫んだ瞬間。
バサーーーーーーーーーーーーーンっと海面から何者かのその姿の一部が見えた気がしたの。
次の瞬間。
海面より何かが這い出し飛んでくる。
『なんだ!!???モンスターか!!???』
『『いやアレは!!???』』
『クラーケンだ!!!!!』
兵士達が思い思いに叫んでいた。
すると数名の兵士達がその触手に捉えられ引きずり込まれようとしていた。
『いくよ!フェルノ!!はあああーーーーーーーーーーーっ!!?』
『分かった!!あくあちゃんはここにいて!!』
私はそう言い残し短剣を片手に触手に斬りかかっていく。
『いっくよーーーーーーーーーっ!?』
『はああああーーーーーーーーーーっ!?氷のダンス!!』
アイスちゃんがキャリッシュちゃんの爪から飛び出し………そして船上を凍りつかせていく。
ピキピキっと音を立てその氷の柱がクラーケンに向かっていく!!
パキパキっと凍りき動きを止めていくクラーケンの触手。
そしてキャリッシュちゃんの一撃。
『たああああーーーーーーーーーーーっ!?』
パリーンと粉々に砕け散っていく数本の触手。
『『おおおっ!!凄い。』』
兵士達も開放され声をあげる。
そしてドエルゴもまた構えると声をあげる。
『大地の精霊よ……我の声に応えよ……ストーンバレット!!!!!』
鋭利な石の矢が飛び交い触手へと向かい斬り倒していく!!
『『ドエルゴ殿ありがとうございます!!』』
兵士の歓喜の叫び声。
そして私も。
『フレア……お願い……………私の声に応えて………ファイアーーーーーーウォーーーール!!!』
私の短剣からフレアが飛び出し激しい炎を吹き出していく!!!!!
メラメラと燃え上がる炎は触手を焼き尽くしていく!!!
『『おおおっ!!さすが、あのレイオール様の御令嬢一行だ!!!!!』』
大歓声を上げる兵士達。
次の瞬間………………激しく狂い暴れだすクラーケン。
船は傾きかけ体制がぐらりと倒れそうになる。
『きゃっ!!???』
あくあちゃんの声。
私はすかさずあくあちゃんを支える。
するとクラーケンの顔が私達の目の前までせまろうとしていたの!!!
『お嬢ーーーーーーーーーーーーっ!!??させぬ!!!』
ドエルゴの激しい大声。
そして……………。
『うおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!』
どこからともなく聞こえてきた声はなんとサーベルの声だった。
『お嬢様達を狙う者よ……………今こそ我が怒りの戦いを今…………この戦場で……………見せようぞ………ぎょ…。』
そしてスタっと私達の目の前に現れたサーベル。
『おお……………………………………なんかかっこいい』
『たしかに………かっこいい…………魚だけど。』
私とキャリッシュちゃんの声が合った。
『僕は『海の騎士』………………サーベル……………僕の剣技を存分に振るおうぞ!!!ぎょ!』
なんか魚だけどカッコよく見えたサーベルさんはクラーケンに向かい飛び出したのだった。
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