シーン23ターンラニア王。
私達一行はターンラニア王との面会を許可してもらった………それは改めて凄い事だなと実感する。
すると玉座に座っている者が目を開いていく。
『我が名はこのターンラニアの国王……『ハイゼル』……』という………話によれば、あの『レイオール』殿のご子息もいるのだとか………それはどの子であろうか?』
ハイゼル国王は私達に目を向ける。
すると私と目が合ったハイゼル国王。
『ふむ………そこのそなたであるな?』
『は……………はい……………………………。』
私はハイゼル国王の言葉に思わず緊張しこたえる。
『ハッハッハ!そんなにかしこまるでない…………レイオール殿はそくさいであるか?』
『は……ハイ!!元気であります!!』
私は緊張するなと言われても目の前の男性はここの国の国王様なのである……緊張するなと言われても緊張してしまう。
するとそこで声をあげたのはドエルゴだった。
『国王よ………お久しゅうございます。』
『おおっ……そなたはレイオール殿のパーティーのメンバーではないか?久しいのお。』
『ほっほっほ…………国王様におかれましてもお元気なようで何よりです。』
そう語ったドエルゴ。
ドエルゴって実は有名なの!?
そんな事を考えてしまう私………するとハイゼル国王が口を開く。
『あれから何年ぶりであろうか………冒険王レイオールの名は時折耳にしておったが全く顔を見せなくなってなあ………退屈してた所へそなたが来てくれた………そしてなんとあのレイオール殿の娘までが余の目の前に………嬉しい事よのお…………で………今回は何があったのだ?余に話があったのであろう?』
国王様の言葉にドエルゴが口を開く。
『はっ………では早速………………………………………。』
そしてドエルゴがこれまでの経緯を国王ハイゼルの前で語ったのであった。
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『ふむ………なるほどのお…………ウォルディにその様な事が………そして………そなたがあの『ベルド伯爵』のご令嬢か。』
あくあちゃんに目を向ける国王ハイゼル。
『はい…………私の父も今はどうなっているのか安否確認もできずにいたのです。』
『そうか………確かに大海の話は聞こえてきておった……………故に、この俺も実は調査に向かわせておったのだ………ところがな………その頃から何と海が大荒れが続き………それでも落ち着いた頃を見計らい調査を出そうとするとまるで何らかの妨害にあうように………そしてつい先日………遂に……………我が海兵軍も船と共に……海のもくずとなってしまったのだ。』
悲しみの表情でそう語った国王様………きっとこのハイゼル国王様は本当に優しい国王なのだろう………私はそう実感したのだった。
するとサーベルさんはフードを剥ぎ取り膝まづく。
『国王ハイゼル様…………僕はそんなあくあお嬢様の専属騎士であるサーベルと申します………そして我が領主は無事な民の保護を求めておられました………………我が領主様の娘様であるあくあ様と僕はそれを伝える為に色々ありましたが参じたという訳なのです。』
そんな話を聞いたハイゼル国王は思考する。
そしてその威厳のある顔つきへと変わる。
『我が兵士達よ…………これより『ウォルディ』の民衆の受け入れの為の準備を整えるのだ!!』
『『はっ!!かしこまりましたハイゼル国王様!!!!!』』
ハイゼル国王の叫ぶ声に兵士達の動きが慌ただしくなる。
するとハイゼル国王が笑みを見せる。
『さて…………ではあくあお嬢様……………そして冒険王レイオールの娘……フェルノよ…………そなた達はどうする?』
その声に……あくあちゃんは震えていた……そして。
『私は…………まだ記憶は曖昧ですけれど……皆の話はきっと真実だと思っています……だとすれば私がやるべき事はーつです………もちろん私も故郷である『ウォルディ』へとこれより向かいたいと思います!!!!!』
あくあちゃんの一言はとても力強く見えた。
私とキャリッシュちゃんもそんなあくあちゃんを応援するのです。
『あくあちゃん!もちろん私達もいくからね!!』
『そうそう!!私達はもう大切なお友達なんだから!!!』
キャリッシュちゃんの声に私も続けた。
するとハイゼル国王が驚きの表情で私を見ていたの。
『おお………さすがはレイオール殿の娘殿とその後友人だ………若き日のレイオール殿を見たようだ。』
『えっ!?』
『ハッハッハ………その話は、いずれゆっくりと話すとする事にしようではないか……今は。』
私は王様の言葉に我に返る。
『さあ!!まずはあくあちゃんに笑顔になってもらわなきゃ!!』
『おおおっ!?皆様方ーーーーー!!本当に感謝したします!!ぎょ。』
私達に抱きつき涙を流していたサーベルさん。
『おさかなさあああーーーーーーーーん!!!』
私はあまりの生臭さに、そう叫ぶのだった。
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