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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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21/78

シーン21魚人さん。

噴水から姿を現し私達の目の前にスタっと降り立ったその人はヌルッとした肌の魚の顔に似た人。

その人を魚人と呼んだドエルゴ。

私達は驚きを隠せなかった。

『お嬢様………………………ご無事で何よりでした。』


そう言ってあくあちゃんの前に膝まづいたその人。

その振る舞いはまるで騎士のようだった。


『あな………たは!?』

『な!なああああーーーーーーーーーんですと!!!お嬢様!?僕の事を覚えてないですとーーーー一!!???一体何があってどうなされたのです!?』


 呆気にとられ私達は呆然と立ち尽くしていた。

 すると背後から来たのだろうドエルゴが声をかけてくる。

 

 『ほお………………魚人…………ですかな?』

 『『ドエルゴ!!???』』

 

 ドエルゴは目の前の魚人という存在をどうやら知っているようだった。

 するとドエルゴに気がついた魚人はドエルゴを見て告げる。

 

『おお…………もしかして……そなたはドワーフですかな?』

 

魚人はドエルゴに問いかけていた………確かに私達はドエルゴが何者かはハッキリ分かってはいなかった……だけどまさかのドワーフな訳が………………そう思っていたその時。

 

『ふぅ……………やれやれ……………まさかワシの種族がバレるとは思いませんでしたがな…………。』

 

 そう語ったドエルゴ…………そしてそんな事を一言も聞かされてなかった私達は二重の意味で驚いていた。

 

『『えええーーーーーーーーーーーーーっ!?』』

『ハッハッハ…………まあ何もお嬢殿達に黙っていた訳ではないのですがの…………種族など些細なことですゆえ。』

『まあ…………そうかもだけどさあ……………………。』

 

 そう思い魚人さんに目を向ける。

 

『そうですとも……僕なども……見た目もヒューマン達と何ら変わりませんしな………さすがドワーフ殿………僕が魚人だという事をよくぞ見破りましたぞ……。』

『いやいやあなたは丸わかりだと思います…………。』

 

 気がつくとそう突っ込んでしまっていた私………だけどこれが私の悪い癖でもあったのだった。

すると察したのだろうキャリッシュちゃんが彼に問いかける。

 

『ああっ!?そ……そういえば…………このあくあちゃんを見てお嬢様と言ってたけど…………一体どういう事なんですか!?』

『おお………………そうでしたそうでした!失礼しました。』

 

 深々と頭を下げた魚人さん。

 

『僕は魚人の街……………『ウォルディ』の貴族の護衛騎士であります………………名は『サーベル』と申します…………何を隠そう、そこにおられる『あくあ』様は僕が務めるお屋敷『ベルド』伯爵の御令嬢であらせられるのです…………そんな僕は数ヶ月前。』


サーベルさんは語り始めたのだった。

 ◇

 ◇

 ◇

 そう…………僕は護衛として、御令嬢『あくあ』様と日常的にも一緒に行動を任されていたのです…………。

 あくあ様は母親似で……我々魚人族の中でも類を見ないほどの美しさを兼ね備えた方です。

 そんな娘のあくあ様を溺愛している僕の主である『ベルド』様…………彼は昔から『ヴェルディア』という地域を領土とし……おさめてこられたお方でありまして……『ベルド』様はあくあ様がまだ幼き頃……妻である『ビーナ』様をご病気で失われてしまった……そんな事からも『ベルド』様があくあ様を溺愛する気持ちも人並みならぬものでした。

 そんなある日……我々の国はここから少々離れた場所に島として存在しているのですが……………その島の海底部分に不思議な洞窟を見つけた者がおったのです。

我々の主である『ベルド』様は魚人ならではで……水中からも島の警備をさせておりまして……その者が洞窟を発見いたしたのです。

 彼はそれを報告にまいりました。

 その者が来た時……恐るべきものを見た…………そういい残し……彼はまるで呪いにでもかかったかのように病に倒れ……そして生命を失ってしまったのです。

 そんな事があってから……その洞には立ち入り禁止となりました……ただ……それから……島の周りの水が何かの影響なのか…………濁り澱んでいくようになってしまったのです。

 それからしばらくすると………我々魚人の中で流行病が起こってしまったのです……バタバタと倒れゆく島民、そんな時……領主である『ベルド』様は決断をしました……それは島を捨ててしまう事……島民達に声をかけ近隣の国……つまりこの国の王に声をかけ……魚人をこの街で受け入れていただけないかと懇願するつもりでした……それを伝えに向かう事を仰せつかったのが僕とそこにおられる『あくあ』様だったのです……。

 それは今思うとあくあ様を守ろうとした『ベルド』様の考えだったのかもしれません……ヒューマン達同様……我々魚人もやはり…………汚染された水では生きていけないのでございます……。

ところが我々がこの街に辿りついた矢先の事…………突然……あくあ様が倒れてしまったのです……。

 僕は何とかしようと医者に掛け合ったりしてみました……ですが………眠り続けてしまったあくあ様は生きてはおられますが……目を覚ます事はなかったのです。

 そんな時……いつものようにお部屋に様子を伺いにいくと……なんとあくあ様の姿が僕の前から忽然と消え去っておられたのです……。 

『それから僕はこの国の水に住み着き……こうしてお嬢様を探していたのです………ぎょ。』


(ぎょっていった!!)

(ぎょって!!)

お読みいただきありがとうございました。

 

  

 


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