シーン2友人キャリッシュちゃん。
私……そしてキャリッシュちゃんが冒険と称して入ったこの洞窟。
すると途中で見つけた髪飾り………それはお友達の『ラピ』ちゃんの付けていたものだと思っていた。
私達が慎重に奥を目指すとそこにはなんとゴブリン達に囲まれ泣いていたうさぎの獣人ラピちゃんの様な姿があったんだ。
『えっ!ええっ!ふえええーーーんっ!!』
『『えっ!!???あなたは一体誰なのおおおーーーーーーーーーーーーーっ!!???』』
私達は思わず叫んでしまっていた。
それは見たことのないおじさんがうさ耳をつけた姿だったの。
おじさんは目を潤ませグスグスと泣きじゃくっている。
(うん…………泣きたいのは分かるけど……さあ。)
すると当然のように気づかれた私達。
ぐへへと涎を垂らし私達に目を向けてくるゴブリン達。
緑の肌は不気味な雰囲気を漂わせていた。
『やばいね………コイツら………しかも結構な数いるよ?』
『う……………うん………でも叫んじゃったし、ていうか……あのおじさん一体誰なのよお?』
『私もわかんないよ………………。』
私達がそんな話をしていると、ひたひたと足音を立て近づいてくるゴブリン達。
私達は身構える。
私もキャリッシュちゃんも獣人なの。
だから獣人として身を守るために小さな頃から多少の戦闘訓練は受けてきたの。
そう………この世界は弱肉強食…………。
ただ平和に生きることなんてできないから。
するとキャリッシュちゃんがその身体を変化させていく。
モコモコと毛を逆立て、その手からは長く輝く爪が出てきたの。
『いくよ!!フェルノ!?はあああーーーーっ!?』
宙を蹴りゴブリン達に飛びかかっていくキャリッシュちゃん。
彼女の身軽で軽快なその動きは思わず見惚れてしまう。
そして。
『やあああーーーーーーーーーーっ!?』
スパスパっとゴブリン達に攻撃!
キャリッシュちゃんの鋭い爪はゴブリン達を次々に斬り倒して行く!!
『わあお!!キャリッシュちゃんすごおおおい!!』
『こらあーーーーーーーーーっ!?フェルノ!?アンタもどうにかしなさい!!』
『ああ…………そ、そうだった………』
私は自分の腰にさしていたナイフを手に取り出す。
これは護身用に持ち歩いているナイフでパパからもらったナイフ。
ナイフを構え私は祈る。
『さあいくよ………あのゴブリン達を倒しちゃおう!』
すると私の身体から青い炎が立ち上る。
そして炎はナイフへと移っていく。
燃え上がる炎………そして私は。
『せいなるううう………………………牙あああーーーーーーーーーーーーーーーっ!!???』
私の炎が形を変えゴブリン達に襲いかか る!!!
私の炎に包まれるゴブリン達。
そしてゴブリン達は消えていったの。
『よしっ!!さすがねフェルノ!やっぱりいざとなった時のアンタは凄いね』
『えへへえ……キャリッシュちゃんありがと。』
私達は笑顔をかわす。
すると……………助かったハズのおじさんが急に震えだしたの。
『あ、あなた達………………なんて事しちゃったの!?』
『えっ!!??ええっ!?』
『いやいやおじさん!?アンタ、フェルノがゴブリン達をやっつけてくれて助かったでしょうが!?何をそんなに怯え…………………て………!?』
すると震えだすキャリッシュちゃん。
それはまさに動物の本能なのかもしれない………気がつくと私の身体も震え…………異常をきたしていた。
次の瞬間…………ズシンっと地響きが辺りを揺らす。
『なっ!!???なにこれ!?ゴブリンなの!?』
『これってもしかして……………ゴブリンのパパなの!?』
『フェルノ!!ゴブリンのパパってなんなの!?でもこれは………………私のパパが言ってたみたいに……本当に魔物が強くなってるのかも……これやばい………かもしれない…………………。』
その時この洞窟の奥から出てきたのは大きな………そう………とても大きな……………………。
巨大なゴブリンが登場してきたの。
『ほらきたあああーーーーーーーーーっ!?』
大声をあげたおじさんは震え怯え出す。
『そう………こいつ……こいつがきっと………このゴブリン達のボスのホブゴブリンなのよ。』
『ええっ!?でも待って……おじさんはなんでこんな所にいるのよ!?』
そんな会話をしていた私達。
でもそんな私達の背後からは…………すーと巨大な影が。
その時……私の目に入ったのはこの部屋の奥からなにかの光。
『何あれ!?』
『えっ!?ああ……なんだろうね?あなた達が来てから光りだしたのよ?』
そう淡々と語るおじさん……私にはこのおじさんも怪しくて仕方ない。
その時……突然聞こえたキャリッシュちゃんの叫び声。
『きゃあああーーーーーーーーーーーーーっ!?』
『キャリッシュちゃん!!???』
それは、なんとホブゴブリンに捕まっていたキャリッシュちゃん。
私は、ただ震え……それを見ていたの。
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