シーン11フェルノとフレア。
『やっちまえ………………。』
ブロッコの声に山賊達が一斉に襲いかかっていく。
アイスさん……いやアイスちゃんは…………その剣を抜き構える。
するとアイスちゃんはスパッと剣を振り下ろす。
男達の身体はいつしか彼女の後方へ走り抜けていた。
驚きの表情で固まった彼ら…………次の瞬間。
剣によって斬られたのであろう彼らの衣服がパラパラっと落ちていく。
『『いやあああーーーーーーーーんっ!?』』
ゴリゴリの男達が何やら気持ち悪い声を上げ見られたくない部分を手で隠す。
『す…………凄い……………強いよあの人。』
『うんうん!本当に……でもあれだけ強くて魔神っていうのは本当なの?』
『しかもおじさん達にも見えてるって………実体化してるって事でしょ!?』
私もキャリッシュちゃんもそんな疑問にかられてしまう。
するとフレアちゃんが口を開く。
『それは私にもよく分からないけど……でもその強さは本物って事ね。』
そんな会話をしていた私達。
すると突然巨大な影が私達の目の前に現れる。
そして、ついに私達の目の前まで先程の巨大な足音の主が辿り着いた事を示していた事を実感する。
見上げていくと大男は身長は三メートルはゆうに超えており…………そしてその鍛えられた肉体は私達に激しい威圧感を感じさせていた。
『ぐおおおおおおーーーーーーーーーーっ』
『『あ……兄貴ーーーーーーーーーーーーっ』』
その激しい声と、そしてその者を兄貴と慕う山賊達の歓喜の声。
それは私達の目の前に恐るべき強敵が現れた瞬間だった。
大男はニヤリと微笑むと口を開く。
『貴様ら…………………我が子分…………我が同胞達をよくも怖がらせてくれたな…………我が…………この山賊団のリーダー…………………名を『ブロッコ』という………………覚悟はできているのだろうなあ!?』
そう言い放つブロッコ。
その人間離れした体格に私達は唖然としてしまう。
私はそんなブロッコに対し……………口を開く。
『えっ!?元々はあなたの子分っていうその男の人達が私達の事を色々言ってきたのが原因なのだけど!?』
私の言葉に焦るキャリッシュちゃん。
『ちょ!ちょっとフェルノ!!??アンタはいつもハッキリ言うわね………まあそれがアンタのいい所でもあるんだけど!』
ため息混じりにそう言葉にするキャリッシュちゃん。
『大丈夫だよキャリッシュちゃん………私だって負けないんだから!!』
『そうね………このままじゃなんか悔しいし………。』
私もキャリッシュちゃんも戦う事を決意する。
『へえ…………加勢してくれるなんて………うんっ!やっぱり君達は僕の見込んだだけあって最高だ………じゃあ……………一緒に…………………。』
シュンっと飛び上がり剣を構えるアイスちゃん。
そして私が短剣を手に構えると……………。
ぼわんっと煙を上げ目の前に姿を現すフレアちゃん。
さあ戦闘開始だ。
私が足早に駆け出していく!!
ブロッコは私に気が付きその拳を振り上げていく。
その瞬間。
私はブロッコ目掛け飛び上がる。
それを阻止するためにブロッコはその勢いのまま拳を加速させる。
『危ないっ!!』
そう言い放つとキャリッシュちゃんが手に装備した爪を構える。
『キャットオンダウン!!!』
スパパっと爪が針のように飛び出し飛んでいきブロッコの手に突き刺さる!!!
だけどブロッコの拳はさすがに硬く………キャリッシュちゃんの飛び爪は弾かれてしまう。
『えっ!?この人!!硬すぎよ!!???』
『キャリッシュちゃん!!???』
私が叫んだその時。
フレアが私の短剣に吸い込まれる。
『キャリッシュちゃんには手出しさせないんだから…………………………炎の…………』
私の短剣にフレアが重なり………そしてそれは炎のフレアちゃんを形成していく…。
『それは……………やはり魔神の能力………炎の精霊……フレア………その力がこの目で本当に見れるなんて……………。』
そう語ったアイスちゃんは剣を握り構えていた。
そして私は………とっておきの技を繰り出していく。
『炎の………………………『巨大牙』』
巨大に揺らめく炎が二つに分かれ……まるで巨大な二本の牙の様に変化する。
そしてそれは巨大なあの大男…………ブロッコに襲いかかる!!!!!
『なっ!?これは!!!????』
ブロッコに噛みつき………そして激しい爆炎を立てその巨大な身体を燃やしていく……………。
『ウガアアアアアーーーーーーーーーーーッ!!!???』
そして炎に焼かれ…………ブロッコは消滅していったのだった。
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