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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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シーン10その男、アイス。

『やめろ……………』


そう言って立ち上がった一人の男性。

男性は私達をからかっていた男達からの注目を集める。


『なんだあ……てめえはよお!?』


屈強な男達に囲まれた男性……でも男性はニヤリと笑みを浮かべていた。


『僕は『アイス』というんだ………………君たちはそこの幼気な少女達を恐怖で支配しようとしているではないか……………そんな君たちの行動が僕はどうしても我慢なら…………んんっ!!………ぶうううーーーーっ!?』

『なっ!?』

『なになに!!!????どうして吹き出したのあの人!!???』


私達は恐怖などすっかり忘れてアイスに視線が釘づけになってしまう。

その視線の先にいたのは…………そう………フレアちゃんだったの。

アイスは吹き出してしまった鼻水を拭いながら続ける。


『そ………そこにいるのは………………まさか…………君たち………。』


焦り気味でそう語りかけてくるアイスはフレアちゃんの目の前に立つと彼女に視線を合わせる。

そんな彼の行動にフレアちゃんはため息混じりに問いかける。


『なんなの貴方は!?………まさか……あなたも人間のくせにあの二人と同じく私が見えるというの?』

『はい…………僕にはあなたが見えています…………なぜなら僕は………………。』


アイスがそう言った瞬間。

邪魔をされ怒りに震える先程の男達が威勢よく怒りを顕にし………叫ぶ。


『なんだなんだ!?さっきから俺様達を差し置いて何の話をしてるんだ!?』

『そうだぜ!!???貴様らの話なんてどうでもいいんだ!!!!!!さあ…………………そこの二人のお嬢ちゃんは俺たちと一緒にこれから冒険の旅にいくんだ!!!』

『そうそう!!!俺たちといれば安心安全!!!これからは何も心配などいらんさ!俺たちの女になってしまえばいいのさ!まだ若いがこれから育ててやるからなあ。』


ゲスくて、いやらしい、この男達に私達は不快でしかなっかった。


『それはさせない…………僕がここにいる限り………………』

『なっ!?なんだと!!????貴様……………さっきから…………おもしれえそこまで言うなら…………表に出やがれ!!!!!』


怒りにとうとうキレたであろう男達がアイスを外へと誘う。


『わかった……………ここでは確かに迷惑がかかるからな…………………。』

『あ……………………あの……………』


私の声にアイスが立ち止まり………口を開く。


『そうだ………君たち………僕の戦いを見ていてはくれないだろうか?』

『えっ!?は…………………はい。』

『そうね………何か気になるし…………フェルノ………行ってみようよ!?』

『わかった。』


そして私達はアイスの後を追いついて行ったのだった。

場所を変え郊外まで出てくると男達は立ち止まる。

そこは街の怪しげな広場に辿り着く……この場所はガラクラの山に囲まれ周りからの視界もなく…………見るからにヤバそうな場所だった。


すると男達の中の一人が声を上げる。


『兄貴ーーーーー!!!女二人を連れてきやした!!!それと生意気そうな男を。』


一人の男の声が辺りに響き渡る。

すると最奥からズシンっと何か巨大な者であろう想像のつく足音が聞こえてくる。

それは辺りに地響きを立てるほどの激しい轟音だった。


『なっ!!なんなのこの足音!???』

『巨人でも出てくるの!!???』


私達の声に一人の男がこたえる。


『クククッ……………そうだなあ…………俺たちの兄貴はこの辺りに最近流れ着き……………ここを拠点にこの国を根城にしていこうと考えている『山賊バーランド』その頭である『ブロッコ』様なのだ!!!!!』

『山賊!!???』

『そういえば…………確かにギルドにそんな名前の懸賞金の貼り紙があったかも!!!!!』

『そうなの!?キャリッシュちゃん見たんだ!?』

『うん…………でもそれは確か……………賞金首で討伐依頼があったのかもしれないわ。』


アイスが口を開く。


『ならば…………………ちょうどいい。』


そう言ったアイスは腰の剣を抜いて構える。

すると彼のフードが風ではためき………彼の長い髪が靡いていた。

その容姿は……先程の鼻水はともかく美しかった。

思わず見とれてしまう私達。

するとフレアちゃんが口を開く。


『あのはねえ……………………』

『えっ!?』

『あの娘って!!???』

『そう…………………あの娘は私と同じく………………魔神よ。』


フレアちゃんのその言葉に。

アイスは男達に斬りかかっていったのだ。


『くっ!?なっ!!こいつ女だったのか!?まあいい………お前ら!!!…………………………やっちまえ!!!!!』


彼が女性だとようやく気がついたのは彼らも同じだったようだ。

だが……大勢の男達に囲まれたアイス。

私達はその様子を目に固まるのだった。

お読みいただきありがとうございました。




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