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Yeoman......14〜16世紀、イギリスの独立自営農民
怪人態Yeoman......左手は備中鍬の形をしている。革命を起こす際に現れる。
"これは手さえあればほぼなんでもできる男による世界を守った物語である。これから読むのは第1章 パチン!だ。"
僕はいわゆるしがない旅人保瀬一この街に来てまだ数週間しか経っていない。
僕が旅人になった理由はよくある憧れというものだ。子供の頃に見たヒーロー物の主人公が最終的に旅をしていたからかっこいいと思ってしまったのだ。
今日はどこで何をしようか...
知らないものがまだまだあって僕は期待に胸を踊らせていた。
(...お〜い...そこの男......)
どこかから声がしたが多分僕に対してではないだろう。やっぱり今日はあのカフェのパンケーキにしようかな。朝からコーヒーとパンケーキ!まさに優雅って感じだな...
(聞こえてんだろぉ...保瀬一...)
今確実に僕の名前を呼んだよな......辺りを見渡したが周りには忙しそうに出勤するサラリーマン、学校に向かう学生。僕に話しかけそうな人は見当たらない。
(ここだよぉ...ここ...)
ここってどこだよ!分からないから探してるのにここって言われても分かるわけないだろ...
(灯台下暗しって言うだろぉ...足元だよ...)
足元?なんか紙が落ちてる...
僕はそれを拾いあげた。なにかの喋るおもちゃか?
(心臓に..近づけろぉ...)
心臓?この喋る紙なんか書いてある...【PTN】?なんだそれ
僕は言われるがまま心臓にこの紙を近づけたその時...
「くっ......かぁ...はぁはぁ......」
身体の中にこの紙が入った!?え?
(まずは自己紹介でもしよう。私の名前はパチン。しおりだ。)
(脳内に語りかけてくるな...変な感じがする...)
(...と言ってもしおりとはなんだという感じだろう。)
(ちゃっかり無視するなよ。)
(黙って聞いとけ。)
(人の脳で好き勝手やりやがって...)
(しおりとはな色々な力が宿った特別なものなんだ。)
(色々な力?)
(地球の記憶に残っているものの力だ。それらの頂点に立つのがAllというしおりだ。)
(All?全てってことか?)
(あぁ...全ての力が使えるいわゆるてんこ盛りフォームだな)
聞いたことがある。ヒーローものの主人公が使うフォームの中に今までの力を全て使える系のフォームのことだろう。ゴー〇トグレイトフル魂とかグランドジ〇ウとか...
(そのAllというしおりが他のしおりを手下として悪事を働いているのだ。)
(...だからお前の力を使ってAllを倒せと?)
(話が早くて助かる。)
(嫌だよ。まずまずお前の力がどんなのかも知らないし、強かったらお前が自分で倒せば良いだろ?)
(...私の力は【パチン】。お前がしたいことを唱えて指パッチンをすると唱えたことが実現する。例えばテレポートとかだな...ただし弱点もある。唱えても、指パッチンが不発で終われば唱えたとこは実現しない。)
(......強くないか?)
(あぁ...なんでも出来るから他のしおりと比べれば1番Allを倒せる可能性があるのは私だろうな...だが私は失敗した。やつに致命傷を負わされた私は逃げることしかできなかったんだ。)
(で今も完治してないから人を媒体として戦うわけか...)
(そうだ...しかししおりは誰でも使えるわけじゃない。しおり1つ1つに適合者がいる。そのしおりの適合者でないと身体が滅んでしまう。)
(お前の適合者は僕ってことか...)
「...み?...きみ?」
(呼ばれてるぞ)
はっとした時には目の前に焦ってる人がいた
「大丈夫か!?」
「はい...大丈夫です。そちらこそなにかありましたか?焦ってるようですが?」
「あっちにYeomanの適合者が居たから逃げた方がいいよ!」
(Yeomanの適合者か...最初だったら丁度いいな。人を守りたいんだったら向かえ。)
「教えて頂き、ありがとうございます!」
僕はダッシュで指された方向に向かう。
「そっちにいるんだって!」
そんな言葉はもう無視だ。今の僕には力がある。みんなを守らないと...
(そこを右だな...)
「なんで分かるんだ?」
(変身したやつならしおりの気配でわかる。だが、変身してなかったらわかんないんだよ。)
「無能だな。」
(わかるだけ有能だと思うぞ。あと、あいつ着いてきてるけど良いのか?)
「は?いないだろ?」
(人間の気配なら1回会えば覚えられる。後ろ隠れてつけてきてるぞ。)
同時刻。男
(なんであいつ自ら適合者のところに向かってるんだ?)
「...おい。何をしている。」
後ろから肩をポンポンとされた。
振り返るとそこには怪物が居た。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
同時刻。一
「今の叫び声...」
(後ろに居たみたいだな?)
「やっぱりお前無能じゃねぇか!」
(じゃあ有能と言わせてやろう。Yeomanの適合者のところまでテレポートと唱えて指パッチンしてみろ。)
【Yeomanの適合者のところまでテレポート!】パチンッ!
光が眩しい。
気づいた時には怪物とさっきの男の前に居た。
「こんな便利なのあるなら先に言えよ低脳!」
「随分とでかい独り言だな!今の感じお前も適合者なのか?」
「そうだが!お前みたいな怪物とは違う!」
「教会の奴らか?でもだったらベルトがあるはずだよなぁ?」
「......俺の事もしかして忘れてる?」
そういえば怪物に人質を取られていた。
「良いのか?お前が何か変な真似したらこいつの首がとぶぜ?」
(助けたいんだったら能力を使え。)
わかってるよ。いちいちうるさいなぁと思ったが留めておいた。人命の方が優先だ。文句は後で言おう。
【Yeomanの適合者を液状化!】パチン!
一瞬で怪物が液体になり人質が自由になった。
【身体強化!】パチン!
身体が軽い。そして力も凄く入る。
人質の回収に成功した。
「大丈夫か?」
「さっきの真逆だね...助かったよ。」
「お礼なんていい。さっさと逃げるんだ。」
「わかった!ありがとう。」
そんな会話をしていたら怪物の身体がだんだん戻ってきた。
「なんのしおりだそりゃ...見たことねぇしおりだな!」
「こっちはなんでも出来るしおりでね......ん?」
空からシャボン玉が沢山降ってきた。
「次はシャボン玉か!?でもこれで何ができる!」
こっちが聞きたい。何だこのシャボン玉は?
【転送。】
その声が聞こえた時には僕はビルの屋上に居た。
横には2人何かがいた。
さっきの怪物はどこだろうか?辺りを見渡すとさっきの怪物がいた。
「丁度いい。見ていきなよ。」
横の1人がそういうとすぐに
【破裂。】
大爆発が起こった。
「ミッション完了。帰るよCK。」
「りょーかい。BB。」
そんな会話をしていた。僕は納得がいかなかった。
「待ってくれよ!あんたたちなんなんだよ!適合者も元は人間だろ?なんで躊躇いなく殺せるんだ...」
BBと呼ばれていた男が答える。
「1つづつ答えよう。まず俺たちがなんなのかだったな。俺たちはしおり適合者対策教会。」
「しおり適合者対策教会?」
CKと呼ばれていた男が続けて話した。
「うん。適合者がいた場合速攻で処理をする教会だ。適合者で暴れているやつはもう人の心を失ってしおりに命を捧げてしまった者だ。人に危害を加える前に撲滅する。」
「君も適合者なんだろ?でも暴れていない。人に危害を加えていない。なんなら助けた。そんな君に聞きたい。しおり適合者対策教会に来るつもりはないかい?」
「...いや俺は...救いたい。たとえしおりに命を捧げてしまった人でもまだ助けられる!だからごめんなさい。あなたたちのところには行けない。」
BBと呼ばれていた男が困った顔をした。
「まだ暴れていない適合者を見つけたら連れて来いって上に言われててさ...来なければ殺せってさ。だから話だけでも聞きに来てくれ。」
(ここで2人相手にしても勝てないぞ。ここは着いて行っとけ。いい経験になるかもしれない。)
「わかったよ。行こう。しおり適合者対策教会。」
【次回予告】
しおり適合者対策教会に行くことになった保瀬一。そこでは人工でしおりを作り出していた。敵か味方か。TOPと会談しようじゃないか。
次回、Page2 しおり適合者対策教会




