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なんて姑息な野郎だ!

アルテアはエーテルナノと反重力鉱石で大陸の経済を牛耳り、ガルディアの貿易港を制圧した俺、ユート・フォン・アルテア。ゼルディアのレオナ、エリュート部族のミラとの同盟も盤石で、王都は「ユート様!」の歓声で沸いてる。メイドのリアの笑顔が、毎日俺を癒してくれる。

だが、平和は一瞬で崩れた。

「王子殿下! 大変です!」

宰相が血相を変えて飛び込む。

「リア様がガルディアの残党に誘拐されました! リゼットからの要求書です!」

「何!? リアが!?」

要求書にはリゼットの文字。「エーテルナノと反重力鉱石の全技術を渡せ。さもなくば、リアの命はない。」

くそっ、リゼット! 港を失い、ガルディアで孤立したあの女、切羽詰まってやがる! リアの「ユート様、信じてます」って声が頭に響く。

「レオナ、ミラ、準備しろ! リアを絶対救う!」

レオナが髪をかき上げる。「ユート、リゼットを私が燃やすわ。」

ミラが槍を握る。「ユート、部族の戦士も行くぞ!」

アルテアの騎士団も「リア様を救う!」と気合い十分。よし、行くぜ!



ガルディアの廃墟と化した要塞、リゼットの隠れ家。そこにリアが鎖で縛られ、魔術の檻に閉じ込められてる。リゼットが不敵に笑う。

「ユート王子、よく来たわ。ガルディアは私だけで十分よ。最終兵器『エーテル崩壊砲』、見なさい!」

要塞の中心に、反重力鉱石を暴走させる巨大な魔導兵器。こいつ、エーテルナノを吸収して大陸全土を破壊する力だ!

「リゼット、リアを返せ! さもないと、お前をぶち抜く!」

「ふふ、技術を渡せばリアは返すわ。さあ、選んで!」

リアが弱々しく叫ぶ。「ユート様、来ないで! アルテアを……!」

「リア、絶対助ける! 待ってろ!」

レオナが魔術を構え、ミラが槍を振り上げる。だが、俺の現代知識がピンとくる。エーテル崩壊砲の弱点は、反重力エネルギーの不安定さだ。



エーテルナノで新兵器「ナノディスラプター」を即席開発。反重力エネルギーを乱す現代物理学ベースのチート装置だ。騎士団とエリュートの職人に指示を出し、3時間で完成!

「リゼット、これで終わりだ!」

ナノディスラプターを起動。崩壊砲のエネルギーが乱れ、要塞がガタガタ揺れる。リゼットが焦る。「なっ!? 私の砲が!?」

レオナが炎魔術で援護。「ユート、今よ!」

ミラが檻を槍で破壊。「リア、行くぞ!」

リアが解放され、俺に抱きつく。「ユート様、ありがとう……!」

「リア、無事でよかった!」

だが、リゼットが黒い霧で最後の抵抗。魔導アーマーを召喚し、俺たちに襲いかかる!



「リゼット、てめえの負けだ!」

俺はナノブレードを手に突進。レオナの魔術がアーマーを焼き、ミラの槍が弱点を突く。リアがナノディスラプターを手に叫ぶ。「ユート様、私も戦います!」

リアの援護で、崩壊砲が完全停止。リゼットのアーマーも粉砕。彼女が膝をつく。

「ユート……なぜ、こんな力……!」

「リゼット、アルテアには国民と仲間がいる。お前一人じゃ勝てねえよ。」

リゼットが霧で逃げる。「次は……次こそ……!」

要塞は崩壊、リアは無事救出。国民が駆けつけ、「ユート様! リア様!」と大歓声。レオナがニヤリ。「ユート、いい男ね。」

ミラが笑う。「ユート、部族なら英雄だ!」

リアが頬を赤らめる。「ユート様、私、ずっとそばにいます。」



ガルディアの残党は壊滅。エーテルナノとナノディスラプターで、アルテアはさらに経済を独占。リアがそっと手を握る。「ユート様、怖かったですけど、信じてました。」

「リア、俺もだ。もう離さねえよ。」

レオナとミラがからかう。「おっと、ユート、モテモテね!」「部族なら女三人でもOKだぞ!」

「ハハ、勘弁してくれ!」

遠くで、新たな魔導艦の光。リゼットか、新たな敵か? けど、俺には仲間と国民がいる。

「ブラザーたち、リアを救ったぜ! 次は全大陸、ボロ儲けだ!」

最後まで読んでいただきありがとうございました。リアを救えてよかったですね。次の話も楽しみにお待ちください。

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