いよいよ気象まで操り始めやがった
アルテアはエーテルナノと反重力鉱石で大陸の経済を牛耳り、ビーチの水着祭りでリア、レオナ、ミラとハジけたばかり。俺、ユート・フォン・アルテアは、国民の笑顔とリアの「ユート様、最高です!」に支えられてる。だが、ガルディアの魔術師リゼットが黙ってるわけねえ。
朝、王都の上空が真っ黒な雷雲に覆われた。バチバチと稲妻が落ち、市場の屋台が燃える。国民が「ユート様、助けて!」と叫ぶ中、宰相が血相を変えて飛び込む。
「王子殿下! リゼットからの脅迫です!『エーテルナノの技術を渡せ、さもなくばアルテアを雷で壊滅させる!』と」
「リゼット、てめえ、しつこすぎる!」
リアが手を握る。「ユート様、国民が怖がってます!」
レオナが炎をまとってニヤリ。「ユート、リゼットを私が燃やすわ。」
ミラが槍を構える。「ユート、部族の戦士も動くぞ!」
空に浮かぶ巨大な魔導装置「気象支配塔」。リゼットの魔術と反重力鉱石で雷雲を操り、王都を破壊する気だ!
雷が城壁に直撃。騎士団が防ぐも、魔導装置の出力が強すぎる。レオナの炎魔術が雷を散らすが、雲が次々湧く。ミラが槍で突進するも、風圧で弾かれる。
「くそっ、このままじゃ王都が終わる!」
リゼットの声が響く。「ユート王子、技術を渡せば雷を止めるわ。さあ、跪きなさい!」
「ふざけんな! リアや国民を傷つけるなら、ただじゃおかねえ!」
リアが叫ぶ。「ユート様、絶対勝ちますよね!」
現代知識が閃く。雷雲は電荷の塊。エーテルナノで電荷を中和すれば、雲をぶち壊せる!
エーテルナノとナノカーボンで「クラウドバスター」を開発! 現代の気象制御技術を応用し、電荷を吸収して雷雲を散らすチート装置だ。エーテルクリスタルでエネルギー増幅、超光沢のナノカーボンで軽量かつ頑丈。騎士団、エリュートの職人、ゼルディアの魔術師が一晩で完成!
「これでリゼットの雷をかち割る!」
リアが目を輝かせる。「ユート様、すごいです! 私も手伝います!」
レオナが髪をかき上げる。「ユート、いい仕事ね。私の魔術で援護するわ。」
ミラが槍を掲げる。「ユート、部族の力で雷をぶっ潰す!」
国民が広場で叫ぶ。「ユート様! 負けるな!」
城壁にクラウドバスターを設置。リゼットの気象支配塔が雷をバチバチ落とす中、装置起動! エーテルナノの青い光が雷雲を貫き、黒雲がグシャグシャに裂ける! 稲妻が消え、王都に陽光が差し込む。
リゼットが焦る。「なっ!? 私の支配塔が!?」
「リゼット、ゲームオーバーだ! 交渉するなら今のうちだぞ!」
レオナが炎魔術で支配塔を焼き、ミラが槍で構造を突き崩す。リアがクラウドバスターの制御盤を握る。「ユート様、今です!」
バリアのような光が炸裂、支配塔の反重力エンジンが停止。リゼットが黒い霧で叫ぶ。「ユート、覚えてなさい!」
支配塔が爆発、雷雲が完全消滅。国民が「ユート様! 万歳!」と大歓声。
王都に青空が戻る。リアが抱きつく。「ユート様、国民みんな無事です! すごいです!」
レオナがニヤリ。「ユート、ゼルディアでもこの装置使わせてよね。」
ミラが笑う。「ユート、部族ならお前、空の戦士だ!」
夜、バルコニーでリアと星を見る。「ユート様、アルテアはこれからも平和ですよね?」
「リア、みんなで守るさ。リゼットも、そろそろ諦めるだろ。」
遠くで黒い霧がチラリ。リゼットか、新たな敵か? けど、リア、レオナ、ミラと国民がいれば、アルテアは無敵だ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。次の話も楽しみにお待ちください。




