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召喚から始まる人生二周目〜今度の召喚は赤子から!?〜  作者: 谷口 水斗
幼少期

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7 いざ王都

更新がんばります


「おはよう。よく眠れたかしら」


目を覚ますと、お母様の声が聞こえた。

どうも自分が思っているより疲れていたらしい。


「あなたが起きたら出発準備を始めるって言っていたから、伝えてくるわね」


そう言ってお母様は天幕から出ていった。

わざわざ私が起きるまで待っていてくれたのか⋯

申し訳ないことをしたな。

とりあえずお母様が戻って来るまでに身支度を整えよう。


「失礼するメアリど───」


殿下が入ってきた。だがタイミングが悪い。服を着替えようと脱いでいたところだった。


「すすすすすまない!!私の配慮が足りていなかった!!」

「殿下〜??いくら殿下といえどお許しできかねますね〜?」

「ニ、ニーシャ。わざとじゃない!本当だ!信じてくれ!」

「お話はあちらで聞きますから〜。ごめんね〜メアリ」

「別に気にしていませんからほどほどにしてあげてくださいね⋯」


私から言えるのはこれぐらいだ。ご達者で、殿下。


その後、天幕の回収中、半べそをかいた殿下が居た。十歳に容赦がなさすぎないだろうかニーシャ兄上。


天幕の回収が終わり、私たちが前で王都に向けて出発した。

ニーシャ兄上たちは回収を手伝った後、一足先に王都へ戻り陛下へ報告に行ったので居ない。


出発してしばらく、昼頃には王都の近くまで来た。王都は約20メートルほどの壁に囲われていて、東西南北4方に門がある。


私たちは南門から王都へ入る。検問はスムーズに終えた。


「初めての王都はさすがのあなたも感動のようね?」


お母様にそう言われる。正直思っていた以上の街並みで感動している。


「そう⋯ですね。想像以上で感動しています」

「二年後には住むことになるのよ。今から楽しみね」

「はい」


二年後が楽しみになった。今回はパーティーへの参加なので、王都滞在の時間は短い。あまり探索はできない。


殿下一行とは途中で別れる。私たちは一旦王都にあるネーデル家の屋敷へ向かう。二年後私が住むことになる家だ。


「「「「お待ちしておりました、旦那様」」」」

「あぁ、出迎えありがとう」


屋敷の扉を開けると執事と侍女が出迎えてくれた。王都の屋敷を管理している人たちだ。本家にはあまり来ないが、全員顔は知っている。九歳のときに顔合わせだけしたからだ。


「お久しぶりでございます。奥様、お嬢様」

「久しぶりね」

「お久しぶりです」


王都の屋敷の筆頭執事と挨拶をする。この人とは4ヶ月ぶりぐらいだ。割と本家に出入りしている。


「弟は向こうでちゃんとしているのでしょうか。本家には稀に行きますが長く滞在しないので⋯」

「大丈夫よ。ちゃんとやってくれているわ。二年後、メアリが学園に通うときは、一緒にこっちに来てもらおうと思ってるの」

「そうですか。連れてくるということはお嬢様のお付きにするということでしょうか?」

「そうね。そのつもりよ。」


本家の筆頭執事はこの人の弟で、私は「爺や」と呼んでいる。

ギースを雇うという話があるが、あれは護衛なので爺やとは少し違う。


「そういえば奥様、道中で賊が出たとか⋯」

「あぁそれね⋯」


そうしてお母様はギースのことを執事に話した。


「お嬢様が決められたことならば反対はいたしませんが⋯不安はありますね。」

「それはそうね。けれどメアリの方が強いのだし大きな不安は無いわ。あの人は不安のようだけど、私はメアリの選択を尊重するわ」


お母様はこういうスタンスだ。

⋯⋯⋯これが母親の愛というものなのだろうか?私にはわからない。

ギースは一旦兵士が拘束する形で王城の方に連れて行かれた。処遇が決まるまでの安全は殿下が保証するとのことだ。


「パーティーまで少し時間があるし、ちょっとだけ王都を見て回ってみる?」

「行きましょう!」


少しでも王都を見ておきたい。


「じゃあ学園まで行って戻ってきましょうか。それでちょうどいいでしょうし」

「はい!」


お母様と二人きりで出かけるのは久しぶりだ。家から近い場所に行くことがたまにあったのだが、それ以来だろう。


「この道も懐かしいわねぇ。色々変わっているけれど」


お母様は15歳から学園に通っていた。学園は12歳から三年間の初等部、そして18歳まで三年間の高等部があるのだが、お母様は高等部にのみ通っていた。

平民や冒険者は高等部から入ることが多い。


ちなみにお父様と出会ったのは学園らしい。お父様の一目惚れで、平民だったお母様に猛アピールしたらしい。


お母様は侯爵家の次期当主であるお父様のアピールに気づいてはいたが、平民だからと気づかないふりをしていた。

だが卒業後、冒険者をしている間にも手紙が届いた事もあって、お母様が折れたらしい。


「ここのパン屋さんはよく来てたわ。貴族街にあるのに安いのよ。あの頃はお金があるわけではなかったから」


こじんまりとしたパン屋だ。外から見える限りの価格は確かに貴族街に店舗を構えてる割に安い。


「こっちに住むようになったら行ってみるといいわ。ネーデル家の娘と知ればサービスしてくれるかもしれないわ」


こうやって教えてもらえるのはありがたい。覚えておこう。


「あれが学園ね。ここからでも見えるぐらい大きいのよ」

「あれが⋯」


大きな城壁のような壁に囲われた建物の集合体。

マーラカルト学園。王国最大の学園だ。

初等部だと毎日行くわけではないが。


「ここは馬車で通う貴族が通る道だから気をつけるのよ」

「はい、お母様」


大きな街道で学園まで続いている。さながら中央通りといったところか。


「今は夏季休暇だからあまり人は居ないわね」

「ですね⋯」


今は8月の半ば、マーラカルト学園は夏季の長期休暇中だ。学生の姿は少ない。

教授であるニーシャ兄上にはそんなものは無いと言っていたが⋯⋯


「そろそろ準備もあるし戻りましょうか。今回のドレスは会心の出来よ」

「はいお母様。ドレス、楽しみです」


この世界に来てから一度もドレスは着たことがない。ワンピースとかはあるが、ドレスはそもそも着る機会が無かった。

割とそんなものなんだそうだ。十歳にならないと着る機会はそうそう無い。


「ん⋯」


屋敷に着いてからすぐにドレスの着付けが始まった。

知識としては知っていたがこのコルセット⋯なかなか締めるな⋯


「もう少し我慢をお願いしますお嬢様」

「大⋯丈夫です」


あまり身体をゴツくするのも⋯と思って鍛えつつ体型維持をしていたのだが、その上でここまで締めるとは⋯なかなか大変なものだ。


「お疲れ様ですお嬢様。終わりましたよ」


締め終わったらしい。これはなかなか。食べ過ぎるとヤバそうだ。


──────────────────────────────


「やっぱり私の思ったとおりね!」


ドレスを着終わった私を見てお母様が喜んでいる。自分でも鏡を見たが、我ながら綺麗なものだった。


「こんなに完璧にしてしまったら悪い虫が⋯」

「メアリにそんなの付くわけ無いでしょう。この子には並大抵の相手じゃ釣り合わないわ」


いらぬ心配をするお父様と私を信じすぎてるお母様。

おもしろい両親だ。


「素敵なドレスをありがとうございますお母様。お父様、心配されなくてもそういうことには興味ありませんから」

「そうか⋯だが気をつけるんだぞ。もしなにかあれば私を探してくれ」

「私が側についてるのよ?心配しすぎよ」


お母様も大人びた綺麗なドレスを着ている。お父様が一目惚れしたのも納得できる。


「旦那様、奥様、お嬢様。馬車の準備ができました」

「そうか。では行くとしよう。メアリのめでたい社交界デビューだ」


パーティー会場である王城に向けて私たちは屋敷を出発した。

前書きと後書きに何を書くと良いのかわかりません

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