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第10話:守護者の覚醒と伝説の幕引き

朝霧が立ち込める王都の空の下、リリアは静かに目を覚ました。

これまでの喧騒が遠く感じられる、束の間の静寂だ。


「今日で、終わらせる」


彼女の黒板に刻まれたその言葉は、揺るぎない決意の証だった。


王都魔術省の大講堂。

リリアは仲間たちと共に、最後の戦いに挑もうとしていた。


レイラ、ユリウス、そしてしろまるも、その場にいる。


「皆、準備はいい?」


リリアは黒板に書きながら、深呼吸した。


「私は、もう怖くない」


その瞬間、彼女の体から眩い光が放たれる。


《視認対象完全排除》――

それはもはや単なるチートスキルではなく、世界の根幹を揺るがす原初の魔力の顕現だった。


闇の勢力が使う暗殺者たちが、魔術省の敷地を襲撃してきた。


「リリア様を守れ!」


仲間たちが盾となり、激しい戦闘が始まる。


リリアは静かに、しかし確実にその力を制御し、攻撃をはね返した。


壁が崩れ、魔力が迸る。


しかし、その中でリリアは確信した。


「私の力は、皆を守るためにある」


決戦の末、闇の陰謀は打ち砕かれ、リリアは王都に平和をもたらした。


彼女の名は――


『沈黙の守護者』として、誰もが知るところとなった。


戦いが終わったその夜。


ギルドに戻ったリリアは、再び静かな受付嬢として日常を歩み始める。


「私は、普通の受付嬢でいい」


しろまるがそっと膝に乗る。


「にゃあ」


リリアは黒板に優しく書いた。


『これからも、どうかよろしくね』


――伝説は、まだ続く。


だが、一区切りの幕はここに降りた。

ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます!

『人見知り受付嬢は今日も無言でギルドを救う』は、一見普通の受付嬢が、実はすごい力を秘めているというギャップと、彼女の不器用な日常を楽しんでいただけたら嬉しいです。


今回の物語は、コメディとシリアスを織り交ぜながら、キャラクターの成長と誤解の連続を描きました。特にリリアの「無言」や「筆談」という特徴を活かし、コミュ障ながらも周囲を助ける姿を通して、“静かな強さ”をテーマにしています。


これからも皆さまの応援を胸に、続編やスピンオフも考えていますので、ぜひ楽しみにしていてください!


そして最後に、しろまるにも大きな感謝を。彼がいなければリリアはここまで来られなかったかもしれませんね。


それでは、またどこかでお会いしましょう!


ありがとうございました!

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