第五十三話 花が、芽吹いたとき③ ただ、出来ることをやりきります
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魔法少女セレスティフローラと、五つの虚念のルクスリア。
虚念たる本性を露わしたルクスリアを阻止するためのアカデミー生同士の戦いは、セレスティフローラがほんの僅か有利なまま膠着している────
先ほど、シラハエルが発言した時点において、その見立ては間違いなく正しいものであった。
……が。
「『無駄な力、抜く』……! 『大ぶりを狙わず、早く確実に当てる』ッ……!!」
「ちょ、ちょまっ……! やば、やゔぇっへぶしっ!!」
戦い始めのような荒々しさを残しながらも、精美かつ流麗さを兼ね備えた……まるでセレスティフローラが憧れた“おじさま”、シラハエルのそれに近づこうとしているかのような。
そんな戦い方にシフトし始めたルクスリアにより、均衡は魔法少女側の不利に傾き始めていた。
細かさと確実さに注力したルクスリアの攻撃は、すぐに致命傷に結びつくものではない。
だが、それでも五つの虚念としての膂力から繰り出される一撃は、そのどれもが楽観視出来ないダメージを少女に刻むもので。
おまけにその精度は、戦うたびにどんどんと成長しているのだ。
今も一撃をもらったセレスティフローラは、下がって追撃を防ぎながら構え直す。
キャラクター性から来る独特なリアクションもあって、魔力を送るコメント欄に悲壮の色はまだ無いが、この劣勢が続けばそうも言っていられなくなるだろう。
「ふぅっ、ふぅっ……! たおすッ……! あなただけには、ホンモノなんかには絶対にまけないッ……!」
「…………ッげほっがっほっ! ……ふ、ふふふーん……? ほーん、まあそこそこやるようです、が?
今の超覚醒状態のわたくしと張らせようってんなら、これくらいじゃありませんと、ですわ~~!」
(…………結構やばめな可能性はなくもないですわねっ!)
おまけに、虚念の少女の方はこれまでの態度から考えられないぐらいむき出しの感情で、セレスティフローラの想像をずっと超える苛烈な責めに終始している。
こんな状態でコメント欄の応援まで切れたらいよいよやばい、とまるで初めてルクスリアと会ったときのようなセリフで、言い聞かせるように強がる少女。
当然、その内心もまた当時に近い混乱となっていた。
(五つの虚念相手にそう上手く行くわけがないのは分かってましたが……っていいますか、こういうのって格下のわたくしのほうが成長してバシッと勝つ流れじゃありませんのっ!?
まるで向こうが成長型の主人公じゃありませんかっ! お母様そっくりの見た目してるくせにっ……!!
…………でも……そう考えるとちょっと変、かも……?)
が、アカデミーで憧れた魔法少女たちに師事され、成長した思考力は、根拠のない強がりで精一杯だった以前とは違う結論に少女を導く。
(あの方の……ルクスリア様の攻め、苛烈すぎっていうか……なんなら必死すぎってぐらいではありませんか……?
焦らなくともこのままおじさまの教えを思い出しながら戦えば、コメントの皆さまも動揺してどんどんあちらが有利になるはず……です、わよね?)
まだまだ経験の浅い少女は、自身の考えの不明瞭さに少し不安になりながらも、今すがれるものはこれぐらいだと違和感の深堀りを続ける。
そうしていると、眼の前の彼女の態度と発言のうち、耳に残ったとある単語に思い至り……半ば無意識に呟いていた。
「────“ホンモノ”?」
「…………ッ!! …………」
小さく呟いた言葉が耳に入った虚念の少女は、一瞬何かをこらえるような表情をしたあと、顔を伏せると。
どういうわけか先程までのように襲いかかるでもなく、そのままがっ、がっ、と苛立たしげに地面を素足で蹴り始めた。
子どもが小石を蹴るような、体重を乗せたわけでない小さな動きでも、ルクスリアの膂力で繰り出されたそれは、腹に響くような低音を周りに伝える。
その意図は測れないながらも、これまでの苛烈な攻めとは異なる反応を見たセレスティフローラは、改めて浮かんだ疑問をそのままぶつけた。
「ルクスリア様は、わたくしのことを何度かホンモノ、と呼んでおられました……
……今思ったんですがこれ、めちゃくちゃやばい悪口だったりはしませんわよね……?
ともかく、そうでない意図があるとして……わたくしをホンモノと呼ぶのなら……えっと」
がっ、がっ、がっ。
セレスティフローラの言葉が紡がれるたびに、顔を伏せたままのルクスリアが地面を蹴る音が少しずつ大きくなる。
<なになになに>
<こわいこわいこわい>
(ひぃぃぃなになになにこわいこわいこわい……! で、でも……っ!)
突如、脳裏に虎の尾の横でブレイクダイスをしている自分の姿を幻視し、内心がコメントとシンクロしてしまいながらも。
少女はそれでも、と決意し、それを言い放った。
「なら、あなたは……その、“ホンモノじゃない、ニセモノ”と認識されていたりする……ということ、です、か……?」
「────────」
<あー>
<ルクスリアは真似ただけだからニセモノってこと?>
<本物の娘って意味ならそりゃそうか>
<シラハエルとの関係性で言うならセレスティフローラのほうが本物か>
<そりゃ当たり前だろ虚念なんだから>
<可愛いって思ってた姿もシラハエルの過去の相手パクってただけ そりゃニセモノだし所詮虚念だわ>
そう、彼女からすれば話の取っ掛かりになりつつ、どこかで勝機につながる何かを見つけられないか、と。
そんな気持ちで口にした純粋な疑問に、追従するようにコメントが流れる。
(な、なんかコメントの皆さまの彼女への敵意すごめですわね……いや、そりゃそうなんですがなんだか……ちょっと……)
脳裏で認識した雰囲気に少しもやを感じたあたりで、セレスティフローラは眼の前の少女が、以前初めて自分に話しかけてきたにようにぶぶっ、と。
ノイズがかかったように不鮮明に、ぼやけた印象になりかけたことを認識する。
────ガンッ!
以前と同じく一瞬の出来事だったそれに見間違いか、と目を凝らしていると虚念は足元を一度強く蹴って静止した。
これまで断続的に続けていた動きから一転、静まり返った状況に、不穏さを感じながらもセレスティフローラは構える。
「ぉ、まえ、の……」
「……?」
そして、これまで以上に小さく、震える声で呟かれた何事かに、耳を澄まそうと顔を向け────
「おまえのぉッッ!!! せいだろうがッッッ!!!!」
「ぴっ…………!!?」
「…………ッッ!?」
直後。
空気を震わせながら叫んだ偏愛の、豹変と言っていい剣幕により、セレスティフローラは身体がすくみ上がり。
邪魔にならない位置に離れていたコーチ陣────これまでつとめて冷静に状況を追っていたシラハエルも含め、思わず立ち上がって備えさせられる。
それと同時、ガァァンッ! とひときわ大きな音が響いたかと思うと、ルクスリアが立つ地面に巨大なヒビが刻み込まれた。
強烈な勢いで踏み抜かれた地面の有り様に、セレスティフローラが目を向けた瞬間、彼女は砕けた地面の破片が自分に向けて蹴り込まれたことを認識する。
「ちょ、そんな攻撃っ……! んっ、のぉっ!!」
セレスティフローラの身体を覆い尽くすほどの破片……いや、少女からすれば“壁”が回避も間に合わないほどの高速で飛来してくる異常事態に、慌てて魔力花を投げ込んで前方で爆発させる。
壁の大部分を破壊してなんとか防いだことにほっとしたのもつかの間、爆風が晴れた視界に映ったのは、大小さまざまな地面だったものが大量に投げられ、蹴り込まれるという光景だった。
「わたしはッッ!! あのままで良かったのにッッ!!! 良くあろうと、してたのにッッッッ!!!!」
「────ッッ!」
<やばいやばいやばい>
<よけてえええええ>
<何キロでてんだこれこわすぎ>
<キレすぎだろこいつキレたいのはこっちなんだが>
<がんばれセレスティフローラ 虚念なんかに負けないでくれ>
まるで、嵐のように。
そして、子どものかんしゃくのように。
無秩序かつ力任せに投げ込まれるそれらは、今の魔力に溢れた魔法少女体でもまともに貰えばタダでは済まない。
これまで以上に分かりやすい“暴”が吹き荒れる様に、コメント欄も戦慄とともに必死の声援を送る。
…………ただ。
(…………っ、やっぱり、あの方は……)
そんな嵐の只中にいながら、セレスティフローラは先程からうっすら覚えていた違和感が、自身の中で一つの確信に変わり始めていた。
配信を遮断することで集った魔法少女の大多数を無力化し、空前絶後の魔力を注がれた魔法少女以上のフィジカルを誇り。
あまつさえコーチングで受けた技術を実践し、戦いのさなかでも成長しつつあった……そんな明らかな格上であるはずの五つの虚念の少女から伝わってきた、一つの感情。
言語化されたそれは────
(────『焦り』。ルクスリア様は決着を急いでいる……? その理由は、多分……)
また一つ、ゴオォッと迫りくる破片をなんとか捌いてみせた魔法少女の姿に、コメント欄が心配半分以上の感情で応援をする。
だが動きから来る危なっかしい印象とは裏腹に、少女の思考はつとめて冷静に、眼の前の相手の異変を見定め始めていた。
……少女が気づかずともまるで、憧れた“おじさま”のように。
(……多分、いえきっと……ルクスリア様にはもう────時間が、残されていない)
めちゃくちゃな量に見えた偏愛のカタチ『ルクスリア』の魔力……というより、その身体を構成していた何か? が弱まって来ている、と。
投げ込まれる破片群から勢いが弱まっている様と、何よりその途中でも身体がブレるような印象が頻発し始めている虚念の姿に、そう感じた。
(そう考えると、ルクスリア様があのままキレイに攻めてこない流れに出来たのは、めちゃくちゃファインプレーだった気がしますわね……?
あそこまで動揺した理由の方は、まだなんとなくでしかわかりませんが……ともかく、この考えが正しいならっ……)
そして、そうだとしたならおそらく、と彼女の魔法少女としての冷徹な部分は、一つの結論をすでに出していた。
すなわち、このまま防御に徹していれば自分が勝てる可能性は高いだろう、と。
今のかんしゃくが続く限り彼女の力は無駄に減り続けるだろうし、正気に返ったとしても時間稼ぎに徹すれば良いと分かった今なら、これまでよりずっと優位に立ち回れる。
徹底的に防御だけを考えて逃げ回って気勢を削ぎ続ければ、もしかしたらこの結界を維持する力すらも無くなり、他魔法少女に任せられるかもしれない。
このアカデミーで教えられた自分が、確実に勝つという“期待に応える”ことを考えるなら、きっとそれが正解なんだろう、と少女はそう理解していた。
「────クッッッソ、つまんねえ、ですわ~~!!」
「ッッ!?」
蹴り込まれた破片のうち、特に勢いが弱かった一つ。
それを魔力花のレイピアで突き刺し乱雑に投げ返した少女は、思う。
(わたくしがこのアカデミーを志したのはなんのため? 虚念をやりこめるため? 負けられない戦いだからって亀になっているところをみなさまにお見せするため? 違う、違いますわっ!)
「────ルクスリア様っ!」
「…………!!」
────ああ、きっとおじさまや経験豊富な魔法少女たちならこんなとき、もっとずっとスマートな答えを出せるんだろうな、と。
そう自嘲しながらも少女は、高揚に押される勢いがままに口を開く。
「……ええ、と……そうっ! このままだらだら削り合いをしてても仕方がありませんっ! コメント欄ひえっひえで全員風邪をめされますわっ!!
ならば次が最後、“お互いが出来ること”……全力の一撃を比べてわかりやすく決着をつけるのはいかがですかっ!?
あなたがわたくしを弱っちいというのならっ! その力でわたくしなど粉砕してみてくださいませっ!!」
「────っ」
その言葉を受け、もう一度かんしゃくを起こす前のように落ち着いた……というより醒めたような表情に戻ったルクスリアと、少女は目を合わせた。
(……わたくしがこのアカデミーで成りたいと思ったのは、不器用でも強い意志で事にあたれる、そんな自分っ! なら、最善でなくともわたくしが出来ることは、きっとこう……!)
心で言い聞かせると次に、魔力が遮断されていながらもいつでも出られるような姿勢を取っているシラハエルに顔を向ける。
(おじさま……多分、ルクスリア様の攻撃が許容を超えたら、いつでも間に割って入って防ごうとしておられる……気がします……!
確かにルクスリア様の執着を考えれば、もちろんおじさまは危険ですが攻撃が止まったり、鈍る可能性は高い……だけどすみません、この場は……!!)
「────っ」
自分は今、自分で出来ることをやりきりたい。だから信じて見ていてほしい────
念話以上に強い念を込めてシラハエルと見つめ合った少女は、彼がふぅっと息をついて少し身体の力を抜いたことに心の中で頭を下げた。
「…………わかったよ……もう、しらない、ぜんぶ。あなたを倒せれば、いい。倒してからかんがえる」
「っ!!」
覚醒、というよりは諦念で満たされたような。
そんな声を響かせた虚念、ルクスリアにセレスティフローラは改めて顔を向け……少女は、見た。
自分の母親の幼い頃……そして、変身を解いた自分とそっくりな白く華奢で儚げな少女。
まず、その少女の細い両腕がビキビキと音を立てて変質を始める。
まるで肉で無理やり作られた竜の顎のような禍々しいその形は、初めてシラハエルがルクスリアと出会った時に一瞬だけ彼が知覚したそれと、同じものとなっていた。
そして、顔の両側面から黒い泥のようなものが湧いて出たかと思えば、変質した腕の印象である竜に合わせられたかのように、ねじれた黒色の角があらわれ。
さらによく見れば瞳も、爬虫類に近いようなギラギラとした瞳孔で、セレスティフローラを威圧的に見据えていた。
────そんな、その光景を見た殆どの人間が感じただろう、竜人というべき印象の彼女の変質は、しかしそこで終わる。
尻尾や翼が現れるでも、腕や脚が鱗に覆われるでもない、人間としての形を残したままのアンバランスな変質は、不気味さと言うよりどこか悲壮感のような印象を与えるものとなっていた。
「……もう、シラハが来ても止められない。“わたしが出来ること”は、これだけだから……だけどっ……!!」
「────ッ!」
ブブ、ブブ、ブブブブブッ。
これまでで一番、大きくブレたノイズにまみれ始めた少女が、苦しげな声を発したかと思うと、存在全てを使い切るかのような勢いの魔力を突き出した両腕に集中させる。
「だけど、あなただけは倒すっ……! 望みどおりわたしの全力で、全部でっ……!! そうしたらシラハもみんなも……っ、たとえ愛じゃなくてもわたしをみる、みてくれるっ……!!」
そうして圧縮され始めた魔力は、空間が歪んで見えるほどの、常識外れな破壊圧。
始めは結界と同じような薄い桃色だったそれは、凝縮され血の色のような赤へと変質し、全てを貪らんとばかりに世界を照らす。
<やばいやばいやばいやばい>
<こんな攻撃マジで見たこと無いんだけど>
<さすがにやばい……やばすぎない?>
<やめてくれ>
<死ぬって さすがに逃げようよセレスティフローラ>
<コーチやマスコット何してるんだ 止めるよな?>
「────っ、ふぅうぅぅぅぅ…………っ」
そんなルクスリアが溜める光と、絶望のコメントを受け止めたセレスティフローラは、一度大きく息をつくと。
シラハエルも、他の魔法少女たちも先程以上に苦渋といった表情で、それでも信じて見守る姿に心の中で頭を下げて。
「はぁぁぁぁぁぁっ…………!!」
彼女もまた、手にした花に吹き上がるような魔力を全力で込め出した。
シラハエルはもちろん、これまで師事した魔法少女のどの武器とも違う、杖のような砲台のような形を取ったそれの先に、光が収束し始める。
光が放つ色は、彼女を包む白……だけではない、言ってしまえばごった煮の不規則なもの。
それはまるで、今の彼女が抱える心境とコメントのバラバラな不安がすべて現れたかのような。
そんな乱雑な色の集合体ながら、それでもただそこにあるだけで、空気を震わすような強大な魔力の集合体となっていた。
「……そう、それがあなたの力、“あなたに出来ること”っ……! いいよみとめるよっ、わたしが間違ってたっ! あなたは弱っちい子じゃなくて本当に、本当にじゃまな相手……!
だからぜったい、ぜったいここで倒す、わたしの偏愛のほうが、つよいっ!!」
そう言い放つと同時、ダァンッ! と力任せに大きく跳んだ少女は、セレスティフローラが立つ場所に向けて赤く光る両腕を構える。
ギィィィィンッと限界まで収束しながら最後の力を込められた光と、地に立つ少女の光を見比べた虚念は、息も絶え絶えになりながらも、吠える。
「その光で、勝てるとおもうなら……わたしの偏愛をうけてみてよっ!!
これが、わたしの全部────愛縮ッッ…………!!!」
言葉とともに、今まさに発射されんとする光は極限まで澄んだ赤へと純化され。
その光を見上げた魔法少女は……ふっ、と笑った。
「これは……無理ですわね、わたくしの光では勝てませんわ~~!!」
「────ッッ」
予想だにしなかった返しに、まさかここに来て降伏するのかと一瞬ありえない想像がよぎったルクスリア、そしてコメント欄に向け。
直後、セレスティフローラは“ただ、出来ることをした”。
「だから…………みなさまっ、助けてえぇぇぇっっ!!
今こそ、みなさまの超絶最強魔力が必要ですっっ!!!
それさえあれば、大逆転サヨナラ満塁コールド勝利確定ですわ~~~!!!!!」
「なっ……ぁ……ッ!!?」
<うおおおおおおおおおおお>
<らああああああああああああ>
<いけええええええええええ>
<どりゃあああああああ>
<wwwwwwwwwwww>
<ヒーロー見参ヒーロー見参ヒーロー見参>
<うほおおおおおおおおおおお>
<ここで俺ら頼りかよwwwwwwwwww>
<かてえええええええええ>
<私が来たあああああああああ>
<セレスティフローラはこうでなくちゃなあああああああ!!??>
ルクスリアの光が恐怖と絶望を煽りに煽った、この最後の瞬間。
ここしかないというタイミングで、この場で決して彼女にしか出来ないやり方で。
今日一番の爆発的な魔力までをも完全に掌握仕切った少女の光。
それは苦難、葛藤、喜び、希望……歩んだ道のり全てを内包したような輝く虹色となって。
「────魔道少女っっっっ!!!!」
「愛縮ッッッ!!!!」
天へと放たれた、ブワッと広がる七色の魔力は、地へと収束する赤の魔力とぶつかり合い────
虚念ごと全てを呑み込んだ魔力は、春空に虹をかけたのだった。
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