#II(ナンバー2) 警察署
アリスは、警察病院で、意識を取り戻した。
その朝、警察官が、巡回していたところ、「少女の意識が無い。一体どうしたのだ?」と、アリスを見つけた警察官が言いながら、辺りを見回すと、白骨化した死体を見て、「大変だ、本部に連絡しなければ」と、警察無線で、警察署に連絡を取りました。
事件が発生した。
署長が、「現場は何処だ?」と、無線で言います。
警察官が、「セントソニアフィールド第一住宅街の街灯です。至急応援を」と、現場を把握した。
複数の警察車両が、現場に到着した。
アリスが警察病院の病室で目覚めたときには、事件現場の検証が終わっていた。
アリスは、首元から、激しい痛みを感じていた。
それは、何かに刺された傷跡であった。
警察病院の医師は、アリスの首元に付いていたものを手術で摘出した。
病室にいるアリスに向かって、警察官が、「お前は、あの夜何をしていたのだ?」と言います。
アリスは、「人形をもって、街を歩いていたら、知らない人にいじめられていた」と言います。
警察が調べた結果、アリスの首元に付いていたものは、触手の断片だった。
DNA鑑定の結果、落ちていた服のDNAと触手の断片のDNAは一致した。
警察官が、「この世の人間のものとは思えない断片が、お前の首元に付いていた」と言いました。
警察官曰く、嫌疑不十分で、保護観察処分となった。
アリスは、(マザー・ヴェロニカの言っていた通りだった。本当に、吸血鬼か居た)と、初めて吸血鬼の恐ろしさを思い知ってしまった。
警察署の前に来ていたのは、マザー・ヴェロニカと、アリスの兄ヨシュアと、弟のジョン、ウィルとフィルだった。
「済まない君達、彼女は、我々が保護することになった」「何故だ! 俺の妹は何もしていない」と、アリスの兄ヨシュアが言った。
「お姉ちゃんの身に何をしたんですか?」と弟のジョンが言いました。
警察官は「そんなに言うのであれば、君達もついてこい」と言います。
ゴドウィン5人兄弟は、監獄へ。