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くだらない私の日常 新人なろう作家の日常妄想系エッセイ

私は勇者にも聖女にもなれそうにありません

ご心配おかけしました。完全復活です。私チートですから!


今日は朝から、嬉し涙雨。私の回復を祝ってくれているのでしょう。


外出の予定があったみなさま、私のせいでごめんなさい。


 皆さまこんにちは~!! 聖属性エッセイストひだまりのねこですよ。


 

 いやあ、久しぶりにやってしまいました。


 いつものように嬉々としながら、いただいた感想に返信コメントを書いていたら、糸が切れた操り人形のように身体が動かなくなってしまいました。


 ここまで酷いのは数年ぶりですかね。最近調子が良かったので油断しておりました。


 こうなってしまうと、出来ることはなにもありません。手足に感覚が戻るまでじっと寝ているしかないのです。


 人間体調が悪いと、どうしても思考がネガティブに傾きます。


 何となくこのまま死んじゃうかも……なんてことを考え始めてしまうのです。



 ですが、私は、神道、仏教、キリスト教はもちろん、大手どころの死生観は大体把握している聖属性加護持ち。おそらく、いや間違いなく死んだら、例の白い部屋で神様と対面することになるでしょう。


 え? 地獄に落ちるかもしれない?


 もちろん、私だって、色々悪事は働いております。


 スーパーで、陳列の一番奥の消費期限が長い奴をあえて選んだり、買い物カゴに入れた後で同じお惣菜に値引きシールが貼られたのを見つけて取り替えたり(ごめんなさい)


 ですが、これまで雨上がりのアスファルトでのたうち回っているミミズを助けたことは数知れず。落ちている蝉がいれば、必ず樹液が美味しそうな木に連れて行ってあげて来ましたし、電車の中に虫がいれば、踏まれないように保護して(蛾を除く)逃がしてあげております。


 トータルで見れば圧倒的に善行が上回っているはず……たぶん。

 

 

 でもね、それでも天文学的な確率で地獄へ落ちたとしても大丈夫。


 私は蜘蛛使いのテイマーですし、助けた蜘蛛は数知れず。確実に蜘蛛の糸が垂れてくるでしょう。しかも束で。ふふふ。


 そして私は、決して後続を蹴落とすような真似はいたしませんので、死角はないのです。先達の失敗から学んでいますからね!


 さて、神様との対話の場面に戻りましょうか。




『ひだまりのねこよ。すまない、私のミスでうっかり殺してしまった』


 ほほう……うっかりルートですか。もちろん想定内です。怒ったりなんてしません。


「いいえ、神様だって失敗ぐらいあるでしょう。気にしないでください」


 はい、もう脳内で幾度となくシミュレーションした模範回答です。皆さんも練習しておきましょう。


『うむ、そういってもらえると助かる。お詫びと言っては何だが、チートスキル満載で異世界に転生させてやることも出来るぞ。もちろん元通りに生き返らせることも出来るが』


 狙いどおりです。私はずっとそれを夢見て来ましたから。去年までの私なら、迷わず転生したかもしれません。小説を書き始める前の私なら。



 でも、最近は思うのです。


 身体が弱くても、そのおかげで私は本の世界に出会えた。


 小説を書き始めたおかげで、読者の皆さまや、他の作家さまとも交流が生まれました。


 本が好きな人との関わりはとても心地が良い。みなさん博識だし、良くも悪くも活字を愛している。


 もちろん価値観も違えば、目指す方向もみんな違うし、感情むき出しでぶつかり合ったりもするけど、それがすごく良い。(したいとは言っていない)


 文字で話し、議論し、喧嘩する。そんな関係、リアルではなかなか作れないですからね。


 

 そして、今書いている作品だって完結させたいし、まだまだ書きたいお話は山ほどある。


 だから、私はきっとこう言うでしょう。



「神様、ありがとうございます。どうか元通り生き返らせてください」


『それは構わないが、本当に良いのか?』



 構わないのです。だって私は物語という世界を創造出来るチートですし、魔法やスキルだって使えるのです。わざわざ異世界になんて行く必要ないのですから。


 あ~あ、残念ながら、私は勇者にも聖女にもなれそうにありません。


 少しだけもったいないとは思いますけどね。

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i566029
(作/秋の桜子さま)
― 新着の感想 ―
[一言] おお……体調を崩されていたのですね。 たらこが来る前にもいろいろとあったみたいで……お疲れ様です。 転生前に作品のことを思い出して戻りたいと思うのすごく良く分かります。 たらのも帰して~っ…
[良い点] なんと! チートで異世界転生を選ばない人がいるなんて……。 でも小説への出会いについて共感致します。 「足るを知る」からほど遠い私は、いつまで経っても不足不足で今生に不足を感じていました…
[良い点] 私の場合、自分に害を与えてくる虫は問答無用に殺します。 蚊とかムカデとか、家に侵入してきた場合蜂とかは。 共存している他の虫達に関しては、持ちつ持たれつの関係なので救ったりはしていない気が…
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