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永遠の塔  作者: Y♢
1/2

集合

登場人物の多くは、大罪の能力を所持している。

どんな結末を迎えるのでしょうか...。

日本に似たこの国の日本と違うところ、それは能力者が存在すること。何十年かに一度、

その少女達が集う『永遠の塔の戦い』が開催される。


已雁炎いかりほむらは憤怒の能力者。

運営と名乗る人物からの連絡によって塔に招かれた17歳の少女である。

炎は塔の前に立ち

「やっぱり、大きい塔...」

と、無意識なため息を溢す。

中は入るとエレベーターがあったが、どうしてか止まっていたため、非常階段で集合場所である塔の八階へ登った。

「はぁ、はぁ...」

段数の多い階段を八階分も登ればどれだけ運動神経の良い人物であろうと息があがるだろう。かと言って、炎の運動神経が良いわけではないが...。

炎は普通の学生であった。

友達が多い訳でもなければ少ないわけでもない。成績も上の下・ほとんど中で、運動も特別苦手なわけでも得意なわけでもない。

しかし、炎の特別にも特別なことが一つある。御察しの通り能力だ。

憤怒の能力者であるから、その平凡さでも中々優しくされていた方であった。

それでも、ある一つの事件と能力を除いては兎に角平凡な高校生だったのだ。

それが今、炎は行くことを義務付けられた

システムも知らない塔で、息を乱して階段を登っている。登りすぎている。

「し、しんどい...はぁ」

疲れを滲ませながらも八階へたどり着いた。

中にはもう既に多く人がいて、色とりどりの少女達が楽しげに話していた。

ここへ来る理由が戦うことであることは炎を含んだ7人全員が知らない。知らない筈だ。

「へ〜!貴方は20歳超えてるんだ〜!

カッコいいなぁ!私も早く大人になりた 

い!」

「すぐになれますよ、歳は嫌でも重ねていく

ものですから」

はしゃぐ声と落ち着いた声が聞こえた方を見ると、紫髪の少女と、どことなく少女と顔つきが似ている水色の髪の女性と目が合った。

特に理由もなかったが目を逸らしてしまう。

「お!新顔か?」

「可愛い子じゃないっすかー?」

「そうねぇ、可愛らしい子ねぇ。」

「まぁ、わたくしには負けますけれど!」

二人との視線のやりとりに気がついた他の四人が炎について話し始めた。

「え、えっと...已雁炎...です。

 お願いします!」

自分の声が塔の中でやけに響いて聞こえた。

「はいはい!私は優衣だよ〜!

 罪星優衣つみほしゆい!」

「優衣ちゃん?はしゃぎすぎですよ?

 炎さんが困ってらっしゃっています。」

「えへへ〜」

「褒めていませんよ?」

愉快な二人のやりとりに笑みが溢れる炎に優衣が嬉しそうに目をキラキラさせる。

「申し遅れました、私は愛望恋音あいはれんと申します。」

丁寧に恋音は頭を下げてニコッと微笑んだ。

「あたしは十六夜強花いざよいきょうかよろしくな新入り」

群青色の髪の少女に手を差し出され、反射的にその手を握る。

「新入りて...流石強花さん、がら悪めっすね

あ、自分は大食砦おおしょくとりでっす!」

赤紫色の髪の少女はピョンっと跳ねて自己紹介をする。

「みんな早いなぁ、私は色ノ井惟呂羽しきのいいろはですよぉ。」

桃色の髪の少女がゆったりと自己紹介するのにつられて

「最後を飾るのはわたくしのような高貴な

人物が適任ですわね?わたくしは尊傲早苗そんごうさなえ宜しくなんて馴れ合いの言葉、わたくし は言いませんことよ」

金髪のドレスを着た女性に炎は少し苦手意識を持った。

「歓迎する、炎、あたし達が共に過ごすこと

 になるこの塔へようこそ!」

強花は自信満々に言い、もう一度炎へ手を差し出した。

「改めてよろしくお願いします、皆さん。」

炎ははにかみながら微笑んだ。

この小説を読んでいただきありがとうございました。少しでも多くの方に楽しんでいただけたなら幸いです。作者は国語が得意ですが文才がありません、伝わったか本当に心配ですが一度母に見せた時におもしろいと言ってもらえた作品を載せてみました!(その時は原稿用紙に書いていました...)

本当に色々ありがとうございました!

他の小説でもお会いしましょう。


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