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33話 新たな街へ

 ライドが完成したその日の残り時間はレベル上げに費やした。

 久しぶりに戦闘した為、腕が鈍っているかと思ったが意外となんとかなった。



 そして翌日、ライドに乗り【始まりの荒地】にやってきた。



 荒地にある橋をライドで渡り、新たなフィールド【荒れた大地】に踏み込んだ。

 ここは出現する敵のレベルが高い為、戦わずライドで通り抜けろとNPCにアドバイスをもらった場所でもある。



「ひぇー、Lv43…………俺の倍以上あるな」



 初めて見つけたモンスターがLv43だ。

 ここはアドバイス通り、素通りすることにしよう。



 このフィールドは障害物などが少なく、目につくモンスターも大型が多い。追いかけてくるスピードも速い為、じっくりと観察する余裕がないほどだ。



 気になる場所は色々とあったのだが、全て素通りし、更に別のフィールドに繋がる強固な石造りの橋を見つける。しかし橋は門で塞がれており、門も閉じたままだ。



 この辺までくれば高レベルのモンスターも見当たらず、一先ず襲われる心配はないのだが、見張りなどは居らず門を開けない。



「自分で開けるのか?」



 そう思い、門に近付くと、なんと自動で門が開いた。



「魔法の力で動くとか、そういう設定かな……」



 ともあれ更に新しいフィールド【冒険の平原】に出た。更にライドに乗って移動すると、街が見えてくる。



 第2の街、【冒険の街】だ。



 中に入ると始まりの街同様に門のそばにはNPCが立っている。



『ようこそ異界の冒険者。ここは冒険の街、あんた達異界の冒険者達の為にある街だ』


「俺達の街?」



 NPCの背後に見える街並みはかなり寂しげだ。始まりの街よりも建物も少なく、NPCも多く居るように思えない。



 門番をしているNPCから話を聞くと、この街には冒険者ギルド以外のギルドはなく、NPCのお店も最低限のものしかないそうだ。

 しかし街はかなりの広さがある。



 ここはプレイヤー達自らが発展させていく街なのだ。



 土地を買い、ホームとは別の家を建てることも、店を出すことも、その他色々出来るらしい。



「へぇ、ホントにリアルの街みたいな感じなのか」



 広場に出ると、街並みは寂しいが、プレイヤーは相当数いた。

 今はまだゴザを敷いて商品を並べる露店が多いが、いずれは巨大な街になるかもしれない。



「観光はまた今度だ。早く帰らないと皆待ってるしな」



 俺は今召喚者達を連れていない。

 今回この街に来たのは、街周辺のモンスターのレベル調査と転移地点を登録するためだ。



 広場中央にある石像のオブジェに触れると転移登録が終わり、ここからでも直接ホームに帰れるのだが、試しに転移を使って始まりの街に戻り、ホームに戻る。



「やっぱりレベルが足りないな。冒険の街周辺はLv20超えてるやつばっかりだし……」



 それからフルパーティで荒地に向かい、数日間レベル上げに勤しんだ。



 未進化のミラ、セラがLv10まで上がったタイミングで、新しいフィールドに向かう。



 ここは始まりの森から繋がる新しいフィールド【繋ぎの山脈】という、第2の街に行ける別ルートであり、フィールドとダンジョンが1つになった場所だ。



 フィールドである山は、モンスターライドのうち跳躍力が優れているタイプなどを所持しているなら山をそのまま超えることができ、所持してなければダンジョンである洞窟を通り抜け、第2の街を目指す事になる。



 俺達はダンジョンである洞窟を通って先を目指す。



「レベルは大体荒地と一緒か……なら問題ない」



 モンスターも新種はおらずレベルも16~20と、俺の召喚者達より高いが、召喚者達はレベル以上の強さを持っている。

 人数も多いためこれくらいのレベルとレベル差なら余程のことがない限り問題ない。



 この洞窟も光源アイテムが必要だが、テラに持ってもらい、採取をしながら先に進む。



 特に苦戦する事もなくダンジョンを抜け、新しいフィールド【冒険の森】に出る。



「この森を抜けると平原か。この森のちゃんとした探索は明日にして抜けることを優先して進もうか!」



 洞窟は道は分からずとも既存のモンスターしか出てこなかったため少し余裕はあったが、気を引き締め直し、慎重に進む。



 そんな中、ブラックスパイダーLv21という大型のクモに遭遇する。



「ヤバいヤバい、逃げるぞ!!走れーーー」



 レベルが近い俺でも一撃で3割ほど削られたため、急いで逃げる。



 ひたすら走り、無事振り切りはしたがこのままでは不味い。

 敵のレベルも然る事ながら、攻撃が多彩で被弾が一層増えた。



 その後、敵を見つけても戦わずひたすら逃げ、森を出た後も真っ直ぐ街に向かう。



「まずは防具を揃えないとな……魔鋼で何か作れたらいいんだけど」



 魔鋼の在庫はあるが他の素材がない。そのため冒険の街でテラの意見を聞きつつプレイヤーから素材を買い漁ることにした。



「残り1万Gくらいしか残ってないけど、金はまた貯めれば良いしな。テラ、頼むぞ!」



 ここからはテラの出番だ。



 武器も一新したいが俺達が使っている武器は特殊な能力を持った物が多いからか、銅の剣や鉄の剣というような少し強い性能を持った武器種が少ない。



 ガンズブレイド、魔剣、魔鎌、クロスレンジは今のところ新しい物は作れないようだ。



 その代わり防具はしっかりと揃えるつもりだ。



 やはり盾役となるドラは真っ先に強化したい。

 しかしそんな俺の思いとは裏腹に、テラが真っ先に作ったのは自身の防具だ。



【クラフターの服】という見たままの名称だが、見た目は袖の無い着物のような和服の防具で、ハカマを履いている。

 防御力は3とかなり低いが、その代わり器用さがかなり上がる防具だ。



 レラにも防御力は低いが器用さと採取物の品質が上がりやすくなる【ギャザラーのスカーフ】という、スケスケの薄い布を製作し、羽織るように身につけている。



 ドラには【鋼の盾】と【鋼のキュイラス】を新調する。特殊な能力は無いがキュイラスは防御力が18、盾は10としっかり上がった。



 ミラにはモンスターのレア素材と銀鉱石をふんだんに使った【銀のローブ】だ。防御力も12とそこそこあり、魔力が上昇する。

 見た目は白いローブだが、黒いスカートの見た目装備も相まって中々いい感じだ。腰部分にはちゃんと翼を出す隙間も空いている。



 セラは鎧とドレスが合わさったような見た目の【アサルトドレス】だ。防御力14とそこそこあり、攻撃力も僅かに上昇する。



「うんうん、かなり強化出来たな!俺はこのままで良いとして、後はレベル上げだな」

読んで頂きありがとうございます。

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