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20話 強化・成長・進化

 召喚士ギルドに向かう道中、思わず表情がニヤけてしまう。

 というのも、先程ライドに関係するクエストをクリアしたことで新たに出来ることが増えたのだ。



 そう!ライドは作ることが出来る。ライドモンスターとは違い、マシン風のライドだ。



 しかし当然ながら必要なジョブやスキル、施設に素材と、ライドモンスターに比べコストは高くなっている。

 それでも自作のマシンはロマンだ。



 ライドを製作するのに必要なジョブは【機工士】だ。そして以前、俺が獲得したサブジョブは機工士。俺はライドを自作したいのだ。



 ―ゼル―

 Lv:20

 種類:人間

 ジョブ:天球士(召喚士)

 サブジョブ:機工士

 HP:70/70

 MP:50/50

 筋力:40

 耐久:30

 敏捷:38

 器用:42

 魔力:30

 *装備によるステータス増加は含まない


 ―エクストラスキル―

 ・飛天


 ―スキル―

 ・天球術Lv3

 ・ガンズブレイド術(左右)Lv4

 ・機工術Lv1



 ―アーツ―

 ・「天球術」:【封印Lv3】・【召喚者の心】


 ・「ガンズブレイド術(左右)」:【ダブルホイールLv7】・【連続斬りLv6】・【魔装Lv3】・【フルバーストLv1】


 ・「機工術」:【精密作業Lv1】



 生産、採取ジョブはジョブスキルで戦闘アーツを覚えることは出来ないが、鍛冶士ならハンマー、木工士なら斧のように適応した武器にダメージ増加のボーナスが入る。



 俺が選んだ機工士に適応するのは機械系の武器で、銃やガンズブレイドが含まれる。そして機工士をサブジョブに設定したことで器用のステータスにもボーナスが入り、俺のステータス内で1番高くなっている。



 武器スキルの【フルバースト】は、特殊アクションの爆撃を自身の周囲ではなく、前方に残弾数全て撃ち出し多段ヒットするアーツ。

 【精密作業】は、このアーツを使って作ったアイテムの耐久が上昇するといったものだ。



 そしてライドクエストをクリアしたことで、ライドを製作する機能が解放された。

 これでライドを自作する準備は整ったのだ。



「おっと……今はテラのことに集中しないとな」



 召喚士ギルドに行くのはテラのレベルが上がらなくなったからだ。

 このままずっと上がらない。なんてことは無いと思うが……

 今は頭を切り替えないといけない。



 召喚士ギルドに到着し、受付のNPCに話しかける。



『わぁ、【テラちゃん】が成長出来るみたいですね』



 唐突に言われ、疑問を頭に浮かべていると、NPCが詳しく説明してくれた。



 経験値が取得限界になると、メダルを成長ポイントというものに祭壇を使って変換し、テラを成長させられるとのことだ。



「分かった。ありがとう!」



 ホームに戻り、設置している祭壇に向かう。



「テラは祭壇の台座の傍に座ってくれ」



 テラが座ったことで台座に自販機のようなコイン投入口ができ、そこに【★2投石+】のメダルを入れてみる。



【成長可能まで残り:297P】



「へっ!?…………マジか」



 どうやら成長には300P必要のようで、メダルによってポイントの変換率が違っている。

 同じ★でもメダルによって2Pだったり、3Pだったりで、同★、同名のメダルはポイントが同じだ。



 さすがに【★8悪魔】、【★8全属性魔法】、【★7エンチャント】、【★5回復】、【★5節約家】、【★4獣】、【★4精霊】はポイントに変えたくない為、残りのメダルを★が低い順に入れていく。



 手持ちの【★3警護】も含め全部入れたが、147Pと半分にも届かない。

 ならばと残すと決めたメダル以外全て注ぎ込んだ。



【成長可能まで残り:79】



「マジかよ…………もう手持ち無いぞ」



【★4獣】を投入しても残り44P。



「精霊が45Pだから精霊を入れると300に届くけど……」



 精霊は召喚に使いたかったが、仕方ない。

 今はテラを優先するとしよう。精霊も投入する。



【召喚者【テラ】の成長を行います。よろしいですか?】


「おぅ!やってくれ!」



 祭壇の魔法陣が輝きだし、その光が無数の粒となってテラの周囲を巡る。

 やがてその光はテラを包み込み、眩い光を放つ。



 光が収まると、そこにはやや身長が伸び少し女性らしくなったテラの姿があった。



【成長が完了した為、既存のスキルが2Lv上昇します】



「おぉ!まさに成長だな」



 駆け寄ってくるテラは容姿は変わったものの態度は同じ、天真爛漫で可愛いままだ。



 身長が80センチ程だったのが120センチ程になり、身体付きも女性らしくなっている。トレードマークになっていた鼻水もすでに垂れていない。





 ―テラ―

 Lv:1・★

 種類:竜人

 HP:15/15

 MP:20/20

 筋力:6+(1)

 耐久:6+(1)

 敏捷:6+(1)

 器用:17+(1)

 魔力:6+(1)

 *()内の数値を足した数値が最終ステータス


 スキル

 ・竜の加護

 ・クラフターLv5

 ・道具術



 アーツ

 ・「竜の加護」:_


 ・「クラフター」:【スペシャリストLv7】・【作業高速化】


 ・「道具術」:_




「レベルは1に戻って★がついてる。初期ステも器用がかなり上がったな…………あとはクラフターがLv3から一気に5か!こりゃ凄い」



【竜の加護】と【道具術】はこれまでも上がっていなかった。つまりレベルが存在しないスキルなのだろう。



「しかし大きくなったな……さすがにもう肩車はキツイかも。絵面的に……」



 それはさておき、しかしそうなるとレラ、ドラの成長が絶望的だ。

 最近はレベル上げばかりでメダルは全く集めていない。



 テラの成長に使ったメダルも課金バフで集めたメダルだ。同じ量を確保するにはさすがに時間がかかる。



「ま、地道にやるしかないか……とりあえず今週中にレラとドラをLv20まで上げとくべきだな」



 レベルアップイベントの恩恵は受けれなくなったが、レアドロップの恩恵はある。レアドロップを狙いつつ、レラとドラを集中的に上げる予定だ。



 そして2日後の、週最後の日にレラ、ドラもLv20になった。



「さすがに上がりにくく感じたな……ま、今日はもう帰ろうか!」



 召喚者達が頷き、ホームに帰還する。

 以前なら問答無用の『テンキュー!!』が返ってきていたが、最近ではお礼を言うときに使うくらいになった。

 AIの成長度合も凄い!



「やっぱレラとドラも300Pいるのかなぁ…………まだまだ先になりそうだけど確認しとくか」



 そう思い立ち、まずはレラから確認したのだが……



「あれ……なんも表示されないな。メダル投入口も無いし……」



 すぐに召喚士ギルドに向かう。



『わぁ、【レラちゃん】と【ドラくん】が進化出来るみたいですね』



 成長ではなく、進化か……



 例の如く説明を受けたのだが、進化は成長とは違い、【進化の宝玉】というアイテムを使用し進化させるらしい。



 しかし進化の宝玉がどのようにして手に入るのか分からず、テラも作れないそうだ。



「召喚者達には【成長型】と【進化型】がいるのは分かったけど、レラとドラの進化はお預けだな……」



 とりあえず明日はPvPイベントの参加申請するだけしか予定がない。レベル上げ続きだったから、少しのんびりするのも良いかもな。

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