プロローグ
「力を発現する兆しすらない」
選定士と呼ばれるジジイにそう告げられてから
俺の人生は最下層に落ちて行った。
しかし、この国サラマンドに生まれて本当に良かったと思う、例えば隣のガイアスであれば奴隷にされていたかもしれないし呪術の国ルーナに生まれていれば実験台にされていたかもしれない。
そういう意味では蒸気の国サラマンドであれば
技術と知識さえあれば最低限の暮らしはできるため
幸運である事は間違いなかった。
蒸気で動く機械は男のロマンを感じさせる
そこに興味を持てた事で影でバカにされても気にも止めなかった。
力の発現とは、神から与えられる自然のを増幅させる魔法の様なものだ!俺たちは神力なんて言うができる事は限られているし、媒体を介しない事には発現もできない。
この神力にも種類があって俺たちの国サラマンドは炎隣のガイアスは土、他にも森の国シルファードは水、海の国マリアンは風と言った生活に必要な神力が子に発現されるといわれている。ちなみにルーナは呪術といった特性上どのような神力なのかはあまり知られていないようで、養成所の資料室には詳細はかかれていなかった。
最後にその国々の中心にあるのが太陽の国とされているオリオンだが神力は身体能力の向上や治癒の能力というまさに他の国からしたら規格外の性能で、事実上は他の五国が支配されていると言っても過言でもない状態だ。
俺が知っているのはそこまでで海の向こうや山の向こうの情報はまだ見つけていない。
ちなみに言うとこの雪の国サラマンドで炎の神力はほぼ必須で発現しないと凍死してしまう可能性すらある。
つまり、俺は常に寒さとの戦いである。
今日も、養成所の資料室で毛布にくるまりながら
新しい知識を探し回る一日である。