7.能力が平均から外れていると障害になる理由は、多数決で負けるから。負けた方が悪だから
単発版が長くなりすぎたので、分割改稿するものです。
内容は大筋では変わりません。
とりあえず、後半は分割しただけです。徐々に改稿します。
■能力が平均から外れていると障害になる理由は、多数決で負けるから。負けた方が悪だから。
なぜ、平均から外れていると障害になるかと言うと、これはものすごく簡単です。
”社会は平均の人専用に作られているから”です。ただそれだけの理由です。
その唯一の理由を平均の人は知りません。知識として知ったところで経験できません。だから理解しにくいのです。
実際にこのエッセイを読んでも意味が伝わらない人も多いようです。実際に体験できないからです。
頭の善し悪しではなく、社会は普通の人専用に作られている。だから、普通から外れると障害になりやすい。
そこを理解するのが、第一歩となります。
IQ高い人が平均的な人からは頭の悪い人に見えたりします。話が通じなかったりするからです。
逆のパターンを考えてみると良いでしょう。
平均的なIQを持つ人は、知的障害者の考えてることを想像できますか?できませんね。
そして、IQ高い人に話が通じなくても、頭が悪いと考えます。
だから、あまり高いか低いかは関係ありません。
感性や能力が近いほど、言葉を省略して会話することが可能になります。
はじめに書いた「どっちにする?」の話です。普通の人が2つしか手段を思い付かない場面で、たくさんの手段を思いついたら不便なのです。
省略して意思疎通できる間でやり取りする方が効率的です。だから、邪険に扱われるのはある程度仕方ありません。意思疎通のために無駄なリソースが消費されることになるからです。
学歴社会と言うのもある意味、無駄なリソースの消費を抑える仕組みとして役立っています。
近い能力を持った人たち同士で交流する機会が増えますので、意思疎通のために消費される無駄なリソースが少なくて済みます。
能力の凹凸が多いと、どの階層にも入れません。
これも凹凸が大きいだけで発達障害になる理由の一つです。
障害者から見ると、障害は社会の方にあります。
そりゃ当然ですね。
社会が自分に対応していないから障害者なわけですから。
そして努力で乗り越えることもできない壁が、生まれた時からそこに存在しているわけです。
本人は別に何も悪くありません。
じゃあ誰が悪いかというと、誰も悪くありません。
だから困るのです。戦争とかと同じです。
どっちが悪いかと言うと、どっちも悪くありませんが、結果としては負けた方が悪い。勝てば官軍です。
ですから、多数派は常に勝者であり正しい……となってしまいます。
少数派は、何も悪いことをしなくても、良いことをしても、常に悪なのです。
社会は平均的な人専用に作られているので、平均的ではない人にとっては社会が障害なのです。
ところが、平均的な人にとっては社会は障害になっていないので、障害は障害者にあると考えます。
なので、普通の人が考える障害者の救済策は頓珍漢なものが多くなります。
まあ、多数決の問題なのである意味正しいと言えば正しいのですが、障害者を普通の人にしてあげよう!と頑張ってくれたりします。
でも、それは、鬱病の人を頑張れ頑張れ励ましてるようなものです。
むしろ、殺す気か?と思いますが、それが正義だと思って、仲間にしてあげよう!と親切でやってくれたりするわけです。
普通の人のアドバイスは、普通から外れる人にとっては毒になることが多いのです。
食物アレルギー持ちの人に対して、それは甘えだ、食べて克服!と食べることを強要するのですね。
とっても親切なのですが、死んだりしちゃうわけです。まあ、死ぬ例は少ないとしても二次障害を負ってしまう例は、とても多いでしょう。
今の私がとっても捻くれてるのは二次障害の一種なのかもしれません。子供のころは大変ひどい目に遭いました。
とっても親切なのですが、拷問みたいな毎日で、何の罰ゲームなんだ!!と思って暮らしてました。
簡単に死ねる方法を知っていたら死んでたと思います。
当時は生きていたいとは思わなかったです。