彼らの日常は、とても平凡に見えるものなのでした。
「オマエは人間じゃない・・・」
はっ!、うーん...
またこの言葉が浮かんできやがる...
なぜか頭に残っているこの言葉の意味は、未だに理解できない。
「おーい、キヨ、おきなよー」
「お、おう..」
そう、角野清、それがオレの名前
「魔薬の副作用でもでたかい?」
と、ペタペタツルツルのロリの少女は言う、このロリ少女は麻田という名前らしい、「麻田という名前だ」という、言い切るような言い方をしなかったのにはワケがある、そう、本人曰くこれは偽名だという。
「プリティエンジェル麻田ちゃんに朝のキスをしてほしいのかな?」
キスなどするきは少しも無さそうな顔でそう言ってくる。
「ツルペタロリのキスなんぞいらねぇよ~、そもそも今は朝じゃないしな」
そういうと麻田は怒った顔でこう言った。
「ケツの穴に劇薬ブチ込むぞ...」
こいつはこんな顔で下ネタを軽々と言う奴である。
「まぁまぁ、二人ともケンカはしたらいかんよ~」
強面、長身、サングラス、まるで殺し屋か!、と言いたくなるような見た目なのに方言バリバリの男、いや漢というべきか。コイツの名前は根元である。
「ほら、キヨくん、そろそろ仕事のくるやろうけん起きて準備しとかんね~」
そう、仕事、この世のありとあらゆる魔薬使用者を排除するのがオレたち3人の仕事、しかしオレたちは警察ではない、理由は自分達も魔薬を利用するためである。魔薬で魔薬を制する、つまり自分達も犯罪者なのだ...
「ピロリン♪」 「依頼がとどいたばい!」
根元のPCに依頼のメールがとどいた、この組織のなかでも、根元は情報管理などを主に行ってくれている。
「まだ起きたばっかで準備が・・・」
「そんなこと言っとる暇なかとばい、着替えんさい!」
「ふぅー・・・」オレたちの日常、仕事のはじめは大体こんな感じである。そしてここからはオレの出番である。