空に散る桜
えーと、今日は開戦日ということで本当は8月15日にあげようと思っていたらあげれなかった小説を投稿します
では本文スタート!
1945年8月14日
『ついに俺の悪運もつきたな』
俺こと坂上涼少尉は桜が書かれた愛機である零戦52型のコックピット内で言った。
『涼ついに俺らも出撃か』
こちらも長らく一緒に戦い抜いた戦友、後藤海斗少尉が零戦のしたから声をかけてきた。
『涼出撃は明日だ……少し散歩でもしようぜ』
『行こうぜ、海斗』
そして二人で月を見ながら歩いていた。
『なあ、海斗開戦からの事を覚えているか』
俺がそう言うと海斗は覚えているともと言うように首を縦に振った。
『お互いに初めて会った空母蒼龍それからあの悪夢の海戦さらに地獄のようなラバウルさらに追い打ちのようなアリアナとレイテ………良く俺たちは生きてるなと思うくらいに激戦ばっかりだった』
『確かにな、特にマリアナ以降の敵の対空射撃だな』
『しかも今回は更に敵艦に接近するんだ、敵艦にぶつかる前に機体が耐えらるか』
『そこは、技量でしょ、大空の狙撃手さん』
『明日も頼むぞ、青空の狼さん』
二人は明日の為にそれぞれ眠りに落ちた。
1945年8月15日
この日、大日本帝国最後の攻撃隊が大空に旅だとうとしていた。
滑走路には
護衛の零戦52型12機
零戦52型爆装使用26機
一式陸攻桜花装着使用16機
彗星艦爆8機
天山艦攻6機
九九式艦爆14機
九七式艦攻22機
計104機
この時期の日本の機体不足を見るとこれは大攻撃隊だ。
ーそしてこれは全機帰らぬ出撃でもあったー
ー特攻それは航空機を搭乗員もろとも敵艦に突入する生きてた帰れない攻撃ー
ミッドウェー海戦から追い詰められていった日本軍はその後次々と太平洋の島々も米軍に占領させられて行き遂には絶対国防圏のマリアナ諸島を占領その後シーレーンの死守には欠かせないフィリピンをも占領されてしまった、そしてこのフィリピンでの戦い (レイテ沖海戦)で『神風特別攻撃隊』通称『神風特攻隊』が米空母を撃沈した、この戦果をきっかけに次々特攻兵器が使われた。
そして今日8月15日
『海斗………靖国で会おうな』
『もちろんだよ涼』
『全搭乗員乗機はじめーーーーー‼︎』
何回も繰り返してきたこの離陸作業も今日で終わりかと思うとなんだが変な感じだ………
『レーダーに感日本航空機隊だ!数おおよそ100』
『直掩隊は直ちに発艦せよ、繰り返す直掩隊は直ちに発艦せよ』
『敵機だ‼︎』
『太陽を背にくるぞ』
『護衛の戦闘機隊が増槽を落としたぞ』
『敵機の数はおよそ20機だ』
くそ、俺は戦えないのか。
周りを見ると次々と落ちていく味方機たち、対して敵機の数は対して変わってない。
その時こっちに一気の敵機が向かってきた。
『くそ、よけれるか』
涼は機体を横向きにして速度を落として無理やり失速、もといた場所にはかなしく機銃弾がとうり過ぎる。
その後一気に加速敵機の後ろをとり20ミリ機銃を食らわして落とした。
こんな事を爆弾積んで良くできたなと我ながら感心したがそれは一瞬のことすぐに辺りを警戒した。
『見えたぞ敵艦隊だ‼︎』
海上を見ると敵機動部隊が見えた。
『海斗行くぞ!!』
『ガッテン承知だ‼︎』
一気に機体を加速させて敵艦に突撃する。
横を見ると海斗は俺に合わせて飛んでいる、さらにその奥には彗星のようにロケットを噴出させて敵艦にあっというまに突撃した桜花の姿も見えた。
目標はただ一つ今まで多数の仲間を葬ってきた空母、エセックス級空母一つだ
辺りに敵の対空砲火が無数に飛び交う中で俺たちは突撃する。
二人とも高度をギリギリまで下げる100…50…30…20…10…5ここで固定だ、そう思い機体を水平にする。敵との距離はそんなにないだろう。
横を見ると海斗がこっちに敬礼をしていた、俺も敬礼を仕返して再び敵艦と対峙する。
海斗は急上昇した………おそらく飛行甲板に突撃するのだろう。
俺は敵の側面に突撃する。
視界に敵空母しか映らなくなった………母さん、戦死した父さん、そして自分の恋人の姿が脳裏に浮かんだ、次の瞬間全ての景色が消えた
………最後に爆発の音を聴きながら意識が消えた。
この攻撃隊により米艦隊は正規空母3隻沈没2隻大破4隻中破、軽空母は1隻沈没、戦艦は4隻大破の被害を負った。
『朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ收拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク朕ハ帝國政府ヲシテ米英支蘇四國ニ對シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ………………』
8月15日
第二次世界大戦は完全に終結した。
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