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しるし(詩集)

欠如

作者: さゆみ


青色のイルミネーション

冷たい綺麗さで静かに光る

店先に並ぶたくさんの赤いバッグ

キラキラ笑う


行き交う人たちは多彩な表情を持つ

私はどんな顔をしているのだろう


22時44分の急行に乗ってどこへかえる?


欲しい欲しいと駄々をこねて

貰ってきた

おもちゃ

添い寝

温もり

潤い

寂しさ

哀しみ

慈しみ

もっともっと

欲して欲して

溢れるくらい

それでも埋まらないのは

貰ったまま

貰ったままだから?


あの人もあの人もあの人も逢えないところにいってしまった

たくさんの愛を注いでくれたまま


私はまだ涙さえあげていない



22時44分の急行に乗ってどこへかえる?


一人で決めることもできない

優しさの作り方もわからない

差し上げ方もわからない


早く決めないと

行ってしまう

みんないってしまうよ









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― 新着の感想 ―
[一言] 急かされるような思いに押されながら、温もりや愛情、いろんな感情を貰ったままでいる自分を改めて見つめ直さなきゃっと思わずにはいられませんでした 切ない気持ちを持ちながら、優しい気持ちを与えて…
2013/11/05 18:48 退会済み
管理
[良い点] 切なさこもった詩ですね。私はまだ涙さえあげていない、 この一文が心に残りました。
[一言] さゆみ樣。 読ませて頂きました。 『早く決めないと 行ってしまう みんないってしまうよ』 急かされる様な想いが、切なく伝わり、目が潤んでしまいました。 凄く蘭ちゃん、この詩が…
2013/11/04 17:50 退会済み
管理
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