表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

300文字で行こう

少女と蝶

作者: asaghi

少女の両親は、丘の上の病院に少女を入院させた事を、少々後悔していた。

何と言っても、家からも学校からも遠すぎるのだ。

娘の身体の事を思って入院させたものの。寂しい思いをさせているのではあるまいか。


その日。三階の病室の窓に、色鮮やかな揚羽蝶が翅を広げて止まっていた。

少女の部屋であった。少女は蝶を見ると、目を丸くした。

「わあ。綺麗。」

少女が近付いても、蝶は、中々飛び立たないようでもあり、気が付くと、いなくなっていた。


次の日も、同じ事が起こった。

そうこうする内に。蝶は、雨の日も風の日も遣って来るのであった。


退院した後、クラスメートが謝って来た。

「お見舞いに行けなくて、御免ね。」

少女は、笑って首を振った。



                * The End *

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ