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自分の腕の中で眠るマルーを
セルジュは複雑な表情で見つめていた。
………あの時、
自分に向かって走って来るマルーを
じっと見ている人間がいたことに
セルジュは気づいていた。
あれは、見知った顔だった。
なぜその人物とマルーが一緒にいたのかは知らないが
セルジュは無性に腹がたって、
マルーに八つ当たりしたのだ。
何度もごめんなさいというマルーの言葉を無視し
あげく痛みと快楽を与えることで苦しめた。
やめてと泣くマルーの顔を見て
セルジュは止められなくなった。
………その表情をもっと見たくて。
もっと快楽を与えたくて。
…………あんなに止められなくなるとは…………
セルジュ自身も驚くほど、
マルーの反応は可愛すぎた。
自然と笑みがこぼれて
目の前で眠るマルーをぎゅっと抱きしめる。
………いつまで我慢できるかなぁ。
そんなことを考えながら
セルジュも眠りについた。




