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30過ぎてロリータ着てますが、世界をオシャレに出来ますか?  作者: 大牧ぽるん


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第四十八話 好きっていいですねPart2


「僕の、友だちになってください。」



そう言われたフィーは驚いたらしい。そりゃあそうだ。

今日あってすぐにそんな事を言われるなんて。



「ええ、是非お願いしますわ!」

「良かった。じゃあ、フィーって呼びますから。スティーブンと呼んでください。」

「いえいえ!年上を呼び捨てだなんて!」

「そういうの気にするならナナミさんもそうじゃ……」

「とくかく!すぐには難しいですわ!」

「わかりました。」



そんな話をその日はしていたらしい。

そして次第にこの村で行う、作業終わりに村の外れで待ち合わせて話すことが日課になっていたらしい。



「いつの間に……????」

「二人でじゃあ結構話しているじゃないですか!!!」

「そうなんですのー!」

「スティーブンさん、コソコソそんな事を……」

「リーリさんにもそこを見られたんですね。」

「数回です。でもそんな頻繁だとは!!驚きです!」

「それで……?????」

「えっと、、、」



フィーは顔が真っ赤になってしまった。

言葉に詰まりながら。なんとか声に出した。



「好きなんですの!スティーブンさんが!!」

「「きゃーーーー!!」」



身内だと思っていたスティーブンさんの恋バナに私とリーリは大興奮だ。

何度も二人で会っていたなんて!!

そらあ惚れるでしょうね!スティーブンさんはやさしい、顔立ちもしっかりしていて、

はっきりものを言ってくれるところも魅力だ。

立ち回りもお上手だし……



すっげえなあおい!



「で、話していくうちに好きになられたんですね。」

「本当に、素敵な方で、お二人はそんな目では見られないんですの?」

「まあ、さっきも言いましたけど私は好みじゃないので。」

「こんなに長くいるのに!?!?」

「うーん、私にとってスティーブンさんは頼れる仲間ですから。

少し違うというか。そりゃあ素敵だなとは思いますけどね。」

「ナ、ナナミは?」

「私も同じですね。信用している仲間という認識で。

好きというよりかは…… と言う。」

「あああああ、ですわよねーーー」



フィーが足をじたばたさせる。

リーリが笑いながら紅茶を飲ませて落ち着かせる。



「きっと、私の事も信用してくださっています。それは痛いほど伝わってますわ。

でも、それだけじゃなくて、その。お慕いしていると伝えたいのです。

誰かに取られるかもしれないと思ってしまって。

二人のあの時間がいきなりなくなってしまうんじゃないかと、思ってしまって。」



そうだよね。

二人の大事な時間がすでにあって、その先に進もうとすれば失うかもしれない怖さ。

でもフィーは伝えたい気持ちがもうここまで大きくなっているんだ。

それは伝えたほうがいいに決まっている!

でもそのジレンマ!懐かしさを感じるよ!私は!



「フィーさん、伝えましょう!」

「あの、私、告白をしたことも、誰かを好きになったのも初めてで。

一体何からしたらいいのやらと思っていまして。

私は何からすべきなのでしょうか?」

「そうですねえ。まずは!好意をゆっくり伝えるのはいかがでしょうか?」

「と、言いますと?」

「例えば、一緒にいて安心するとか。

楽しいですとか。貴方が特別ですよとアピールするんです!」

「確かに、自分と一緒にいて他にない感情があるとわかっただけで意識しますね!」

「はい!そして、よく相手を知るのは大切かと。」



リーリの言葉に私はぐさっと言葉が刺さる。

た、確かに。相手をしっかり理解したり、する気持ちがないと私みたいになるもんな。

まーくんのことで思い知ってるので真っ直ぐな意見が刺さるなあ。



「これから一緒にいる人なんですから、しっかり知っておかないと。」

「そう、ですわよね。そうしますわ!」

「なんだかリーリって恋愛経験豊富みたいですね。」

「いえいえ。私も誰とも付き合った事はありませんよ!!!!やだ!聞かないでくださいよ!」

「そうですの!?てっきり……」

「私は、私の周りにいる人が幸せになるようにしたいんです。」



リーリは紅茶を飲みながら。ゆっくり話し始める。

夜の穏やかな空気に吸い込まれそうな空気。そんな中リーリが言った。



「私は、スティーブンさんもフィーさんも大好きです。

だからうまくいけばと思ってます。

偽善に聞こえるかもしれませんが、全員が幸せになる方法を探しているんです。

ロリータを通して出会った私達じゃないですか。そして繋がれた縁。

フィーさんがスティーブンさんを好きになったのもロリータのおかげです。

その…… えっとまとまりがないな。

とにかく、好きって気持ちを大切にしていただきたいです!!」



リーリの言葉はいつだって優しい。

だから私も安心出来る。

今の言葉もまとまりがないかもしれない。でも、気持ちが伝わってくる。

そんな彼女が大好きだ。



「はい…… ありがとうございます!よし。

きっと言ってみせますわ。好きだって。」

「良いと思います。告白するまでの時間も楽しんでほしいですね。」

「わかります!今を楽しみましょうよ。」

「ええ!」



それから私達は眠くなるまで沢山の話をした。

たくさんたくさん話しをして、眠りについた二人を見て、私は思う。



お別れ、なんだなって。

今を楽しむ。

それは私に向けられた言葉だったかもしれない。



こんな馬鹿騒ぎも、出来て、良かった。

ありがとう。






次回予告

収穫祭の準備が進んでいく。具体的な事ができていく中、七海の作品の制作がはじまる。


第四十九話 桜になれたらいいのにな?

おたのしみに!

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