第四十七話 好きっていいですね
「これより、パジャマパーティーを開催しまーす!」
「私、初めてですから。作法がわからないので教えてくださいまし!」
「ゴロゴロしながら!楽しむ!以上です!」
「まあ、はしたないのに!」
「いつもはしないことだからこそ、楽しいのです。一夜限りの私達だけの秘密です。」
「あら、でしたら問題ないですわ。」
リーリ主催のパジャマパーティーが始まった。
以前からこの国は寝る時に衣服(というか布)を着替える事はあったらしいが、
パジャマというものは無かったらしく、軽いネグリジェの形を伝えたところ、
村のお母様の間で空前のネグリジェ作成ブームが起きていつからか皆に配られていた。
私も最初は布で寝ていたので(ロリータでは寝れないし……)
有り難くいただき、何枚か持っていたのだ。
フィーはこの村に来てから初めて出会った文化で驚いていたが、
すぐ快適さや可愛いデザインに喜んでいた。
わかるだってお母様たちが作るネグリジェって……
ロリータを基盤としてるから、フルフリ、キュートなデザインだから!!!!!
めっちゃかわいいのなんのって!!姫袖だったり、足元のレースの暴力がすごかったり!
私が知ってるネグリジェとは少し違うけど、オリジナル感があって私は好きなのだ。
リーリのネグリジェは真っ白な生地に青のはしごリボンがふんだんにつけられたもの。
足元のリボンとフリルがとても印象的なデザインだ。
フィーのネグリジェはバーガンディー色のベロア生地の気品あふれるデザインだ。
しかし、レースが沢山ついており、胸元に大きなリボンがついていてとってもキュートにも見える素敵なものだ。
私は今日は先日フィーが刺繍をお母様方に教えた時に作られた生成り色の刺繍メインのものだ。
花の刺繍とフリルがうまく融合されており、流石といったものに仕上がっている。
この三人で今日は楽しい夜ふかしの時間を過ごすのだ。
「さて、まずは本題ですね。フィーさん!スティーブンさんはいつから好きなんですか?」
「え、まあ。王都で出会ったときから。ですわね。」
「本当に最初のほうですよね。」
「その、戦いの後、この村に来た日の夜に少し話をしたんです。」
「「えええええええええええ」」
そ、そんな事が!?スティーブンさん!!
確かにあの勝負には結構賭けていたし、負けたら承知しないと少し怒っていたからなあ。
「ななな、何を話したのですか?」
「どうしてそんな驚かれますの?」
「だって、ねえ!?ナナミさん!」
「はい、スティーブンさんはあまり自分から話しかけていらっしゃるイメージがなくて。
話すと言えば、お仕事の話ばかりで……」
「そ、そうですの!?で、でも。あの日は少し説教というか、なんというか。」
「聞かせてもらいましょう。ナナミさん。」
「そうですね、気になります。」
「ひい、ひええええ。」
「さあ、フィーさん、どうぞ!!!」
視線が集まったフィーはベットに正座をして、話始める。
「村に来て、少し歓迎のパーティーをしていただいたでしょう。
あの時、少し浮かれていた私は楽しんでました。
そこに、つかつかと歩いてきたスティーブンさんに手を掴まれましたの。
「ちょっと」というと私を少し外れた場所に連れていきまして。」
「えええええ、こわ!」
「でしょう?私、きっと怒られるんだと思いまして。」
「で、なんだったんですか!?」
「それは……」
ここからはフィーの話だ。
スティーブンさんは外れた場所にフィーを連れていき、急に謝ったんだという。
「すみませんでした。」
「え、ええ!?な、なんですの?」
「先程偉そうに話して。その、ごめんなさい。気持ちの嘘偽りはないんですが、
その前に謝るべきだったと思って呼び出しました。」
「なぜですの?私の方こそ、最初に腰巾着だとか失礼な発言を……」
「あはは、そうですね。本当に驚きました。」
「では、」
「最初、仲良くなる気なんてなかったんです。だから謝っています。」
あまりの言葉にフィーは言葉がつまってしまったようだ。
そりゃそうだ。偽りの言葉だったというのはかなりショックなことだろう。
「でも、今の気持ちをしっかり伝えないといけない。そう思って呼び出したんです。」
「はい……」
「……貴方のロリータも素敵です。」
「……え?」
「独学でここまで仕立ててしまうなんて尊敬しかありません。
僕達はナナミさんの指導が合って、知識を得てここまできました。
しかし貴方はたった一人でここまで仕上げている。
それはとても素晴らしいことだ。評価されるべきだ。
僕は貴方に会うまで勘違いしていました。ただ喧嘩を売ってきたひとだと。
でも実際は本当に実力がある人で、勝負するに相応しい方だと。」
「え、えっと。」
「フィーさん。先程も言いましたが良きライバルだと思っています。
でも、力を今回貸してくださるなら、僕は、その……
友に、なれたらと思いまして。その……」
スティーブンさんが言葉をつまらせながらゆっくり話していく。
いきなり褒められたりして動揺するフィーに、こう言ったらしい。
「僕の、友だちになってください。」
「「えええええええええええええ」」
私達は手を取り合いながら驚いた。
スティーブンさんがそんな事を!?個人で!?言った!?
信じられない。本当に????????
「それで、フィーさんはなんて言ったんですか!?」
「それは普通にはいと了承しましたわ。」
「なるほど。」
「で?どうなったんですか?」
次回予告
フィーに優しい顔を見せていたスティーブン
恋バナはまだまだ終わりません!
第四十八話 好きっていいですねPart2
お楽しみに!




