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30過ぎてロリータ着てますが、世界をオシャレに出来ますか?  作者: 大牧ぽるん


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三十九話 ロリータをどう広めますか?

「ロリータを広める……」



私は確かにそう聞いた。

クラブ様は周りにいた使用人達に向かって言った。



「そなた達もロリータ、着たいだろう?遠慮せず言ってくれ。」



使用人達は一気に集まり、なんと言えばいいかを会議し始めた。

当然だ。王からそんな質問されたら答えにくいに決まっている。

一番偉いのだろうポジションの使用人が一歩前に出た。



「恐れながら、発言させていただきます。

とても魅力的だと皆思っております。ぜひ着てみたいと。」

「だろう、そうだろう!」



クラブ様はマントをひるがえし、大きな部屋のみんなに聞こえるように話し始める。



「こんな素晴らしいものを広めないでどうするのだ!

こんなに美しいものを着ないで損ではないか!

我々はもっとロリータを知るべきだ!そして着るべきなのだ!そうはおもわないか!?

この国は布しか知らない。それが全てだったのだ。仕方がないことだ。

しかし、今、こうやってロリータを知った今だ。王である私が広めなくてどうする!

皆のもの!ロリータを着ようではないか!そしてこの国の新たな文化していこうぞ!」



自然と起こる王への拍手。それは賛同の声だ。

勿論ハート様もダイヤ様もしている。

これは、皆、ロリータを受け入れてくれたということの証拠なんだ。



国に、認められた、その瞬間なんだ。



「ナナミ殿、どうか協力してくれないか?

出来ることは全てさせていただく。人手が足りない、残量がない等も遠慮なく言ってほしい。

だから私達に、この国に、ロリータを教えてはくれないだろうか?お願いだ。」



王が私達に頭を下げるだけでなく、膝をついてお願いをしている。

とんでもないことが起きている。

私は、



私は、あの日を思い出した。

そう、マロン村で初めて皆にロリータを見せて、空を見上げて思ったことを。



神様。30過ぎてロリータ着てますが、世界をオシャレにできますか?



そう思ったのだ。それが今、ようやく叶う所にきたという実感に私はやっと、

やっとだという気持ちだった。

長かった。とっても長かった。

でも私はやめなかった、立ち止まったって、進むことをやめなかった。

それが今、結果としてこのお願いになってっているんだ。

一人の手柄ではない。誰かに手を差し伸べられて、助けてもらって力をもらって。

時には喧嘩して、泣いたり、笑ったり、怒ったり、叱られたりして。



でも私は今ここにいる。



「喜んで引き受けさせてください。クラブ様。

ここにいる皆、きっと同じ気持ちでございます。」



自信を持ってそう言えるのは、今までの私達の歴史が、絆があるからだ。

リーリ達もすぐに私の横に跪いて、同意を示してくれた。

私達は、チームだ。



「本当にありがとうナナミ殿、皆。

ここまで強固な団結力のある皆だ。期待している。まずは何が必要だろうか?」

「恐れながら……」



私が話そうとした瞬間、クラブ様が私に前に手を向けた。



「よい、同等に話してくれないか?ナナミ殿達は私達に教える立場なのだから。」

「では…… まず、ロリータの認知度をあげることです。」

「確かに。ロリータを知ってもらわねばなんのことだかわからないな!」

「なにか、国民が注目するような行事はありませんか?それか呼びかけていただくか……」

「……王様。あの。収穫祭などにお披露目の場をつくるというのはいかがでしょうか?」



リーリがか細くはあるが、しっかりとした意見を言ってくれた。



「収穫祭?」

「はい、もう少ししたらこの王都アニスで行われる国中の収穫されたお野菜などを並べて、

みんなで食べたり、飲んだり。一緒に来年の豊作も願う祭りがあるんです。

そこでは国のものが沢山集まりますし、王様も参加されますよね。

だから良い機会じゃないでしょうか?」



リーリはこういう時、本当にいい意見をくれる。やっぱり頼りになるなあ。

この収穫祭で国の人の注目を集められるならとても良い機会だ。



「おお!それはそれは良いアイディアだ!えっと……」

「あ、リーリと申します。すみません、急に。」

「いや、リーリ。貴殿のアイディアが国を救うのだ!感謝する。

ロリータのお披露目の舞台を組もうではないか!」



舞台!なら!



「クラブ様、では私の国でやっているファッションショーという催しをさせていただけませんか?」

「はて、ふぁっしょんしょーとは?」

「舞台の上でロリータを着た人に次々に歩いていただき、服を沢山お見せするショーです。

一気に種類も見れますし、着こなし方も学べます。

我々も店を近くに広げ、ロリータを販売したり、オーダーを承るようにすれば一気に皆にロリータを広げられる機会になるかと!」

「まあ!ナナミ、素敵だわ!」

「うむ!とても良い!そうさせてもらえるか?」

「……喜んで!」

「お父様!」



ダイヤ様が声をあげた。



「私に、その舞台に立たせていただけませんか?」

「ダイヤが!?」

「姫様!市民の御前に出るだけで危険なのに!」

「聞いて!私はロリータを着て、好きを諦めなくて、今素敵な服を着ることができたの。

それを一番わかっている私が市民に伝えずして、誰が伝えるのですか?

私も直に国を納める者。責任を果たしたいのです。」

「ダイヤ様……」

「ナナミ、お願い。」



思っても見ないサプライズだ。これが可能なら舞台は一気に盛り上がる。

それに国の姫が着ているとなればきっと一番の広告になる。

しかし、リスクがあるのも当然。

クラブ様も少し、困っておられる。どうしようかと思ったその時だった。



カガミさんがダイヤ様の隣にすっと歩み寄った。

次回予告!

カガミさんからの提案が場を驚かせる!一体何を言ったのか!?

そして、クラブ様の決断は!?


第四十話 ご一緒いたしますね?

お楽しみに!

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