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30過ぎてロリータ着てますが、世界をオシャレに出来ますか?  作者: 大牧ぽるん


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第二十九話 このままじゃだめですか?

頭の中が一気に東京での私に戻る。


ーあんた、もうそんな格好。恥ずかしいから辞めてー

ー近所の方からなんて言われているかー

ークスクスクスクスー

ーもういいじゃないか、充分楽しんだしー

ーいい加減、大人になってくれー


ー普通になってくれないかな?ー



拒否。それはこの世界に来てあまりにも無かった事だったので混乱してしまった。

でも、待って。

このまま引き下がるんじゃ前の【弱い私】のままだ。



「ダイヤ、どうして?」

「こんなテーブルクロスを身につける?冗談じゃないです。

皆さん頭がおかしいんじゃない?」

「ダイヤ!!」



周りがざわつき始める。

みんな暴言を吐かれてびっくりしている。しかし、相手は王都アニスの姫、ダイヤ。

口出しできるものは私達しか居ないんだ。



「ダイヤ様。このロリータを作っている、七海と申します。」

「ナナミ?」

「はい。今回、女王であるハート様より命を受け参上いたしました。

家族のロリータを作ってほしいと。」

「ふうん」



ダイヤ様は私達をじろりと見た。

好意的ではない、何か奇妙なものを見るような視線。

何度も受けてきた、視線。



「キモい」



ズキ

どうしても胸が痛んだ。



「何がいいのだか、わからない。お母様、私は認めません。」

「でも、こんなにも美しいのよ?刺繍だってあって……」



「それが何になるの?何を着たって私の自由でしょ!!!」



あ……この子。

そんな事を思った瞬間、フィーがすっと前に立ちはだかった。



「これ以上の侮辱は許しませんわ!例え王都の姫様だとしても!!!」



フィー!!!思いっきり国に反抗してるううううう!!

ああ、怒りにかなり心がいっちゃってどうしようもないやつだ!



「フィー様、落ち着いてください……!」

「グリス、私はあの子と話してるの!あのわからず屋とね!」

「なっ!」

「ダイヤ様、貴方がこのロリータが気に入らない事はよおくわかりましたわ。

着たくないのもわかりました。

しかし、このロリータはここにいる皆で作ってきたみんなの宝物ですの!

国民が頑張ったものを侮辱することが貴方のような国を収める方がしていいことですの?」



ダイヤ様は言い返されるなんて思って無かったようで、ぐっと顔をしかめた。

そりゃあそうだ、姫に逆らうものなんて…… 大丈夫だろうか。



「ダイヤ。」

「お父様。」

「謝りなさい。」

「でも……!」

「国民の、努力を今お前は馬鹿にしたんだ。彼女の言う通りだ。」



王のクラブが優しく諭す。

しかし、まだ幼いダイヤ様は悔しそうに部屋から走って逃げてしまった。



「ダイヤ!」

「ハート、今は少し自分で考える時間が必要だ。」

「はい…… わかりましたわ。

皆さん、先程は娘が無礼な態度をとり申し訳ありませんでした。」

「私からも、すまなかった。」



国の長が頭を深々と下げた。

私達も慌てて下げてみせる。

なんとも言えない暗い空気。



でも私は、やるべき事を見つけていた。



「クラブ様、ダイヤ様。恐れ多くもご提案させていただけないでしょうか?」

「うむ、ナナミ殿。なんだね?」

「私と、ここにいるリーリとスティーブンにもう一度ダイヤ様とお話させていただけませんか?」



その場にいるみんながざわついた。

途端にフィーが私の腕をぐいと引っ張った。



「ナナミさん、大丈夫ですの?」



その目は、信頼されているとはっきりわかるそんな真剣なものだった。

私は、フィーの手をしっかり両手で握り替えした。



「フィーは、王様のロリータをお願い。

ここにいる【SAKURA】の人たちに聞けば専門的なことはわかるはずだから。

みなさん、まかせていいでしょうか?」

【SAKURA】のみんなは個々にOKを出してくれた。



「全てはナナミ殿に任せよう。」

「ありがとうございます。ギュー、皆さんが困っていたら声をかけてください。」

「任された。」

「グリス、フィーを王様達をお願いします。」

「承知致しました、ナナミ様。」



私は、王座に向き直った。優しい顔の王と女王。

しかし、不安な顔をしている。



「ナナミ殿、娘を任せていいんだね?」

「はい、必ず、納得していただけるように致します。」

「……わかった。信じよう。誰でもない、貴殿を。」

「ありがとうございます。」

「おい、ナナミ殿をダイヤの部屋へ案内を」



私の隣にはしっかり、リーリとスティーブンさんがいた。



「姫の説得ですか……不安ですが頑張りましょう。」

「大丈夫、ナナミさんがいるんだから。」

「いくよ、二人とも。」



私は話さなければならない、ダイヤ様に。

そして、ロリータを受け入れられない人に、どうしていくかの答えを出さなければいけない。

前に進もう。


次回予告!

ダイヤの部屋に案内してくれることになった騎士カガミ。

彼の気持ちやスティーブン、リーリの意見も聞き…

七海達は部屋へむかっていく


第三十話 大丈夫です

お楽しみに!

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